しょしんしゃ

ワクチン接種から1日が経過した。微熱は出ているものの、食欲が旺盛になったおかげで腕の痛みの回復が早くなっている気がする。でも今日は一日中寝たきりだった。起き上がる瞬間の痛みが怖くてずーっと横になってドラクエのレベル上げ・素材集めをしていた。
私はレベル上げにものすごく時間を溶かした後の、強そうな敵を簡単に打ちのめしてしまう瞬間が大好きなので、そういう戦い方をしている。99レベルまで上がると敵がどれも糸こんにゃくみたいになってしまうので、素材集めをものすごく楽にできる。自分のパーティのみなさんのおべべを煌びやかにしたところで、達成感は飽和した。まだあと最後の敵がひとり(ふたり?)残っているけど、ちょっと飽きてしまった。多分また半年後とかにセーブデータを開いて、何もやることがないのを確認して一から始めることになると思う。そして全くおんなじことをやりそうな気がする。

私は数行上で「糸こんにゃくみたい」という例えをしたが、実際糸こんにゃくのしゅび力は高そうだ。結束部分は結構難儀しがちだし、ひと噛みすると解けてしまって食べ切るのが面倒になってしまう。そう、第二形態まであるのだ。そんなのドラクエでも中盤のボスぐらいだ。と、すれば、“レベル99に上がったカミュのハイパーノヴァ+3とはてんの月輪+3の一太刀で簡単に倒せてしまう敵”の例えに糸こんにゃくを持ってくるのは不適当である。それなのにどうして使ってしまったのか。
「糸こんにゃく」というワードの“語感”のせいだろう。糸という漢字の画数の少なさ、そして「こんにゃく」という言葉の“にゃく”のイマイチ脳みそが固まってないような響き。これらのせいで「糸こんにゃく」が貧弱に見えてしまっていた。
実態と語感の乖離、その面白みに夢中になった去年下半期〜今年上半期の1年だった。何が、という訳ではないけど気に入ってしまった。果たしてこれは趣味と言えるだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?