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Tmall代行業者を使って手軽にファーウェイのスタイラスペンを輸入◆Vol.151

*2021年6月8日追記:代行業者でスマートフォンの輸入がNGになったので、スマートフォンの購入には注意が必要です。

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中国のEC(通販)といえばJD.com(京東)かTmall(天猫)。あとTaobao(淘宝)はシステムはTmallと同じなのでここではまあ一緒にしちゃいます。海外にも売ってくれる店舗があり、以前自分はJD.comでハイセンスのスマートフォンを直接買いました。

これはJD.comのハイセンスの公式ショップが海外発送OK、海外クレジットカードOKだったことから買えたものでした。しかしすべての製品がそうではなく、海外発送(自分の場合は香港)に対応していない店もかなりあります。そして支払いもTmall系だとAlipayだけだったり、、、ということで中国国内オンリーの店から買うとき、中国在住の友人に頼んだもののかなり大変でした。

ところがこのMeituのスマートフォンを、日本から輸入された人が出現。代行業者を使ったとのこと。代行業者というと、その業者に注文を任せて自分は受け取るだけ(もちろん諸経費含めてすべての金額は先に支払うなどになる)というイメージです。でもそれだと業者が対応しない商品や店もあります。特にTaobaoに出ている一般商店は、製品在庫が無くてもあるようにしており、注文するとすぐWeChatで「実は入荷はXX日後」などと言われることもあります。なのでなかなか注文しにくいのです。

まあでもならばメーカー公式ショップなら、在庫が無いってことはないでしょうから代行業者を使おうかなと思いました。今回@ysk_knd 神田さんから教えてもらった代行業者は使いやすく、今回ノートラブルで中国からモノを購入できました。ちなみに神田さんはMeitu V7を代行で買って無事日本に届いています。

教えてもらったのは「Buyandship」という業者。日本語ページもあります。

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注文の流れは単純明快でした。以下は香港の場合。日本は自宅受領なので住所登録や、あとから税金支払い(運送業者から)などがあるので最後のあたりはちょっと違うかな。

1.Buyandshipにユーザー登録(メール、電話番号)
2.Tmallのファーウェイ公式ストアで買物する(Byanandshipは無関係に、Tmallにアカウント作って自分で買物する)。商品を選ぶときに送料・発送先で海外は選べないけど広東省・東莞にすれば注文可

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*ちなみに住所を海外にしようとすると、選べません。

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3.ファーウェイストアの注文時、発送先をBuyandshipが指定した東莞倉庫の住所・氏名(担当者なんでしょうね、当然中国人名)にする(つまりファーウェイストアは中国国内に荷物を送る)。この住所、氏名には、自分のID番号が最後に付与されているようです(なので東莞倉庫で受け取った時に誰の荷物かわかるようになっていると)。

4.ファーウェイストアで支払う*詳細後ほどに
5.通常、支払えば昼間ならすぐに、夜なら翌日にはすぐ発送準備される
6.その時点で運送業者とトラッキング番号がわかる
7.Buyandshipの自分のアカウントページで、トラッキング番号と商品名などを入力する。発送先を指定。ここで自分は香港在住なので、Buyandshipの香港内の受け取りセンターにした(そのほうが手っ取り早い)

8.Buyandshipの東莞倉庫に到着するまではTmall側でトラックの位置をGPSで追跡可能なのが面白い(リアルタイムに地図上で動く)。これは以前JD.comを使ったときと同じで中国はスゴイなあw

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9.Buyandshipの東莞倉庫に到着後すると、すぐ香港転送準備するようで、アカウントページで香港到着予定日が表示される。今回は11/15東莞到着、11/18香港到着予定だった。
10.東莞倉庫から発送されたのち、香港到着予定日の午前にアカウントページを見ると「到着して受け取り準備中」になる。そこから「受け取りOK」のメールが来たら、受領場所へ。今回、到着予定日の午前10時に準備中の表示になり、13時に受け取りOKのメールをもらう。
11.受取場所へ。その場で手数料を払う(今回はわずかHK$10=約130円)

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つまり流れとしては、Tmallのお店から自分が直接購入。届け先を業者の指定場所にして、そこに届いたら業者が香港へ転送。お店側は発注作業をしなくてよく、単純に転送だけすればいいので楽でしょうね。なので手数料も安いのかも(元が6000円くらいしかしないものだったからってのもあります)。

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注文は中国語ですが日本人でもなんとかなるでしょう。問題は支払いです。

Tmallの支払いは基本はAlipayです。でも自分のAlipayは中国の銀行と紐づいていません(中国の銀行が登録携帯電話番号が古くてSMS認証できない)。

ただ、昨年「TourPass」という外国人向けのAlipayミニアプリが出ましたね。プリペイド(上海銀行が外国人用にプリペイドアカウントを作ってくれる)で、ここに日本のクレジットカードからお金を入れることができます。これで中国でもAlipayを使うことができました。

Tmallの支払いも、このTourPassが使えるという情報を入手しました。そこで改めてAlipayの中でTourPassを入れようとしたら「このサービスは特定のお客向けです」という悲しいメッセージが。そういえばTourPassの提供が始まったころも同じ表示が出て、すぐに落とせなかった記憶があります。もしかすると今はサービス停止しているのかもしれません。

さてこのようにAlipayが全く使えないので、Tmallの支払画面で全く先に進めなくなってしまいました。ネットでは「ここで海外のカードに切り替える」なんて書かれていたりしますが、自分の支払画面はAlipayの画面だけです。

さらにいろいろ調べてみると、Alipayに日本のVisaのデビットカードが登録できたという話がありました。本来は中国の銀行口座しか登録できないと思ったのですが、やってみると自分の日本の銀行のカード(Visaデビット付き)が登録できました。これはラッキー!

さて改めてTmallの支払画面を開くと、今度はその登録したVisaカードが表示されています。すごいぞAlipay(笑)。さらに右下に「その他のカードで払う」という表示が出ています。それをクリックすると他のクレジットカードを手入力できました。ここで自分のクレジットカードを入力、無事支払いが完了できました。

ということでAlipayに日本のVisa(デビット)カードを一枚登録すれば、別のクレジットカードを使って支払いできるということになります。これならもうAlipayの支払いで悩む必要は一切なくなりますね。

まとめますと、Tmallでの物品購入は、
・注文ページが中国語:なんとかなる
・在庫無かったらどうしよう:メーカー公式で在庫あるものを買う
・支払い:Alipayで日本のクレジットカード可能
・受け取り:代行業者が使える

となり、購入の敷居が一気になくなりました。ただし最初に書いたように、一般ショップだと注文後に確認などでWeChatにメッセージくることがあるので、ややこしい注文はそのあたりの対応が必要になりそうです。

調子に乗って、続いてずっと前から欲しかったスマートウォッチも注文してみました。現在(11月19日20時半)、荷物は中継地点まで到着。明日東莞倉庫につくでしょう。うまくいけば来週にはモノを受け取れそうです。

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今回はここまでです。以下に文章はありません。

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香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…

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