見出し画像

山根博士の「スマホ取材の裏側」2017/08/25(vol.20)

《目次》
[1]Galaxy Note8 ニューヨーク発表会取材
---期待以上の仕上がりの良さに待ちきれない!
[2]半年ぶりのニューヨークを満喫
---ソニーや任天堂、VERTUの店も訪問
[3]iPhone 8のモックとようやくご対面
---デュアルカメラの位置はどうなの?
=========================
仕事のまとめなどはBlogで更新中
[Blog] 山根康宏のモバイルネタ
YouTubeチャンネル登録お願いします
[YouTube] 携帯電話研究家山根康宏=========================

[1]Galaxy Note8 ニューヨーク発表会取材
---期待以上の仕上がりの良さに待ちきれない!

8月23日にニューヨークで開催されたGalaxy Note8発表会を取材してきました。事前にある程度の情報は知っていたとはいえ、Galaxy S8+との画面サイズ差はわずか0.1インチ。どうやって差別化するのだろうと心配していましたが、より角ばった形状にすることで「紙の手帳」を意識できる使い心地を与えてくれます。

まずは興奮冷めやらぬ動画をEngadgetにアップしましたので見てください。もうね、本当にすごいわこれ(笑)。↓↓クリック。
史上最強のノート型端末 Galaxy Note8、NY現地から山根博士のレポート

Noteシリーズはペンデバイスだけに、左手で握るだけではなく、右手で持った時のペンの使い勝手が操作性を左右します。S8/S8+とエッジ部分の形状も変えており、ホールドしながらペンを走らせやすくなっています。歴代のNoteシリーズを使ってきましたが、握り心地は今回のNote8が最高かも。横幅はNote7/Note FEとほぼ変わらぬ74.8mmですが、こちらのほうが握りやすく感じます。もちろん個人差はあるでしょうけど、Noteユーザーならこのサイズは全く問題ないでしょう。

縦長になったことでメモが書きやすくなりました。16:9のディスプレイでは意外と早くメモ画面が埋まっちゃいます。18.5:9になり、しかもディスプレイのほぼ上から下までが表示エリアなので、紙にペンで書いている感覚で使えるのですよ。

このあたりはNoteシリーズを使っていない人なら「ペンいらない」「横幅狭いのイヤ」などなど、ペンの優位性などどうでもいいことでしょう(笑)。私はずーっとNoteシリーズをメインに使ってきましたが、これ無しでは生きていけません。でも「みんな買おう」とは言いませんよ。そもそもNoteシリーズは大画面スマートフォンではなく、ペンを使ったクリエイティブなツールを目指しています。ペン操作で自分の生活が便利になる、そう思える人ならマストバイ、そう思わない人は素直に他の端末を買えばいいわけです。

実はGalaxy Note4あたりから、Noteシリーズは「秋のフラッグシップモデル化」しちゃいました。なので「Note VS iPhone」なんて不思議な比較をされるようになってしまったわけですが、本来は「ニッチ向けペン操作デバイス」。ペン無しでも使えるけど、ペンがいらなければ今はGalaxy S8+があるわけですから、選択肢が用意されています。ということでNote8は「S8+にペン体験を付加してブラッシュアップした製品」と言う位置づけなのです。

本体のスペックは、もうCPUの速さなど気にする必要もないレベル。2GHzだろうが2.3GHzだろうが、それよりもグラフィック性能や通信性能のほうが全体のパフォーマンスに影響しますから。そしてその通信性能もCAなら常時高速なわけではありませんし。価格に見合った性能はきっちり有しています。

ここから先は

3,659字 / 2画像

¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?