行政と観光協会は猿回しと猿?

けっして佐渡市のことを言ってるわけではありませんが、どこでもそうだという話。

これまでいろんな地方にいて、行政と観光協会の関係を見てみて、ふと思ったことがある。
なぜDMOが独り立ち出来ないのか?
なぜ人材が育たないのか?

行政と観光協会は猿回しと猿の関係?
本来目的をもった人間である観光協会がお金という首輪をつけられて、お前は猿だ!って言われながら調教されて来た。
お金が稼げないのは調教師である猿回しの教育が悪いのに、『お客さん、すみません 猿が馬鹿なんで』って懲らしめてやりますってもっと首輪(お金)を締め付ける。
そうすると近くにいるコンサルタントが、お客さんに受ける芸が出来るにはこんな薬が良いっすよって、どこにも売ってないですって、普通の金太郎アメを握らされ、こんな踊りをしたらウケますよ、そんな教科書もありますって折角オーナーが美味しいもん食べさせたらもっと良い芸するからってもらったお金を、あげちゃう。

それでそのコンサルはまた違う猿回しに同じアメと教科書を売りつける。
どのサルも同じ芸をするようになって、結局お客様が集まらなくなるって話。
実は猿回しの方を勉強させた方が良いんだけど、猿回しはローテーションで3年ごとに変わることになってるので、いつまでたっても同じことばかり猿に教えてる。

一方猿だと思ってる人間に、オーナーが君は人間だから首輪をつけなくてもいいように勉強するんだって急に言われたら、何やって良いのか分からない。
でも裏では猿回しの紐が繋がってる。猿回しはオーナーがいろいろ言ってるけど、この首輪から離れることは出来ない、お前は猿なんだからって猿になるべく、より首輪を頑丈に締め付けて調教をするので、更に決まった動きしか出来ないようになる。
猿はどんなにオーナーが君は猿ではないって言っても、自分は猿だから指示がないと動けませんって言う。猿回しは猿に俺と同じように動けって言って今度は自分でお客様の前でも猿の芸をする。

お客様から見ると、なんだか猿回しも猿も同じことをやってるし、つまんないって他の観光地に行ってしまう。どっちが猿でどっちが猿回しなんだか、同じ人間だから傍目から見たら区別がつかない。

本来猿回しと猿は協働してお互いの役割を演じて芸を見せるパートナーであるべき。
上下関係ない方が良い芸が見せられるんだけど、なんだかんだで急に暴れてお客様に飛びかかるんじゃないかと思って首輪をつける。
猿だと思っている人間に教えていくのはとても時間がかかる。
猿回しに教えるのが一番だけど、猿回しは猿のせいにするもんだから、タチが悪い。

さてさて どうしたらお客様が楽しめる芸を見せられるんでしょうか。