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横浜駅にて彷徨後「カンブーザ」へ

旅空香高堂=6月19日金曜午後は、錦糸町駅から総武横須賀線に乗って横浜へ長距離電車移動、初の県境越え。マルセイユからの引越し荷物はまだ届かないが、リフォームを控えて、ランドマークタワーにある収納スペースのショールームに、普通の会社スペースで、見本システムしか展示されていない。名古屋の会社で、すべてオーダーシステムで、狭い部屋に収納するための工夫がかなりされている。

早めに終わったので、夕方からギムレットが呑みたくなり、ロイヤルパークホテルのバーへ。何年振りかに呑むが、すっきりとしているが、喉越しにしっかりと味が通る。18時に予約した横浜駅のレストランに行くため、「みなとみらい線」で向かう。横浜駅の出口が分からない、案内図は「きた東口」「みなみ東口」「きた西口」という方向感覚がおかしくなるような名称になっている。スマホのナビも方向が定まらない。確か以前は、西口と東口が分かれば、行けたはずなのに。

後で調べてみると、「南北通路」は地下2階にあり、西と東をつなぐ「みなみ通路」と「きた通路」は地下1階にあったということらしい。さらに名称は公募でなく、商業的利害を排して「誰にでもわかりやすいように」と現在の名称になったとのこと。ちょいと待った!分からなかった私は「アホな奴」になるのか。ひらがなと漢字を組み合わせて工夫したように思えるが、言葉としてどちらが優先なのか分からない表示だ。「きた東口」は<きた通路の東口>らしく、英語で表記すると“Northern Passage East Exit”となるそうだ。これなら解るのだが、私は異国人なのだろうか、横浜人はどうも理解しがたい事が多い。ギムレットの爽快さが全く薄れてしまった。

横浜駅の出口探しに苦難の末、向かったのは看板のないレストラン<カンブーザ>、1階に出たら直ぐに景色を思い出した。どうせ横浜で行くなら高田太郎の<カンブーザ>と決めて予約しておいた。やはり、横浜でイタリアンならカンブーザだ。料理は素晴らしく、さすが太郎ちゃんの人格が出ている。大分出身のサーヴの彼も面白い、名前は憶えていなくてごめん。
お任せのコース料理で牛肉と羊肉を頼んでおいた。ワインもお任せ、皆しっくりと来る。ピッツアかパスタで悩んでが、そのパスタが好き嫌いは別として、飛んでもなく遊んでいる。雲丹やオレンジなど使った素材の味がそれぞれ主張しており、バランスは難しいが味覚は殺していない。気持ちは雲丹を食べたかったのだが(笑)。羊の焼き方は悩んだと思うが、日本の牛肉は旨い。家でも食べたいが、あの牛肉は多分高くて買えないだろう。マルセイユでタイ料理のコース以来、日本に戻ってちゃんとしたコースは初めてなので至極満足。

◆【カンブーザ】=JR横浜駅西口から徒歩5分、イタリア語で船の食糧貯蔵庫という意味の名前を持つ【カンブーザ】。イタリアのさまざまな土地の郷土料理を勉強したシェフの料理と、生地にこだわりを持つピッツァ職人が薪窯で焼くピッツァ、料理とワインの知識豊かなスタッフによるサービス。「地元に愛され育まれて地域と共に存在するオンリーワンのお店として成長したい」と代表が語るように、この三拍子そろった魅力で、予約でいっぱいの人気イタリアンとしての地位を確立してきました。落ち着いたトーンの店内には個室もあり、ビジネスユースにも、プライベートな記念日にも対応。訪れるだけで、幸福を感じるような何度も通いたい名店です。❖

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