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ほくとの部屋 第8回 黒単ポックス回 前編
0.イントロ
みなさんこんにちは
ほくとの部屋の神原北斗です。
この企画は、昔晴れる屋TCで斉藤伸夫さんによっておこなわれていたインタビュー記事「のぶおの部屋」の関西版ということで、レガシーの各アーキタイプに関して関西圏のプレイヤーの中から達人をお呼びして、デッキについて掘り下げるというものです。
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基本的にKMC(月1で開催されている関西最大規模のレガシー草の根大会)直後にインタビューをおこなっています。
1.ゲスト紹介
環境最初期から盤面を締め続ける、見た目も真っ黒のポックスジャンキー
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ー今回は第8回目、黒単ポックス回ということで、ゲストとして足立 了亮さんをお招きしました
ー足立さんは大会参加するときは常に、全身黒ずくめ、オールバック、海〇瀬人を彷彿とさせるアタッシュケース、とひたすら怪しさ満点のいでたちをしています
ーマジで話しかけずらいです
ー当然使うデッキも常に真っ黒
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ーもはやほとんど使い手のいなくなったと言っていい黒単ポックス(デッキ名小悪疫、晴れる屋名)を、独自の構築で小気味よく回していく様は歴戦感を漂わせます
ー今回その黒単ポックスについて掘り下げていこうと思います
ー非常に話しかけにくいですが、さっそくお話を伺ってみましょう
1.1MTGのきっかけ
ーMTGを始めたのはいつごろ?
足立「だいぶ昔(笑)」
足立「ウェザーライトのころです、本のマークのやつ」
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ーあれか~
ーめちゃめちゃ古参ですね
足立「小学校3年生くらい」
ー子供w
ーきっかけはなんだったんですか?
足立「阪急3番街の本屋さんで買いました」
足立「パックだけ売ってて、そこからわからなかったから始められないらしいというのに気づいて、4版のスターター買ってと言う感じ」
足立「最初は1人で始めて弟とやったり、そのころ遊戯王が連載していてOCGが出る前のタイミングで」
ー裏があおいやつ?
足立「カードダスのやつね」
足立「そういうタイミングだったから一緒にやってくれる友達とかいてやっていったという感じですね」
ーデュエマの連載がウルザブロックのことを考えるとその前からやっているのはすごいですね
ー一人ではじめるのもなかなか
足立「今と違ってカードゲームの選択肢がこれしかなかったから」
1.2ポックスとの出会い
足立「いつからはじめたかな、10年前くらいじゃないかな」
足立「就職しはじめたくらいのタイミングではじめて」
ー最初なにつかってたんですか?
足立「最初からこのデッキ」
ーへーそうなんですね
足立「スタイフルノートやろうかなと思ってたんだけど、レガシーはじめるきっかけが就職して、FNMとか間に合わなくなるので、そのとき京都イエサブがちょっと遅め19時スタートで、これだったら行けるなとおもって、レガシー組もうと思ったのがきっかけです」
ーFNMに出ようと思ったのがきっかけなんですね
足立「スタイフルノートやろうかなと思ってたんだけど、デッキリスト見てたらちょうどそのときリード・デュークがポックスのリストをあげてて、あ、黒単コントロールできるんやって思って」
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足立「レガシーもっとやばいイメージやったけど、黒単コントロールが成立すんねんなって思ってこっちの方がいいかなかっこいいしと言う感じに」
ーなるほど
2.デッキの動き
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足立「基本的にはクリーチャーを除去して盤面を固めて、ミシュラランドで殴るのが一番大もとの動きなんですけど」
足立「暗黒の儀式もこのデッキの動きの軸になっていて、1Tにヴェールのリリアナであったり、カーンの酒杯、大いなる創造者、カーン等に早めにアクセスして、テンポアドバンテージをとって封じ込めていく動きもしていきます」
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足立「そこに今回のリストで(オークの弓使いとともに)敵対工作員が同じくらいの固め力があるので、カーンの酒杯に替えて新しくメイン採用しました」
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ーどちらもフェッチをとがめることができますね!
足立「たまにグリセルブランドがライフペイできないとかもあるけどね」
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ーまさかトーラックへの賛歌がなくなっている??
