見出し画像

香港へ出発前夜に羽田空港で出国、制限エリアSKY LOUNGEで朝まで夜明かし

今回(8/20-23)の日本渡航のあと香港に一旦戻り、それからベルリンで開催されるIFA2023の取材に行きます。旅費もかなりかかるので日本滞在は節約を心掛けたのですが、3泊4日の最終日の夜は羽田空港で夜明かしすることにしました。まあ過去に羽田で夜明かしは何度もやっています。宿代の節約というよりも、朝早いフライトの場合はホテルで早朝に起きて移動するのも面倒で、だったら空港で朝を迎えたほうが楽だからです。

これは羽田に限らず他の国でもよくやっており、以前はニューヨークのJFKも寝やすい空港でした。他にもロンドンヒースローやアテネ空港でもよく夜更かししています。ちなみに制限エリア内ならベンチなどに横になって寝ますが、手荷物は当然自己責任。またオープンエリアの場合は電源確保の上で朝まで仕事することがほとんど。治安考えたら寝れませんしね。

普段の羽田空港T3での夜明かしは、1Fローソンと同じフロアにある電源のあるテーブルコーナー。原稿2本くらい書いているうちに朝になります。ただし問題もあってトイレに行きたくなった時は荷物そのままにはしておけないし、荷物を持って離れると戻ってきたときに席が埋まってしまっていることもあります。空港夜更かしはトイレ問題が面倒です。

そこで今回は、空港で前夜に出国を済ませ、制限エリア内の24時間営業カードラウンジで夜明かししてみました。制限エリア内のSKY LOUNGEは一般的なクレジットカードのゴールド会員は無料、または1050円で利用できます。夜中も開いており利用時間制限は無し。夜中について翌朝便へ乗るトランジット客を想定しているんでしょう。無料サービスはソフトドリンクのみ。トイレはあるけどシャワーはありません。お弁当やアルコールは有料です(自分は使わないので夜中に買えるか不明)。飲食物持ち込みはNGです。

なおSKY LOUNGEの隣にあるTIAT LOUNGEは特定カードの利用者と特定の航空会社の乗客のみ対象。24時間営業ですが滞在は3時間まで。その代わり軽食とシャワーもあります。こちらはエアラインのラウンジ代わりという位置づけなんでしょう。自分はTIAT LOUNGEに入る資格は持っていませんし、入れても3時間では夜明かしになりません。

結果から先に書くと、今回8月23日の深夜から早朝までSKY LOUNGEで過ごすことができました。一番の心配事は「翌日便でも保安検査まで行けるのか」でしたが、ネットで調べたら前夜あたりから入れるみたいです。

ただし利用するにはまず保安検査を通るために航空券が必要。チェックインカウンターでは前日は発券してくれません。そのためオンラインチェックインのできる航空会社に限ります。

また荷物を預ける場合も同様に当日しかカウンターでできませんから、機内持ち込みできる大きさの荷物でなくてはなりません。今回自分も荷物は極端に減らして挑みました。

香港への帰国便は8月23日9:50発のJL29、羽田→香港便。早朝じゃないのですが、朝6時になればJALのラウンジが開き、7:30からはキャセイもオープン。なのでSKY LOUNGEは電源とトイレが安心して使える場として朝まで過ごし、そのあとはJALとキャセイでシャワーや朝食を食べることにします。

では以下から当日の様子。

8月22日は23:30すぎに品川から京急に乗り、羽田空港T3到着は23日の00:04。出発ロビーに向かいます。

この時間もフライトはかなりあり、0時台が8本、1時台が7本、2時台が4本。なのでロビーも結構な人がいます。外国人の数が多かったことから、海外からの旅行者がかなり戻ってきていることを実感できます。ちなみに3時、4時台はフライトが無く、その日の始発は5時台の台北桃園行きです。

JALは深夜便もあるのでチェックインカウンターが開いています。念のため「翌日(本日午前)のチェックインはできるか?」と聞きに行ったのですがダメとのことでした。

出国は保安検査場の手前に航空券のチェック(自動改札)があります。ここでNGならアウト。事前にGoogle Walletに入れたJALのQRコード搭乗券をかざしましたが、問題なく通過できました。そして後は保安検査と自動ゲートの出国審査。どちらも航空券を出しませんから、自動改札を通りさえできれば翌日便でも出国できます。

制限エリア内に入ると、すぐ目の前にカードラウンジへのエスカレーターがあります。これを上ってSKY LOUNGEへ向かいました。クレジットカードとGoogle Walletのチケットを見せてラウンジへIN。翌日便だからとか特に言われません。前述したようにトランジット客もいるはずですしね。

SKY LOUNGEに入ったのは1:30、その時点で7割近く席は埋まっていました。雰囲気を察すると2時台のフライトを待つお客さんのようでしたが、結構混んでいます。しかし2時が近づくと少しずつ人が減っていき、2時を過ぎるとほぼいなくなりました。2:30時点では自分以外はゼロ。さすがに夜明かしする人は普段いないのでしょう。

その後3:30くらいから再びちらほらとお客さんが入ってきました。この時間の到着便はないので、5時台のフライトのお客さんでしょう。なお多くの人が座って目をつぶっていました。さすがにこの時間は誰でも眠いですね。

その後5時くらいに人の出入りがやや激しくなりましたが、それでも10数名が増えたり減ったり程度。そして日も開けてラウンジ内にも光が差し込んできました。なおSKY LOUNGE内は横になれるソファーなどはありません。寝るとしたら一人がけソファーに浅く腰掛けて、となるでしょう。自分は仕事していたのでテーブル席に座っていましたが、途中で30分くらいうとうととしてしまい意識はもうろう。眠くなったらソファーに移動して仮眠したほうがよかったかも。

ということでSKY LOUNGEで無事夜明かしできました。これが参考になる人がいるかどうかわかりませんが、5時台の始発便って台北桃園行きですから、台湾に弾丸で朝から行く(なので荷物少なく機内持ち込み)なんて人はこうやって夜明かしするのもありかもしれません。ポイントは、

ここから先は

2,678字 / 10画像

山根博士のスマホ取材の裏側

¥500 / 月 初月無料

香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?