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不安定系のベンチプレス?①

手幅を狭く持つとベンチプレスは(個人差がありそうだが、胸まで下ろすのが相当に困難になり、その代わりに)より高い位置までバーを差し上げることができる、、、

、、、という以上に、手幅を狭くした結果、バーが落下しない為の支えとなるグリップの位置(支点)から、バーのウエイトの本体となるプレート(本当はバーそのものにも重さがあるけど、プレートの位置が概ね力点と言って良いか?作用点か?)までの距離が長くなることでバーを水平に保つことの難易度が一気に引き上がる。

そのことでバーが回転しようとすることを、(トルクが生ずる)と呼ぶことにして、トルクでも落ちそうになるバーを落とさないようにするには、当たり前だが、持ち手の右手側と左手側で異なる動作や筋力発揮をして回転を食い止める必要がある。

落とさない程度にバーをフラフラさせながら、胸のチカラ(だけではないけど)で対応する分かりやすい方法は、わずかな肘の曲げ伸ばしで対応する方法。

ソレを左右対称に連続して行ってみると、トルクで回転して落ちそうになるバーを切り返して押し返すのが心地よい。

よくよく考えてみれば、例えば壁ドンのように手のひらで壁を押したり、お相撲さんが動かない柱に手を当ててぶつかるような稽古で、肩関節を広く開いて押すのは不自然で、手幅の狭いベンチプレスが丁度、そんな感じの良い角度で重さを押せるような角度を実現してくれている。

、、、、

手幅の狭いベンチプレスは、動きの量が制限されている、みたいなことを書きましたが、やってみると主に使える肩、肘、手首(もしくは上体の寝ている背中のつけ具合を両脚で制御してみたりとかも)など使える動作はたくさんあり、バーの軌道もひとつの面の中で平行移動するだけでない、となった途端に細かいバリエーションのある動作がどんどん生まれてきます

(つづく)

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