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足立「2枚から全部抜けました」
ートーラックへの賛歌最強じゃんという気持ちがけっこうあるんですが、どうして?
足立「うーーーん、トーラックへの賛歌よりもオークの弓使いと敵対工作員の方がカードパワーが高いということと、腐ることがほぼないんですよ」
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足立「敵対工作員は必ずしも機能するわけではないけど、それでも瞬速持っているクリーチャーなので、最低限の役割が担保されているというのと、オークの弓使いに関しては、何やっても腐ることがない、クリーチャーだからクロックになるというのと、横に展開できて除去に強い、ドロソもとがめられて除去もできる」
ー確かに腐らないですよね
足立「トーラックへの賛歌はなんだかんだ腐ることもあって、特にリリアナで序盤から固めていっても、トップ勝負のときに引いたりとか、手札攻めるカードなので盤面解決しなかったり、ちぐはぐになってしまうことがあるんですよね」
足立「コンボみたいに展開してこない相手には強いんだけど、それでも腐るタイミングがけっこうあるので今の環境にあってないと思って、抜けました」
ーお互い手札がない状態のロングゲームがけっこう多くなるので、その場合のトップに弱いですね
足立「やっぱ渦巻く知識、思案のない黒いデッキなので、追加で引き増せるカードもロークスワイン城くらいなので、トップしたときに弱いカードはなるべく入れたくないというのが常にあります」
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黒単ポックスは、クリーチャーを小悪疫等で除去し盤面を固めてミシュラランドで殴る動きと、マナ加速からヴェールのリリアナ等に早めにアクセスしてテンポアドバンテージをとって封じ込めていく動きを併せ持つ、黒単色のコントロールデッキ!!
2.1各デッキパーツの紹介
小悪疫
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足立「暗黒の儀式と同様に軸になっているカードで除去と手札破壊と土地破壊、自分も失うとはいえわずか2マナにして3つのリソースを取れるというのが、すごい画期的です」
ー何対何交換くらいになるんですか?
足立「自分がクリーチャーをコントロールしていない前提だから、こちら手札1枚、小悪疫、土地、に対して、相手がクリーチャーをコントロールしている場合、手札、クリーチャー、土地の、3対3交換になるという作りです」
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足立「3枚減らせたら大きくて、手札を減らすというのが一番大きいかな、例えばヴェールのリリアナを出して手札を減らして、さらにクリーチャーを出して来たら、小悪疫で全部一緒に流していくという、ようするに3枚テ手札をディスカードさせているのと一緒なんですよね」
ー確かに相手の手札から出したリソース3枚分消せてますね
ーロングゲームだと勝てるので序盤の3対3交換が普通に強いということ?
足立「そうです」
陥没孔
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ー黒単ポックスのイメージは軽い除去で盤面を整理しつつ、ハンデスでカウンターとか落としていって、最後小悪疫や陥没孔で相手の土地を枯らせてミシュラランドで殴って勝つという黒単ランデスというイメージがあったんですけど、今の話からだとランデスが一つの勝ち手段くらい、小悪疫は純粋にアドバンテージ採用?
足立「そうですね、今は小悪疫は純粋にアドバンテージを取るカードとして採用していて、陥没孔は初期はずっと入っていて、今でも昔のポックスの動きが好きなひとは入れてる人けっこういるんだけど、時を超えた探索とか、宝船の巡航とかが出たぐらいのタイミングで、陥没孔で1対1交換して、というのでアドバンテージで負けるようになってしまって」
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ー宝船の巡航出てたときって、ヴェールのリリアナですら弱かったですよね
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足立「弱かった、土地を割っても、アドバンテージ全然巻き返されてしまうから、ダメだよねってなったタイミングで陥没孔を2にしたんですよね」
足立「昔のリスト追っていったらわかるんやけど、トーラックへの賛歌も追って減らしだしたんですね」
足立「そのあと4Cレオのタイミングで陥没孔0にして」
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ーたしかに相手に引かせちゃいますよね
足立「この10年の間にどんどん軽いカードでパワーカードというのが変わってきたから、1マナで行動できることがどんどん増えていったので、陥没孔でどれだけ割っていっても1マナ2マナとか少ないマナで巻き返せる世界になってしまって、最終的に入れなくなりました」
ー土地を完全にハードロックするというよりかは、土地をしばりつつ、別の部分でコントロールする感じに移行していった?
