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6月にComputex Taipei取材ができることを夢見て「Notion」を使ってみる◆Vol.161

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来週(1月11日)からCES2021が開催されます。今回は本イベント初のオンライン開催。展示会のオンライン取材は2020年9月のIFA2020、12月のGITEX2020を行い枚したが、どちらもリアルイベントも併設されてのものでした。しかしCES2021は完全なオンライン。主な取材はカンファレンスになりますが、IFA / GITXは一部のカンファレンスは会場に来場者がいる状態で行われていました。CES2021は完全無観客なのでどのように配信が行われるか気になるところです。

自分が最後にリアルな展示会取材を行ったのはちょうど1年前のCES2020でした。会期初日から重い風邪をひいてしまい、毎日フラフラになりながら取材を行いました。CESは会期前々日からメディアイベントが多く、特に夜にスタートアップなどを集めたイベントをホテルのイベントホールで行います。天井は高いとはいえ多くの人で込み合う密室(まあラスベガスの巨大ホテルのホールだからとても広い空間ですが)イベントが3夜続くのです(主催はそれぞれ別々)。CES2020では体調を崩す人が続出しましたが、あれが新型コロナウィルスだったかも、というのは今となってはわかりません。

例年1月の頭はCES取材ですから、早ければ年末にはアメリカ入りして取材に備えていました。ニューヨークのタイムズスクエア(近くには寄れないのではるか手前の場所ですが)でカウントダウンを迎えたた年もありました。自分はキャセイのマイレージ(マルコポーロクラブ)の〆が毎年1月末なので、CESは最後のマイル稼ぎの場でもあるのです。CESはラスベガスで開催されますが、ほぼ毎年東海岸のニューヨークから入り、大陸横断してラスベガスに入り取材。そのあとはデトロイトへ再び大陸横断、モーターショーを取材してからニューヨーク経由で香港(または日本か韓国)へ戻る、ということを繰り返していました。

去年(2020年)のCES取材は、年始に韓国で結婚式があったので、1月2日に香港からプサン入り。1月4日の昼にプサン(金海)で結婚式、夕方ソウル(金浦)へ飛んで仁川からハワイアン航空でハワイ、そしてラスベガス入りでした。ハワイに行ったのは初めてですが、今思うと慌ただしいスケジュール。1年前まではこんなことを平気でやっていたのです。

その後2月になるとなんだか世の中の動きが怪しくなり、2月末のMWC2020は直前で中止。たしかサンフランシスコのサムスンの発表会取材の最終日にアナウンスされたような(この発表会はギリギリのタイミングで行われたと思います)。2月末はバルセロナ&ヨーロッパに飛びましたが、それが海外渡航の最後。それから1年間は日本と香港を往復しただけです。

2021年もいつになったら展示会取材ができるようになるのか、見通しは立っていません。ワクチンが開発されたことで多少制限はゆるやかになるかもしれませんが、新規患者が1か月間でない、なんて状況になるのはだいぶ先かもしれません。こればかりは時の流れに任せるしかないのでどうしようもないですね。

さてそんな中で、6月頭に台北で開催されるComputex 2021のリアルイベント開催が発表されました。6月1日から5日まで。台湾は新型コロナウィルスは抑え込みに成功しているようなので中止になることはなさそうです。海外からの渡航者の2週間待機が必要になるのか、PCR検査やワクチン接種でそれが免除になるか。どうなるかはさておき、Computexはぜひとも行きたいところです。

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もし台湾に行ければ電脳ビル巡りやスマホ屋巡りはしたいですし、台湾メディアの友人たちの編集部にお邪魔してこの1年に発売されたスマートフォンなども触らせてほしいもの。他の国からくるメディア関係者ともいろいろ話がしたいものです。情報はネットですべてはいりません。リアルな「モノ」や「人」との接触があってこそ、ネットで知りえない、自分だけの情報を入手できます。それが無いと差別化できないですからね。

さて海外渡航時は予定表などをスプレッドシートにまとめていましたが、友人のITジャーナリスト、富永彩乃氏から「Notion」というWEBサービスを教えてもらいました。情報管理だけではなくタスク管理などもできる優れもの。とりあえず notion.so にログインで使えます(要登録)。アプリもあるけど、WEBだけでも使えるのは便利。

とりあえずGetting Startedを見ると、リストとビデオ(YouTube)が貼り付けられています。とまあ、白紙にオブジェクトを貼り付けてページを作れる、というサービスなのですね。

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オブジェクトの追加は白紙の中で「/」を入力(スラッシュコマンドというらしい)、テキストやリスト、テーブルなどを追加できる、という感じ。Google Mapも追加できる。なので海外へ行くときの旅程や取材予定、取材メモ、出費簿なども1ページに作れるわけです。

