音愛人生の振り返り

前書き

 呪いの方のnoteできれいごとを並べたのでこっちではざっくばらんにいろいろ書きます。書いてほしいこともいろいろ募ったんで可能な限り触れて行きます。

音楽愛好会と私

 大学入って最初の一年、まあ何もなかったわけだけど、高校の軽音部で煮え切らない思いをして一瞬やめそうになった音楽への思いは人とのつながりという場という側面からまた燃え上がった。そして新歓がいち早く始まった音楽愛好会に身を置くことでなんとか自分のアイデンティティを保ち、ようやく「大学生活」ってものが始まろうとしていた。
 まあサークルってそんなもんなんだろうけど先輩も優しいし同期も面白い人ばっかりで、初めて「ここにいてよかった」と本気で思える居場所だった。正直大学受験で失敗した過去があったので「この大学じゃなかったらどんな人生だったんだろう」みたいなことを1年の時はよく考えていた。今はというと別の友達にも言ったが、本当に失いたくない、宝物みたいな友人と居場所を手に入れたのはこの大学に来たからこそ得たものであって、正直失敗しといてよかったと思った。「この大学じゃなかったらどんな人生だったんだろう」なんてもう怖くて考えられない。この居場所だったからこそ人間らしい生活を出来たと僕は心の底から思っている。本当に感謝しているし、この先もまた僕の人生をやや面白コンテンツとして見守っていてくれそうな、そんな気がしている。流石に無理?ああそう。じゃあたまに思い出してよ。
 いろいろ中止になったり延期になったりと困難な時代だったけど一緒にいれてよかったよ。

ライブと私

 とにかくこのサークルはライブが多くて、高校の時に「足りない!」って言って当時その軽音部じゃありえないバンド掛け持ちと楽器掛け持ちをしていた。幸い技量がそこそこあったし顧問の先生の専門外の楽器という事でほぼほぼ特例で許されていたが、とにかく楽器を大学でもやると決めたからはたくさんやりたかった。その結果新入生ライブで「キャパ無限っスよ!!」と啖呵を切り4バンドも組み、勢いで延期になった5定でも3つ組んだわけだがこのあたりで気づいた。「多くね?」。調子乗ったのは僕なのでやるしかなかった。そして、自分の技量を買ってくれた人に中途半端な演奏を見せられないと思っていくら組んでもなるべく全力で取り組むことを決めた。直前に音を取っていたのは普通にだらけ癖があるからでちゃんとやるべきことはやった自負はある。引退のその瞬間までこの想いは頭の片隅にあった。時間的に厳しくても一度やると決めたことはしっかりやりぬきたかった。これがみんなに対する奉仕の仕方だしなんでも投げ出してきた自分の人生への戒めでもあった。できてたかどうか、人の目から見たら「本当か?」って言われるかもしれんけどそこはもういいよ終わったことだし。許してや。
 そして、もう一つ。同期にヤバドラマーが入ったのを見て、「後進を育てる」というのをモットーにすると決めた。だから同期の初心者や後輩にはなるべく伝えられることは伝えた。それが初心者歓迎サークルにおける経験者のあるべき立ち位置だと思って、ドラムに限らず演奏中の心構えやバンドで合わせるときのコツなどを伝えた。おせっかいすぎるかもなあと思いつつもどうせ数年もすれば自分の存在なんて忘れると思ってグダグダ抜かしてた。スマン。
 あとこれは戯言だと思って聞き逃してほしいけど、あんまり人には褒めないようにしてた。みんな褒めてくれるからせめて自分は辛口で課題点だけ伝えようと思って、成長したなあと思ったら褒めるって感じにしてた。そのほうが嬉しいでしょ、あんまり褒めない人が褒めたら。とはいえみんなうまいから素直に「うめえなあ…」って言ってた気がするわ。
 ここ数年「成長」って言葉が音愛のキーワードというか、ウリになったと思っていて、人が多いからこそサポートが手厚くて、初心者でもどんどんうまくなれるのがこのサークルの良いところだと思っている。その結果同期でも伸びた人間がめちゃめちゃいるし、後輩でも同期や先輩を脅かす存在が多数生まれたのは普通に怖いけど。経験者も初心者も一丸となって一つのステージを作り上げるってのはいい経験になったと思う。

