セルフライナーノーツ「金属バット」「少年、衝動」編
こんにちは。私事ですが北陸に行ってまいりました。ブリとカニ食って激アツです。道中は欲望丸出しな自分とマッチしそうなZAZEN BOYS聴いてました。アレ面白くていいですね、ハマりそうです。
本題ですが、セルフライナーノーツ、金属バットと少年、衝動編です。考えたことを秘密にしてしまうくらいなら全部出してしまうのが僕のサガなのでね。行ってみましょう。
あ、ちなみにSKY-HIGHに関してちょっとだけ触れておくと、アレは「同世代の軽音の大会やらライブやらで活躍してる人に対して『なんで自分はこうも縮こまったようなことしか出来ないんだ!』『俺はこのまま燻るような人間じゃねえ!』って自分を鼓舞するような曲」です。あんまり深いことも考えてないのでこんな感じで締めますね、今回は2,3曲目の解説を長めにします。
金属バット ~ガキンチョ、冒険に出る~
AメロとBメロです。この曲のコンセプトとしては、前回のノートの通り、「悪ガキがバットを担いで街を闊歩する」というものであり、大学1年生の自分とも対比して作られています。大学1年生の自分は張り切って友達を作りに行ってた感じではあり、Twitter(今で言う𝕏)でかなり頻繁に発信していたので、それを踏まえた内容になっています。なので「起きたかい?うるさい音だろう?」は通知の音をイメージしてますね。まあAメロは本当にSNSで発信を続ける自分のことです。
Bメロに関してはまあここまで積極的な学生では無かったですがまあ本来であれば悪ガキならこうするよな〜っていう理想があったりなかったり。
サビです。まあここまで積極的な学生になれてたらよかったんですけどね。この辺からだいぶ無茶な理想を投影してますね。ちなみに金属バットっていうタイトル自体は好きな芸人からとったっていうのが2割くらい、あとの6割は不良のシンボル、2割が金属バットはそもそも野球では高校生までしか使わないから子供っぽさを表しているっていう感じです。
ちょっと変に振る舞ってるけど結局「ただのこけおどしさ」って言ってしまうのが素直じゃない僕らしいですよね、ハハハッ。結局まあなんだかんだ「お前も来い」って言ってしまって仲間を増やしたいだけなんです。
2番です。「世界は活気がない」はもう丸ごとコロナ禍の話ですね。マスクしてるのを「口をつぐむ」と表現してます。マジで誰が誰か分かってなかったしね。Twitterやりすぎて悪目立ちしてたけど「これでええんや!」って思ってた自分を肥大化させてみました。
とはいえ何も出来ない世の中と自分に苛立って鬱屈とした夜を過ごしたわけですが、みんなもそうだったでしょ?僕は知ってるぜ?ということでこんな歌詞になってます。
あとは「1人くらい自由な奴がいたっていい」は僕の座右の銘にしたいくらい好きな言葉ですね。俺が楽器いっぱいやるのもメガネを貫くのも変なネットの使い方するのも考え方の根底はこれです。1人くらい自由な奴がいたほうが面白いでしょと。
・サウンドについて
この曲が一番曲作り的な点に関しては苦労しました。ギターが下手なのでゆっくりの曲だとリフのパターンに困るんですよね、結局ハイポジに逃げて誤魔化しましたが。この曲作るためにめっちゃスリーピースのバンドの曲聞いたね、ユニゾン、サンボマスター、six lounge、マイヘア、SHISHAMOなどなど。いかに音圧を出しつつ技量を誤魔化すかというところでなかなか苦戦しました。
あとは割と行進曲のような、明るい感じの曲なんですが、その中にも少しだけ弱さだったり、暗さだったりを出すのが理想だったので落ちサビの部分に暗めの歌詞をぶつけました。これは店舗や曲調は全く違いますが、「特者生存ワンダラダー」を参考にしました。良ければ聞いてみてください。あとはテンポ感的に「23:25」は結構参考にしました。明るさの中にある「子ども特有の弱さ」みたいなのは見せれたんじゃないかなと。虚勢張ってる感じね。
ということで、頑張ってるちょっと可愛い悪ガキの大冒険の始まり的な、「金属バット」というお話でした。ちなみに最初と最後のウィ〜ンみたいなやつは甲子園の試合開始と終了のサイレンをイメージしてます。野球っぽさも残したくてね。続いては少年、衝動の解説ですが、この辺はお前らの悪口が出てきます、喧嘩しようや。
少年、衝動 ~大人になれない少年の叫び~
