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情報リークと隠蔽の繰り返し

旅空香高堂=情報リークと隠蔽の繰り返し
こんなに自粛生活が長引くと、昼間は刑事ドラマを見ることが多くなり、勝手な妄想が働くようになった。もっとも数年前の再放送ばかりだが、実に現実を反映している。事実はノンフィクションと言う形で直接的に表現は出来なくなり、ドラマや小説などフィクションと言う形しか出来ない世情になってきた。

アベノジニンが起き、しがない(菅)政権が誕生しそうになったら、世の中は情報リーク合戦で騒々しくなってきたようだ。官邸支配をめぐり<警察官僚、財務省、経産省>の三つ巴の主導権争いに<総務省>が絡み、複雑化している。これから情報リークと隠蔽がますます激しくなるだろう。<経産省>利権はどうなるのか、<財務省>の逆襲はあり得るのか、興味津々である。

まず、政治案件が話題になる時には芸能人逮捕が相次ぐが、伊勢谷友介が大麻所持で逮捕された。どうやら、自民党総裁選でのスガ宰相の希薄さが浮き彫りになる前に報道過熱を抑えたいのであろう。こう言った情報は官邸を支配する<公安警察>の常套手段だ。
また、ドコモ口座を通じて預金が不正に引き出された問題が露になったが、銀行のセキュリティの甘さも酷い。銀行やドコモの口座管理は<財務省>の管轄、総裁選の裏に回って暗躍する財務大臣を<総務省>を操る宰相の牽制だろうと思える。

さらに<自民党>が新聞・通信各社に対し、総裁選挙管理委員長名で候補者の公平な扱いを求める文書をメディアに出した。2014年の衆院選では、自民党が在京テレビ局に放送の公平中立を求める文書を送り付け、前代未聞と批判された。今のマスコミには圧倒的な圧力になる。安倍政権は霞が関で<経産省政権>と呼ばれてきた。政務秘書官の今井尚哉氏が側近として権勢をふるい、経産省OBで首相補佐官の長谷川栄一広報官と組んでメディア対策の要になっている。

だが、昨年の内閣改造で警察と経産省に依存する「警経政権」の色が濃くなり、いつの間にか、警察官僚出身者が政府の主要ポストを次々に押さえ始めている。外交・安全保障政策をつかさどる国家安全保障局長に北村滋氏、官僚トップの内閣官房副長官杉田和博氏、内閣危機管理監に沖田元警視総監、宮内庁長官は警察庁出身の西村泰彦氏、原子力規制庁長官にも警察庁出身の荻野徹氏が着任した。

今後の政治、政局の動きを見るポイントは菅政権下の官邸官僚人事にあり、警察国家になりかねない危険性が視える。菅氏は官邸官僚と二人三脚で「官僚支配とマスコミ支配」を作り出した。メディア側もスコミ支配に麻痺してしまっている。菅政権ではそれがさらに強化されることになる。いやいや、それは「問題ない」「当たらない」との言葉が沢山出て来るのだろう。限りなく妄想が続くが、誰か止めてくれないだろうか。


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