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台湾から香港に戻るのにマカオ経由、マカオ→香港は港珠澳大橋バスを初体験

今回はnoteの目次機能を使ってみました。11/29-12/15日本、12/16-12/17台湾、そのあと香港に戻ったときのお話。マカオ経由にしてみました。

台北-香港のチケットは安くない

香港と台北の間は飛行機で2時間弱、フライトの数もかなり多く、航空会社を選ばなければ1時間に数本が飛んでいるくらい。OAGの世界で最も忙しい路線の「国際線」部門で、この香港-台北が世界1です(国内線だと金浦-済州)。

便数(席数)が多いってことは競争も激しく安い運賃がありそうですが、通常は往復でも3万円くらい、今回のように片道だと2万円程度。もうちょっと安くなることもありますが、成田ー仁川(2位)やシンガポールークアラルンプール(3位)のように激安運賃がでてくることもありません。

まあ時期によっては台北→香港で1万5000円なんてのもあるのですが、今回乗った12月18日は1週間前の時点でも2万5000円程度でした。コロナ前は香港エクスプレスの香港ー台中が1万円台前半なんてのもたまにあったので、台湾に行くときに台中入りしたこともあったのです。まあとにかく今回は12月ってこともあって全然安くない。台中→香港、高雄→香港も同様でした。

台湾-マカオのチケットが安い

そもそも今回は日本へ行った後、そのまま香港に戻るのではなく、ソウルか台湾を経由したいと考えたのです。台湾経由の目的は前回書いたように台湾・インドネシアでのみ販売中のAQUOS R8s /R8s Proを見たかったから。一方のソウルはGalaxy Z Flip5 Maison Margiela Editionを見たかったからです。でもソウルは11月に行ったばかり、2024年1月にも立ち寄る予定なので、ならば今回は台湾にしたのです。

とはいえ先に書いたように台湾→香港の運賃は安くありません。ところが「台湾→マカオのTiger Airが安い」と教えてもらってみてみたところ、確かに安い。だいたい1万円。荷物入れても1万5000円を切ります。しかも台北発、台中発、高雄発と3便もあります。

このうち一番安いのが高雄発だったのですが、朝9時で空港行くのが大変。一方台北は夕方なのでマカオ着が夜。それに対して台中は14時発でマカオ着が15:45。これならマカオもちょっと寄れます。そして今回は台中にも立ち寄ってホテルも台中のほうが安かったので、そのまま台中から出国することにしました。

さてマカオ経由にしたのは2019年開業のライトレールに乗りたかったこと、さらに2018年開通の港珠澳大橋を使ったことが無かったからです。今回はマカオから香港までフェリーじゃなくバスでもどってみることにしました。

台中空港は市内から遠かった

香港から台中の空港に飛んだことは過去に2回あり、うち1回はターミナルが改装前で狭かったころ。とはいえ改装後の台中空港の様子も全然覚えていません。また台中空港から市内へどうやって出たかも記憶になし。たしか久光バスがあったような気がします...

今回調べてみると空港バスは台中駅付近からは出ておらず、駅付近だと路線バスの302番が空港行き。乗車時間1時間ですがタクシー乗るより安いですし、出発日は台中でやることもないのでこれで行くことに。出発時間は台湾のバスアプリを入れればそれなりにわかります。頻度は1時間に1-2本くらいだったかな。

まあ今回の話のポイントはマカオから香港に戻るなので、台中への移動の話はこれくらいにしておきます。なお台中空港はバス乗り場からターミナルに入る1階に電源コーナーあり。カウンターのある2階(3階だったかな)は電源席がなく、また出国したゲート付近も電源は限られている(床に蓋がしてあるのが数か所)なので、早く着いたときはここで作業したほうがよさそうです。

ってことでTiger Air搭乗。

マカオLRT初体験

マカオに到着後、イミグレへ。実は香港IDカードを持っていると、マカオの入国はパスポート不要で自動ゲートが使えます。外国人でも可能です。香港IDなので非居住者や観光客だとだめですけどね。ただし自動ゲートを通れるのは一度カウンターでIDカードで入国してから1年間。すっかり忘れていて自動ゲート通ろうとしたらエラーで入国できずでした。なのでカウンターで香港IDカード出して入国、これで1年間、自動ゲートが使えるようになりました。

さてマカオ空港のライトレール乗り場は空港ターミナルを出て、あまり目立たないエレベーターに乗って改札フロアへ上がります。結構にぎわっているかと思ったのですが、空港からは各カジノ行きのバスもあるようなので、あえてライトレールを使う観光客はいないのかもしれません。チケットの買い方とかは、まあ旅行系のBlogなどを見てくださいw(自販機で買うけどこれが難しいと感じる人はこのnote読んでいないでしょう)。

車内は広々としていて見晴らしも良く、観光目的で乗るのもよさそうです。ちょうど12月にマカオの本島側の媽閣 / Barra 駅まで開業したので終点まで乗ってみました。