足立「そうですね、今の動き方としては初速をくじいて、大いなる創造者、カーンでふたをするというのが一番の勝ちパターンですね」
ーなんかプリズンみたい
足立「そういう意味ではプリズンに近いかな」
ウルザの物語とミシュラの工廠
ーそしたらフィニッシャーは、ミシュラランド、大いなる創造者、カーン、ウルザの物語という感じ?
足立「はい、特にウルザの物語で勝つことがけっこう多いかな」
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ーこれは今も2枚?
足立「今も2枚ですね」
ーウルザの物語よりミシュラの工廠の方が優先なんですね?
足立「そう、ウルザの物語はね、結局なくなっちゃうんで」
足立「サーチしたタイミングで、枚数が難しくて、3で回していた時期もかなりあったのですが、けっこう事故るんですよね」
ー2枚引いてしまうとか?
足立「それもあるし、色事故もだし、途中でなくなってしまうのもあるし、8castみたいにウルザの物語のトークンをそこまで強く使えるデッキではないので、2章、3章のタイミングで、トークン出さずに単に土地として使いつつ、最後何かサーチして終わるのがけっこう多いです」
ーえーもったいない(笑)
足立「そういう使い方をしたときに、サーチはできるけどもそのうちなくなってしまう土地みたいな、それだと3枚だとちょっと事故るんですよね」
ー一方で初代ミシュラランド、ミシュラの工廠の方が強い?
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足立「ミシュラの工廠は、結局ここに帰ってくるんですよね」
ーお母さん??
ーこのカード4枚入ってて、ウルザの物語の方が弱いんですよって渋すぎません??
足立「ミシュラの工廠は全く無駄がないカードなんです」
足立「パンチ力は基本的にウルザの物語の方が高いんですけど、それでも攻防一体に使えて、ゲーム開始から終了まで安定しています。ウルザの物語は殴るタイミングとかがちょうどかみ合わないとダメなんです」
足立「除去が小悪疫と無垢の血中心のデッキだから、今決めに行くというタイミングでないところでトークンを出しても、そのへんに巻き込まれるだけでトークン出し損ということがけっこうあって、ウルザの物語はこのデッキだとタイミングが難しいんですよね」
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ー確かにその辺むずかしそうですね
ー一回トークン出すと、小悪疫で巻き込まれてしまうけれども、ミシュラの工廠だとすり抜けながら
足立「そうそう、いつでも攻めたいタイミングに起動すればいいだけだから」
ー10年間でミシュラの工廠を減らそうと思ったタイミングって今までありましたか?
足立「正直ない」
ーやっぱり!
足立「変わり谷を5枚目として入れたことはあるけど、ミシュラの工廠を減らそうと思ったことは今までないですね」
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足立「その場合色マナ足りなかったので、今のバランスが一番ちょうどいいんですよね」
ー産卵池使ってたときありませんでした?
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足立「一番最初使ってた!」
足立「重いうえに1点しか打点ないし」
ー再生?
足立「再生あるけど、あれで止められるクリーチャーが今そんなに」
ーうんうん
大いなる創造者、カーン
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ーメインのフィニッシャーがミシュラの工廠、もう一つが大いなる創造者、カーンになると思うんですけど、そうなった理由や経緯が知りたいです
足立「これまでいろいろなカードを試したんですけど、クリーチャーだと小悪疫等で巻き込まれてしまうので、使いにくくて、いっとき冥界のスピリットも使われていたけれども、それも死儀礼のシャーマンがはやったくらいのタイミングで、ダメだなーと思って」
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足立「奈落の総さらいはけっこうよかったんだけど、デッキの性質上ロングゲームになって、墓地がすごいたまるんですよね」
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ーへー探査のあるインスタントなんですね
ーxいくつくらいで打つもんなんですか?
足立「4か5くらいかな」
ー墓地10枚あったらいけますね、その場合2/2が5体?