ウニゾンと私

 学祭2日目のトリについて。そもそもユニゾンが好きだった自分にとってユニゾンの曲で引退するのがもう半分確定事項みたいになっていた。ただ、高校時代に上手くいかなくて「オリジナル作るのなんてまっぴらごめんだ」と思ってた自分だったのに、音愛が楽しすぎて、オリジナルを作ってた人間や音楽にやたら詳しすぎる人間に出会って、その結果「作ってもいいかもなあ」なんて思うようになった。その時頭によぎったのが高校の時の先輩だった。その先輩は卒業式の時に同期に向けた曲を作って演奏していたらしい。その先輩のバンドは都大会の中央大会に行く実力で自分も目標にしていた部分があったが今ならそれを実現できるかもしれないと思うようになったのが2022年の1月くらい。本当は曲をフルライブで出せるくらいたくさん作ってその中の1曲でも音愛で引き継がれないかななんて思ったけどそんなに作れないし思い上がりすぎたので断念。とにかく想いを伝えられる一曲を最後に持ってきてそれを歌って終わろうと考えたのが大体春くらいかな。曲に関してはまず歌詞を作らないと感謝もクソもないので作り始めた。いろいろなところで擦られているみんなの要素を織り込めたら謎解きみたいで面白いだろうなあっていう軽い思いから試行錯誤して、文章として意味が通るようにして、っていろいろ考えてたのが夏くらい。出来上がったときはマジで震えが止まらなかった。正直自分のことを天才だと思った。あとはこれに曲をつけるだけなのでそれは学祭期間に急いでやることに。本当はユニゾンを一緒にやるボーカルにもやってもらおうと思って4人編成で考えてたけど8定の時に「せっかくなら3人でやったらいいんじゃないですか?」って言われて奇しくも学祭の掛け持ちTOP3のアホ3人でやることに。なんかこのメンツおもろいよな。全員なんか死にかけなの。
 そして肝心のユニゾンパートのセトリだけど、春に出たkaleido proud fiestaをやるためにヘルプでユニゾン好きのキーボードを呼ぶつもりだった。一曲のために呼ぶのはさすがにアレなので学祭のセトリに合うharmonized finaleも併せてやることに。一緒に行ったユニゾンのライブ会場で開演前にオファーをしたところそこそこ難色を示したいたが、奇跡的に1曲目がharmonized finale。これは運命だろうと思って引き受けてくれた。ありがたい。ちなみに曲順も最初はkaleido→harmonizedだったがライブを見て完全に入れ替えなきゃとなった。残りの三曲はただただ好きな曲をぶっこんだ。黄昏インザスパイみたいな曲は昔の自分はハマらなかったけど今の自分には刺さってた。
 2日目のトリを取った理由だけど、これは単純、トリならその日の印象を最後の曲で上書きできると思ったから。最後の女になりたいのと一緒。3日目は引退ムードと混ざるし、1日目よりは2日目の方が印象が強くなると思ったから。結構わがままでしょ、それだけ自分がいいものを準備できた自信があった。今考えてみると1日目の3女の本気、3日目の大トリに比べたら若干華というかカリスマ感はないかもしれないし若干場違い感あったけど、これはこれでまあいっかと。最後だしやりたいことやらせてもらいました。

後輩へ

 とある後輩から音愛での生き方を教えてくれと言われたのでここに書き残しておく。

・掛け持ち数の目安や注意点
これはもう人による。とりあえず組んで少ないと思えば次から足せばいいし多ければ減らせばいい。経験者の僕の個人的な目安で言うと
フルライブ
1 少ない 暇
2 ちょうどいいけど物足りない
3 やや多い 時間があるならまあなんとか

ミニライブ
1 暇すぎ
2 ちょうどいい ただ出番待ちは暇
3 ちょい多い 充実はする
4 普通に多い 調子乗らないほうがいい

みたいな感じ。注意としては予定組むのがだるいのと金が飛ぶ。そして切られる前提で組むのはよろしくないってくらい。曲覚えるのは前提としてね。

・引き受けるときと断るときの基準
僕はあんまり断ることは現役の時はなかったのですが、ちょいちょい非現実な数になるときがあったのでそれは断ってました。上を参考にしつつ断る基準を書いていきます。上に行くほど最優先すべき事項です。

一度ほかのバンドを断っている
明らかにバンド数が多い(3とか4とか)
時間がない(学業など)
あきらかに技量が足りない(東京事変など)
金がない(口座残高が4桁以下)
知ってるアーティストじゃない
バンドのメンツが弱い

正直下に行けば行くほどこの理由で断るのは厳しいし、こういう理由で断るくらいならさすがに申し訳ないと思いながら引き受けてました。一番下に関しては性格終わっとる。この辺を天秤にかけて「やってもいいな」ってやつはどんどんやったほうがいい。バンドは楽しいので。

・名前の使い道
これは自由。自分がこのバンドは特に通したいというものに使うのがいいと思います。個人的に有無を言わさずかっさらっていくのは好かないですね。特に3か月以上も前から。確かにエントリーに枠がないとはいえ何か月も前から名前を使わせて身動き取れなくするのはよろしくないと思ってます。やっぱ合意よ。まあ本題とはずれましたが、名前の使い道は考えてもらう時間を取るのが大事だしよく取ったほうがいいです。選択権を放棄するのだけはもったいないです。

総合的に言ってもとにかく自分の命とか学業とかバイトに影響なければ何してもいいと思います。それだけ没頭できる趣味がある人間ってそうそういないし。

その他

noteでもらったお題を適当に消化します

・太鼓の達人を始めたきっかけ
関ジャニ∞の大倉くんがやってたの見て自分でもできると思った。中学の先輩がやってたのもあってのめりこんだ。そこから辞め時を見失ってちょっとでも昇華しようとドラムも初めて今に至る。

・人間椅子について
文学作品や民俗学的な観点から曲を作っている3ピースバンドです。ヘヴィなサウンド、うねるようなベースと荒々しいドラム、力強いボーカルが持ち味です。小説を音楽にしているのでYOASOBIの走りともいうべきでしょう。見た目もインパクト絶大で、なかなか面白いバンドなので聞いてみてください。

・某ギターへの愛の言葉
ありません。

・(自主規制)について(自主規制の中身は普通に見せられません)
よくわかりません。しいて言うなら大変そう。

あとがき

最後まとまりませんでした。これ書いてる最中に年越しました。悔しいねえ。
2023年もよろしくお願いします。

おしまい


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