Aメロです。まあ大学2年になって人と交流することが増えたわけですが、結局自分のスタンスだったりやりたいことを貫こうとした結果いろいろ困ったことが起きたもんで、そのことですね。人を泣かせてまでやりたいことじゃないよな音楽って。とはいえ全然俺が悪いわけじゃないので「悪うござんしたよ」とか言ってんの。だっせ~、匂わさずに一人で飲み込めよ。まあ、結局ガキのまま大人になったのは今でも一緒なんで。
Bメロです。ネット見てると病んでる人いっぱいいるけど「しんどいのはみんな一緒じゃん?お前は俺の苦しみ耐えられんの?」的なとがりきった思考ですね。僕の心の支えはずっと楽器だったので「こいつに一撃込めてんだよ」と、宣戦布告を兼ねてサビに向かうわけですね。
人の心を折るためだけにってのはもしかしたら言い過ぎかもしれないけど、バンドでなんかやるときじゃなくて結局一人で楽器やったり曲作るときはチヤホヤされたいし他者からの賞賛浴びたいのが本音なわけで、同じく音楽やってる人からしたらそれは心を折られるのとほぼほぼ同義よな~と思いながらこの歌詞で突っ込むことにしました。負けず嫌いなんで。ごめんぴ。
サビです。まあ人生なんて報われないもんよ。これは次の曲につながることですが、(俺が気づいてないだけの可能性はあるが)エグい才能みたいなものを持ち合わせてない時点で、もう僕の人生は、いかにそういう奴らに一矢報いるか、みたいな。いわば敗者復活戦であると僕はとらえています。胸張って自分のここまでの人生は勝者とは言えないですね。理想が高いだけの可能性もありますけど。
2番です。ここがこの曲の1番尖ってる部分です。「よその人間にうつつを抜かして一回休み」は恋愛にかまけて楽器の練習をしないお前らのことだ!まあこういう曲って結局「エモい曲が〜」とか「恋愛の共感が〜」とか言ってる人には刺さらんし自分もそういう人間じゃないしそういう曲はやりたくないのでこういう歌詞になってますね。
ギターソロ終わりです。昔から曲を作ってたからたまたま何かと発想が似通ってしまうのはどうしても避けられないんですが、それを面白おかしく取り上げる人間がたま~にいるので、あとは気づかずに自分の曲がなんかに似てしまっている可能性があるので、先制カウンター(矛盾)です。
やっぱり人になんか言われると「ガタガタうるせえよ」って言って心の中でボコボコにする悪い癖があるのでその尖りがそのまま出てます。
あとは「天才になれない」ことをうっすらとにおわせて次へのフックにしてます。
ラスサビ、書くほどでもないですが。
漢字2文字を重ねるのは慶應の塾歌から発想を得ています。これで歌詞ができた時期がバレますね。夏の終わりくらいでした。
昔っから努力が嫌いで、何かを根詰めて考えたりすることが苦手なんですよね。ただそれを意識して努力をやめてしまったらもう終わりなのでヒイヒイ言いながら耐えて生きてる、こんなもん精神も荒れますわということで最後の一文で締めています。最後に古風な言葉つかうのはなんかこう最後のスパイスみたいで面白くて。つけ麺の割スープにゆずとか三つ葉とか入ってるのと一緒。
・サウンドについて
作るのめっちゃ楽。リフのパターンが2個しかない上に使う音の種類も少なかったので、使うコードを5個決めてそのまま曲が出来上がりました。前のノートの通りマキシマムザホルモンのギターを練習してた時に突然降ってきたリフなのでドロップDだしパワーコードでゴリ押してますね、Aメロのドラムだけ鳴ってて早口で捲し立てる感じは一回やってみたかったんですよ、ラップみたいでカッコいいかなって。大学2年の時の歌ですけど当時トラボルタカスタムが流行ったからそっから発想が来てる側面もあるよ。
せっかくだからギターソロっぽいことやったほうがかっこいいかなって思って色々アイデア探した結果、運指の組み方とかは毎度毎度Blankey Jet Cityにお世話になってます、愛するの時は赤いタンバリンのギターソロ参考にしましたが今回は僕の心を取り戻すためにっぽいフレーズになってます。
あとちょっとしたことだけどラスサビの終わりに突然16分でハイハットだけがなるところがあるんですけど、これ時限爆弾みたいでカッコよくない?
おわりに
とりあえず2曲だけ書いておきました、それでも5000字近くあるんですが…。本番で歌詞ぶっ飛ばしてるのでデモ音源はライナーノーツ全部終わったらそのタイミングでばら撒くつもりだよ。ライブ映像に関しては公式のやつを待ってくれよな。欲しければ公式で上がるやつと同じやつ持ってるから渡せるけど多分もうそろそろ上がるでしょ。
次回、「天才にはなれない」「傑作」編でお会いしましょう。
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