足立「2/2が5体」
ーなんか天使への願いと比べてしまうと弱そうですね
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足立「そうなんですよー」
ー4/4じゃなくて、2/2が5体かーーみたいな(笑)
足立「結局重すぎるのと、後半にトップデッキしたときしか打てないという使い勝手が悪いのがー」
ーなるほど
足立「愚直に土地を1ターンに1つずつ並べていくしかないデッキなので、1枚で複数の役割がある方がうれしいんですよね」
足立「ミシュラの工廠とかその典型で、マナソースとして使えて、後半フィニッシュにもいける、3/3のブロッカーにもなれて、重なるともっといける、引いたときに機能しにくいものをなるべくなくそうというのが、構築の方針になっています」
ーそういう部分がコントロール要素かなりありますね
ートーラックへの賛歌がへったのはそういうところですね
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足立「トップしたときに、いま引いてもなんもならないと思うことが多かったから」
足立「コントロールにしてはアドバンテージがとれないけどね」
足立「けどミシュラの工廠とか引くと、1枚でブロッカー、アタッカー、マナソースと3つの役割があって、1ターンに1枚しか引けないデッキで、感覚3枚のカードを引いているようなもん」
ーミシュラの工廠がアンリコ??
足立「そう、ミシュラの工廠ホントにアンリコ」
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ーその場合ウルザの物語もトークン2体と1枚持ってこれるからアンリコ??
足立「ウルザの物語は、まあアンリコ!」
足立「まあこのデッキだと、予言くらいかな」
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足立「大いなる創造者、カーンはほんとにすごいカードで、正直黒単のデッキの中にカーンを入れるというのが色合いてきにクソダサくて」
ー(笑)
足立「あまり好きではないんですけど、このカード、今まで黒単が苦手としていたことをひっくり返すパワーをもっていて」
ーそんな強いですか?
足立「やっぱり黒単なので、置物にどうしても弱いんですよね、エンチャントは今でもほとんど解決できていないけど、アーティファクトを並べるようなデッキとかにすごく弱くて」
ー8cast?
足立「もそうですし、当時のMUDとか、最近では改良式鋳造所とか、起動型能力で何かしてくるようなもの」
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ー一つの指輪?
足立「すごい最近のカードだけど、そういうアドバンテージをとる置物にすごく弱かったんですね」
足立「そういうのカーンだと無のロッド内臓なので、全部解決できるんですよね、しかもフィニッシュ手段にもなってくれる」
ー2役かねてますね
足立「2役どころか、10役くらいかねてる(笑)」
ー(笑)
ーその場合引いたら実質10ドロー!
マイコシンスの格子
ー持ってくるカードとしては?
足立「マイコシンスの格子は抜けましたね」
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ーこれ抜けるんですね
足立「ちょっと重すぎて、出したら勝つので長い間これありでやってたんだけど、マイコシンスの格子をもってくることがものすごく少なくて、これだけ持ってこないならもう入れなくていいんじゃないかなと」
ーそれは6マナが出ない?
足立「出ない、カーンとマイコシンスパッケージが入っているデッキはだいたい古の墳墓や裏切り者の都といった2マナランドなのでマイコシンスの格子出せたりするんだけど」
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足立「このデッキの場合大いなる創造者、カーンを出すとき暗黒の儀式からジャンプして出すとか、一生懸命1枚ずつ土地置いて出すときでも、6マナはなかなか伸びないかな、小悪疫も打つし」
ーたしかに小悪疫やヴェールのリリアナでこっちもリソース削れますね
足立「よしんば6マナまで伸びてカーンからマイコシンス出せたとしても、盤面抑えられてないと勝てないというのがあるので、持ってくることが本当になかったんですよね」
無のロッド
足立「それで意外かもしれないんですけど、マイコシンスは抜けました」
足立「代わりに無のロッドが入りました」
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ーカーンフォージ相手?
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足立「うん、それとちょっと減ったけど8cast」
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足立「関西は8castの強い人が何人かいて」
ー篠原さん?
足立「とかその友達とか、8castよく使ってたので、あとはカーンフォージ、言うても結構苦手なので」
足立「デスタクとかにも意外と無のロッド悪くなくて」
ー倦怠の宝珠は相変わらず入っている?
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ー倦怠の宝珠はデスタク?
足立「デスタクですね」
足立「ついでに、少し減っているイニシアチブ、アルーレンも」
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ーここらへんは普通に当たるときついですか?
