(筋トレ)という言葉がありますが、省略せずに言うなら、何トレーニング?


趣味のようにジムに行ってトレーニングをするようになって久しい。

ジムは何をする場所?と問うと、何割かの日本人は(筋トレをしに行く)というような回答ではなかろうか?

私自身は、ある時期に(今回は敢えて使うが)『筋トレ』という用語を避けて通るようになった。他人が使うのはそれはそれとして受け入れるが、自分ではわざわざ「筋トレ」とはいわずに、(トレーニング)とか、もっとマニア同士の会話では(ウエイト)などという。

『筋トレ』という表現では、その指し示すモノコトの輪郭がぼやけていて、その中に私のしている(トレーニング)は確実に含まれているにも関わらず、関係ないものまで含んでいるような気がするから、そんなことをするようになった。

科学の妄想の前に、そんなヘンなこだわりみたいなことも書いてみようか。

「筋トレ」歴が随分と長くなった頃、日曜日のフジテレビの朝の対談番組(テーマ曲がビートルズの番組)に好きなタレントさんが出るとかで、オンタイムで見ようと早起きしてテレビの前に正座で身構えて、前の時間の番組を流しているときのことでした。東京でのテレビの時間割が分かってれば、どんな番組かわかる方もいるでしょうが、女性のタレントさん三人が、長いことレギュラーを務めているちゃぶ台を囲んで井戸端トークするみたいな番組。

もう随分前のことですが、その時点で既に長寿番組でレギュラー女性タレント陣のお話しの内容も、おばさん事情みたいなことも少なからず。カラダのケアをするとかで専門のトレーナーさんが出てきてトレーニングするみたいなコーナー。中身そのものは全く覚えていないのですが、そのトレーナーさんが、正々堂々と「筋肉トレーニング」という言い方をして、タレントさん達を含めて「筋トレ」を使わずに「筋肉トレーニング」と言う、と言う根回しがあるような感じ。

わかっていただけるか、何とも自信がないが、平均的には(筋トレ)というところを、ワザと(筋肉トレーニング)という、その感じ。用語自体についての言及は特になく、しかしながら『筋トレと言わずに筋肉トレーニングと言う違和感というかこだわり」みたいなものが私の中でモヤモヤし始めました。

普通に考えれば、筋トレというのは、筋力トレーニングを省略して、筋トレというのが平均的な感覚だと思うからこその違和感だと思うのですが、わざわざ(筋肉)と(筋力)を区別するのは、どういうわけで?みたいな素朴な疑問。筋肉と筋力は、隣接する言葉ではあるけど、同じ意味ではない。というわけで、その時は、図書館に行って(筋トレ)という用語を調べたのです。筋肉の項の説明は、モノとしての筋肉の説明があって、筋力は、筋肉の発揮する力、という程度の説明がありました。

今なら、ウィキペディアがあります、現在のウィキペディアは(筋力トレーニング)の項はあっても、(筋肉トレーニング)はない様子。

私としての結論は、筋トレの(筋)の字が、(筋肉)でも(筋力)でも、はたまた元々(筋)の一文字だけ、という考えもあるな?とか、どれでも間違いではないか?程度のゆるい決着で終わりにしたのですが、それとはまた別に、、、

ならば、(筋肉)と(筋力)はどういう関係なのか?という、悪いこだわりの性分が、その点に焦点があってしまいました。そういうことを考えるうちに、いわゆる『筋トレ』と総称されるものには。結果として得られる効果も千差万別で、場合によっては、(筋トレA)と(筋トレB)では、得られる効果が正反対みたいなこともあるんではないか?と考えるようになって、好き好んでは(筋トレ)とは言わなくなったのです。おそらく、テレビで見たトレーナーなんも、何かのこだわりがあって、わざと(筋肉トレーニング)という言い方をなさっていたのでしょう。

この話、もう少し続くので続きを次回に。

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