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6月第二週(仮)

火曜日

パソコンを下宿に忘れた。学校で友人の横に座ってオンライン授業を受ける予定だったので有線イヤホンの右を彼、左をわたしがつけて90分を共にした。

全くときめかなかった。


水曜日

ほしい本が近所になかったので、繁華街にある某巨大書店に赴いた。念のため2枚図書カードを持っていったのに、合わせて500円にも満たない。泣く泣く現金で残りの3000円を払う。図書カードに「穴」を開けなくなってから、同じ失敗をするのは何回目だろう。なんだか腹が立つ。でも怒りの矛先は図書カードの発行元なのか、それとも残額が記載されたレシートを管理できない自分なのか、分からず行き場がない。

そこで黄金色の爆弾を仕掛けて某巨大書店を後にした。小一時間もすれば木端微塵であろう。


木曜日

スーパーで買い物。焼肉用の牛肉が半額だったので迷わずゲット。いざ焼いてみるとペロリと食べてしまったけどなんか元気になった。


金曜日

朝から夕方までずっと眠かった。英語の講義に出たけど、こういう時って長文がちっとも頭に入らない。

先日の講義で大量に配布された資料を読む。


土曜日

昼から図書館で勉強。夕方は某有名ラーメン店の本店に行ってみた。なにも食べていなかったので代名詞とも言える''こってり''がお腹を直撃した。

暗くなった河原でこれを書いている。遅れた新歓だろうか、花火をしている若者。10メートルほど右では2人の女子大生の顔が、スマホの明かりにぼんやり照らされている。前方の草むらではヒキガエルがブゴォブゴォと不細工な合唱を響かせる。

わたしは独りだ


日曜日

何もしていないのに一日が終わろうとしている。遅起き、天気が悪い、気分が悪いと三拍子揃うといつもこうなってる。怠惰な日々に喝を入れたいところだ。


月曜日

学科の先輩に誘われてゆるい運動部の体験に行く。ゆるいとはいえ3時間ほどの練習は、運動不足肥満気味引きこもり男性が久々に汗をダクダク流すには十分だった。息が上がり足が棒になる感覚を久々に味わう。若者が''生''を実感するのは期限ギリギリの課題提出なんかではなく、こういう機会であるべきだ。

オンデマンドの課題が今日までだったので受講して提出しようとすると、期限は午前6時。こんなことがよくあるので生きた心地がしない。徹夜してでも昨日の夜やっておけば!! 後悔不先立。