足立「普通にやるとイニシアチブとアルーレンはめちゃくちゃきつい」
ーなるほど
足立「苦手なところにささることが結構多いから、特にデスタクは今すごい苦手になっているから3欲しいなとおもっています」
足立「無のロッドをやめて倦怠の宝珠3になるかも知れない」
足立「自分が影響を受けることがほぼないからかな」
ーオークの弓使いくらい?
足立「倦怠の宝珠置けているならオークの弓使いが何もしなくても全然大丈夫」
・小悪疫はわずか2マナで序盤に相手のリソース(≒手札)を3枚削れるナイスカード!!
・環境で低マナの強スペルが増えたため、陥没孔はお役御免に
・トークンを出してもすぐ除去に巻き込まれてしまうウルザの物語と比べ、ミシュラの工廠はいつでも腐らない実質アンリコのド安定カード!!
・大いなる創造者、カーンは苦手はアドバンテージをとる置物系に対処でき、かつフィニッシャーとして1枚で10役を兼ねる実質10ドローカード!!
・このデッキではマイコシンスの格子は弱く、無のロッドや倦怠の宝珠をカーンから持ってくる頻度が高め
3.新環境での変化、オークの弓使い
ーオークの弓使い出てどうですか?
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足立「もう劇的に変わりました」
足立「オークの弓使い、本当に凄いカードで、値段10倍以上のChains of Mephistophelesを押さえつける、はるかにつよい」
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ーやはりですか
足立「Chains of Mephistophelesももともとサイドにあったカードだし、効く相手と効かない相手がはっきりしているカードかつ、終盤以降引いても機能しないことの方が多いんです」
足立「最序盤に置いて相手のドローをとがめていって強いカードなんだけど、オークの弓使いの場合、そうしたタイミングの制約がほぼない」
ー確かにそうですね
足立「いつ置いてもクリーチャーとしてまず優秀で、相手を縛る意味でも、さすがにコンボ相手だとChains of Mephistophelesの方が上ではあるものの、同じくらい機能する強さがあって、特に対デルバーが顕著ですね」
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足立「Chains of Mephistophelesは対デルバーで入れるかどうか微妙なところで、入れてもいいけど盤面に干渉しないからちょっと活躍しにくいかなとか思うんだけど」
足立「オークの弓使いに関しては、全く問題なく最悪クリーチャーだし、最低1点は絶対飛ばせるしとか、どのタイミングでも無駄にならないのが素晴らしい、Chains of Mephistophelesとかトーラックへの賛歌とかよりも強いですね」
ーいつ置いても強いのがかなりいいですね
ー小悪疫との相性はどうなりますか?
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足立「昔のリストだとクリーチャーを入れるというのは、自分のディスアドバンテージを増やすことになってしまうのでタブーなんですけど、オークの弓使いの場合は一緒にトークンが出てくるので、小悪疫を打っても本体残っちゃうんですよね」
足立「だからこのデッキ特有のクリーチャーの制約を受けにくくて、むしろ相性がいいんじゃないかなと」
ーなるほど!たしかにそう聞くとかみ合ってそうです
ー敵対工作員はどうなりますか?
足立「敵対工作員とは相性悪いですね」
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足立「ただ相性悪いところも、オークの弓使いを出していればかなり緩和されていて、生贄要員になってくれるので使いやすくなっているんですよね」
ーオークの弓使いが出たからこそクリーチャーを入れる選択肢が生まれてきた?
足立「そうですね、メインにクリーチャーを入れる選択肢が生まれたきっかけですね」
ーだいぶ自由度が上がってますね
足立「そうですね、前のリストだとクリーチャーはサイド後しか入れてなかったんですよね」
足立「相手がサイド後に除去を減らしたすきに奇襲かけてやれっていうので」
足立「今の構成だったら別にオークの弓使いだったら無駄にならないし、相手が除去打つなら別にいいし、自分の除去とも相性がいいからというので最近はクリーチャーを入れれるようになりました」
オークの弓使いはトークンが出る性質上、ポックスデッキでクリーチャーをメイン採用できるというポックスの概念を超越したカード
しかもChains of Mephistophelesやトーラックへの賛歌と比べて、どのタイミングでも無駄にならない
(後編へ続く)