見出し画像

神無月、一人暮らしの日々に入ったが

●風英堂神無月記=一人暮らしの日々に入ったが。

15日午後、家のカミサマの<膝の半月板手術>は短い1時間弱で終わった。損傷はそれほど酷くはなく、切り取らないで修復出来たようだ。リハビリを含めて2週間程度の入院になるだろう。手術立ち合いに行く時、ふと振り返ると我が家のオス猫Cooは得意技の腹見え、首ひねりを見せる。

我が首肩の強張りもやっと治まり、頭痛などの影響も少なくなってきた。日本帰国後、毎日家のカミサマがおり、外食も無く、夕食の準備で夕方にはパソコンを閉じる日々が続いた。コロナ禍の今年はつまらない一人言葉の羅列が続く日々のようで、FBなどでの反応はあまり無いのは寂しい。今、ほろ酔いで原稿を書いているが、ほぼ1年半ぶりである。ついぞ白ワインを空けて呑みながら筆を滑らせるが、指の滑りならぬ知恵の巡りは良くはならない。

過日、季節外れの暑さにつられて、我が家の箱庭で今年最後のランチタイム。日本に持込んだ最後のフランスバスクの生ハム、チーズにクルミを載せて蜂蜜を、モッツァレラチーズにミニトマトに自家栽培のバジル。安くて美味いスペインCAVAで一杯、白ワインでブロッコリーのパスタでしめて昼寝に入る。それにしてもモッツァレラチーズなど日本の物価はかなり高くなっている。

それよりは、旬の食べ物を味わう方が季節感を感じるかもしれない。魚なら<アマダイ・イワシ・サケ・サバ・サンマ>など、野菜や果物なら<新ソバ・レンコン・マツタケ・ギンナン・新栗・イチジク・柿・ザクロ>などが出回る時期だ。だが、今の時代、「旬を食べる」と言う感覚は薄れているようだが、安くて美味しい噛み応えのある情緒を味わえだろうか。「もちもち・ふわふわ」のデザート菓子ばかりの昨今、邪教のハロウィンのお菓子だけは見たくない気分だ。

ところで、やっと食事時のお酒が解禁された。ビールの場合まずホップに課税され、麦芽に課税され、最後には泡を含んだビール風味のアルコール飲料であるというその様態そのものに課税されている。「ビール」「発泡酒」「第三のビール」を偽ってまで、ぶくぶくと泡立っている。なんと哀れな液体ではないか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?