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それぞれの項目は「ブロック」。そのブロックをまとめた1ページが「ページ」。ブロックは他のページにも移動やコピーが可能。ということは、メモリストを作っておいて、そこに書いたもの(ブロック)を、後から別のページに移動できるわけ。

ということで、海外出張予定をNotionで作れば1ページであらゆる情報をまとめることができるわけです。巻頭に写真を入れ、必要な物リスト、旅程、ToDo、取材メモ(取材先の連絡先や住所)、地図などを適時貼り付けていけば、そのまま1ページの予定表になります。なのでさっそく、Computex 2021からNotionを使った旅程表を作ろうと考えています。

またデータベースも作れるので、携帯電話コレクションをここでまとめるのもありかと思っています。すでに1600台を超えたコレクションですが、うまいまとめ方が見当たらなくてずっと悩んでいました。Notionのデータベースなら入れ子で個別の端末のページも作れるため、見栄えのいい記録が作れそうなのです。

そしてNotionのページはシェアできるので、友人とのシェア、WEBで公開も可能。端末コレクションはそのままWEBで見てもらうこともできるというわけです。

とまあいろいろできそうな夢を語っていますが、実際のところはさっき使い始めたばかりで、まだ何も手についていません。

でも今年は電子書籍1本つくるので、このNotionでコンテンツからスケジュール管理までできそう。ということでサクッと初めてみました。

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このプロジェクトの中に、さらに子ページを作れる(そしてその子ページは自由に上に出したり他のページにコピーもできる。今回はやらないけど)。

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貼り付けた写真はオリジナルサイズのままだし、たぶんGoogleフォトから持ってきても良し。これなら原稿は別途Googleドキュメントに書いて、それをNotionにインポート、そうして章をまとめ上げていく、ということができます。ドキュメントをフォルダ分けするというのは閲覧性も悪いし使いにくいもの。数回に分ける長い原稿を書くときもNotionが使えそうな気がします。なんだかこうしてnoteを書いているだけで、電子書籍が出来上がりそうな気がしてきました。まあそういうのって大事ですよね。

Notionは有料プランがあるなどマネタイズもされているし、何よりも情報の一括管理ができる点では今までのメモサービスより便利なので、サービスが急になくなることはないでしょう。日本語でも「Notion 使い方」で検索すると結構な情報が出てきます。

なお自分がNotionがなんとなく合うな、と思ったのは情報整理にマイクロソフトのOneNoteを使っていたからでしょう。OneNoteも白紙にオブジェクトを貼り付けていけます。ただUIがイマイチで使いやすいとは思えないのですが、それでも他のサービスよりも自分には合っていました。

Notionはまだ使い始めどころか、最初の一歩の状態なので、どの程度使えるかどうかはわかりませんが、OneNoteからの乗り換えはしやすそうです。一方、仕事の管理はここ数年Googleカレンダーで行ってうまくいっているので、日常的な仕事管理はそちらでやりつつ、レポートやYouTube(撮影複数・編集・アップなど作業が数日に及ぶ)はNotionで管理してみるかと考えています。まあこのあたりは自分の使いやすいようにやるのが一番ですね。

ちなみに2021年からは家計簿を無印良品のウィークリーノートにしました。家計簿のデジタル化はもう何十年もやって失敗しています。最大の問題は使う通貨が複数あること。また展示会の最中はお金の記録してる余裕もないほど追い込まれます。そもそも家計簿って記録することが目的じゃなくて、赤字にならないようにするためのものと思っています(あとは貯金のためのお金の管理)。ここ数年は家計は赤字続きだったので何らかの形で家計管理は必要と思ったのですが、結局は社会人の最初のころにやっていたノートに毎日書く、が一番確実かなと。そして月末にその月を振り返り、翌月は再スタートする、と。

まあ一応毎月の予算はある程度決めていますが、この仕事やってると急な情報のインプットが必要になった時「予算が無いからできない」は仕事を放棄するようなものです。だって情報収集が仕事ですから。お金と情報を天秤にかけたら、情報を取るのが当然です。結局は、

「収入が決まっていて、そこから予算を振り分ける」

のではなく

「支出が必要なら、その分をどうにかして作る」

というのが自分のやっている仕事(携帯電話研究家)の家計管理となるわけです。今月赤字なら、来月支出を減らすのではなく、来月仕事を増やす、と。大変だw

話が展示会からNotion、そして家計へとずれていきましたが、まあ結局は自分に合うツールならデジタル・アナログにこだわる必要ないし、新しいサービスが出てきたら触ってみて合わなけば合わない、でいいなと。たとえば自分はEvernoteが全くダメでした。だって人間だもの、、、理系文系とか、人によって頭の回路は異なりますから。チームワークが少ないのでSlacもあまり活用していませんが、ま、それはそれでいいじゃないかなと。ということでNotionで電子書籍は行けそうと感じたので、今年中になんとか1冊作り上げたいと思います。

今回はここまでです。以下に文章はありません。

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香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

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