終点から市内へ

媽閣 / Barra 駅は地下が路線バスターミナルになっているので、結構な頻度でバスがやってきます。ここから本当は港珠澳大橋のマカオ側国境へ行こうとしたのですが、下調べを全然しておらずでここからではだめな模様。さらに市内に出なくてはならなくなったので、5番のバスで中心部付近へ移動。なおバスは現金か澳門通(マカオパス)なので、小銭が必要。次回に備えて澳門通買わないとなあ。運賃は6パタカ(約110円)。香港ドルのコインも可能。降りたら適当に歩いてセナド広場へ。

ちなみにGoogleマップが全然使い物になりません。全体的にずれているので局地的な問題ではないようです。iPhoneのApple Mapsって初めて使ってみました。

リスボアホテルから国境へ

そのあとはリスボアホテルまで歩いて撮影など(仕事)。

さてここから港珠澳大橋へ向かいます。調べたところ国境へのバスは101Xと102Xのみ。101Xは24時間、102Xは6時から24時。路線検索は以下から。こちらも運賃は6パタカ / 6香港ドル。

リスボアホテルの横から乗車したのは月曜日の19時くらいでしたが車内は大混雑。ここから国境まではバス停の数はあまりないのですが、それでもどんどん乗ってきます。最後のバス停では積み残しも出るほどでした。時間的に香港人が日帰りするタイミングだったのでしょう。自分は小型のスーツケースを持っていましたが、混んでいたら乗れなかったかもしれません。大型のスーツケースは空いていないと無理でしょうね。

マカオ国境から香港へバスの旅

国境までは20分くらいだった気がします。国境で一休みしようと思ったのですが、カフェなどは無く免税店っぽいお店が数件あるだけ。マカオフェリーターミナルみたいなところをイメージしていたのですけどね。食事していなかったのですがここは我慢してチケットを買います。

チケットは自販機ではオクトパスカード、WeChat Payのみ。窓口は現金とクレジットカードに対応。運賃は65パタカで、香港からも65香港ドル。マカオパタカと香港ドルはマカオでも等価扱いで、この越境バスも額面の数字は同じになっています。チケットは購入してから1時間有効とのことですが、たぶんバスに乗るときあまり細かいところまでは見ていないように思います。

イミグレーションを抜けると珠海方面と香港方面に分かれます。21時台でしたが圧倒的に香港行きに行く人が多かったですね。バス乗り場に行くと行列に並び止まっているバスにどんどん乗っていきます。バスは香港を走っている路線バスタイプ。今回、行列を進んでいくとバスがかなり込んでいたので次のバスに乗ることにしましたが、お客の数に合わせてバスはどんどん出発する模様。混んでいるときは満員になればすぐ次のバスが来るので、夜中や早朝出ない限り待たされることはないでしょう。

さて香港の国境へは35分くらいで到着。イミグレぬけてバス乗り場に。ここに来るバスは香港国際空港からくるA、Eバスなので、空港から混んでいることもあります。今回はあまり混んでおらず座れたのでラッキーでした。そのまま家の最寄り駅まで45分乗って帰宅。

まとめ:バスのほうが楽だけどフェリーも悪くない

ということでマカオから香港への戻りですが、だいたい2時間かかりました。料金は香港ドル換算して105.5香港ドル(約1900円)。
・リスボア→国境 20分 MOP6
・国境 10分
・港珠澳大橋バス 35分 MOP65
・国境・バス待ち 10分
・A21バスでメトロパークホテル(太子) 45分 HKD34.5

一方、フェリーはマカオ→香港が2時間弱、運賃は175香港ドル(約3200円)です。

比べてみると、バスは運賃がだいぶ安く、またマカオ側の国境行きバスは日中15-20分間隔、休日は最短8分間隔。香港側のバスも15-20分間隔程度ですから、待たずに移動できます。とはいえ香港側についてからのバスが空港からくるので座れない可能性もあります(市内まで30-40分立ちっぱなし)。

なお香港国際空港からマカオに向かうのならば、これは港珠澳大橋バス一択ですね。ただ空港のバス乗り場って、出発ロビーのバス降り場なのかな、、、(空港バスのルートは、市内→空港出発ロビー階→港珠澳大橋香港側国境→空港バスターミナル)。

フェリーは1時間に1-2本程度で運賃が高めなものの、マカオのフェリーターミナルにはカジノからの無料バスもあります。また香港に着けばマカオフェリーターミナルはMTR上環駅直結、チャイナフェリーターミナルは同じくMRT Austin駅がそば。しかもどちらも市内です。運賃は高いけど、香港に着いてからが楽ですね。

どちらも一長一短ありますが、これからマカオへ行く人はせっかくだから港珠澳大橋バスを使うのもいいかもしれません。

今回は全文無料なのでこの先はありません。

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