副業活動の開始とライフシフトラボの受講について
hkayです。前回、副業を始める宣言をしました。
副業開始への道のりはそんなに平たんではなく、私がどの様に始めたかを振り返ってみたいと思います。
副業は難しい
コロナが始まる前後からだと思いますが、一企業しか勤めたことがない人は、副業をやった方が良いという考えは、世の中に急速に認知はされ始めたように思います。実は私はそうなる前から、かなり長いこと、副業を熱望しておりました。(その理由は後述します)
会社の制度の転換や、コロナ後の在宅勤務の定着などいくつかの要因が解決し、1年半ほど前(2020年冬くらい)に、「環境が整った!」と思った瞬間があり、活動を開始しました。
だいたいの人と同じと思うのですが、最初はまず、自分ができそうな職探しから始めました。いくつかの副業サイトに登録し、メール配信をチェックし、サイトを確認する日々を送ります。検索で絞ると見落としがあるかもしれないので、網羅的に見ていたと思います。が、早々に壁にぶつかります。一言でいえば、意外と、自分がやりたい仕事、できそうな仕事がないのです。
ひょっとして、私、市場価値ないかも・・・?
ネット、メディア、書籍・・・副業を薦める意見が、溢れています。曰く、どんな人であっても市場価値がないなんてことは絶対にない。社会人経験を積んできた人であれば、その仕事を突き詰めれば、世の中にあなたの能力を欲しがっている人が必ずいる。大かたがこのような意見かと思います。
間違った意見ではないと思いますが、私が活動を始めて、最初に感じたことは以下です。
・副業サイトに載っている仕事は、もともと企業がアウトソースをしていた業務である。
例えば、コンサルティング、士業、システム開発の様なスキル特性が高い仕事であったり、簡単なWEB開発や文章起こしの様な、企業としては社員ではなく、他にお任せしたいと思っている仕事であったり。
期待していた状況とは、だいぶ遠く、既に現業で、企業のアウトソースを請け負えている職業の方々のみに開かれた特権市場であると思いました。
ライフシフトラボ
初期活動後、どうにも手詰まり感があり、副業にあまり力を入れず、別方向の活動に力を入れていたのですが、たまたまご縁があって、ライフシフトラボにお世話になることになりました。
キャリアコンサルタントの方が、マンツーマンで伴走いただき、一緒に自分の強みの発見をして頂けたり、仕事の獲得まで活動していただけるとことで、自分だけでは越えられない壁を突破できそうな期待感がありました。
いくつか、パターンはあるそうなのですが、私の場合は、週1回、全部で8回のオンラインミーティングと宿題、SNSでのやり取りが主な活動になります。ミーティングは、毎回、同じ方がご指導下さいました。その時々の話題によって、2on1の時もありましたが、基本は1on1です。
何のための副業か
最初の回は、副業の目的を改めて考える回でした。私は事前作業にかなり時間を使いました。前回のnoteで、目的は社会貢献であると書きました。これは本当の気持ちなのですが、ライフシフトラボでのワークは、少し別のアプローチです。
リンダ・グラットンのライフシフトが発売されたのは、2016年。この本が世に突き付けたものは大きかったと、未だに思っています。いろいろインスパイアされましたが、私は、100歳まで生きるかはともかく、定年後も働くことがマストであると強く思いました。ちなみに、それまで、呑気にハッピーリタイアもあり得ると考えていました。
私の周りには、ずっと大きな企業で働いてきて、定年を迎え、その後も働いている方がたくさんいます。再雇用で働いている方、新天地で働いている方、両方いますが、皆さんに言えることは、その方々の実力からして、あまり難しくない仕事をしている様に、私からは見えています。以前の働きぶりを見ていたので、より強くそう思うのかもしれません。
これには、企業側の考え、あるいは、個人の考え、様々な事情があると思います。
実力からして難しくない仕事を確実にやりきることに、やりがいを感じる方もおられると思います。
ただ、私の場合は、乗り越えられるか乗り越えられないかわからない仕事を、何とか背伸びをして、日々、失敗や僅かかもしれませんが成長を感じながら仕事をしています。
これはとても幸せなことなのだと思っていますし、やりがいを感じています。そして、今のところ、何歳になっても、成長や、やりがいを感じて仕事をしていたい、と思っています。
ただ、これは理想であって、自分と雇用先と対等な関係を保てていないと、その思いは叶わないと理解しています。いつか本意ではない仕事をやることになった場合、Noと言える力を持っていなければいけません。
そこで出てくるのが副業です。
Noと言える力は、代替可能なものがあるかで決まります。自ら選んだやりがいを感じられる副業で収入を得ている状態になっていれば、良いと思うのです。
本来の解は、転職なのだと思います。ただ、転職は、転職先にアジャストできないリスクもあると聞きますし、そもそも転職先にも定年はあります。
その点、副業は、比較的、ローリスクであり、いまのうちに営業力や顧客関係性を築いておけば、年齢問わず、仕事ができるシナリオも描けると考えました。
以上のような思考、ディスカッションを経て、私は、副業の目的を、定年後も、やりがいを感じて働くと設定しました。話を一旦、転職まで広げて、副業に戻ってきたため、納得感がありました。
自分の何を売るか
第二~三回は、自分のどのような経験、スキルを使って副業で売っていくかを考えていきます。
事前ワークでは、自分の仕事を過去から書き出して行きました。職務経歴書を書く要領です。
ミーティングでは、一つ一つの仕事を説明していきます。書くだけでなく、人に話すことで、意外と忘れていた過去の仕事も思い出すことができますし、また、プロのコンサルタントが、自分では気づけないセールスポイントを拾っていただけるのが、良いところです。
私の場合、過去に一つの企業の中で、いろいろな職務を経験しており、連続性がなく、職務があちこちに分散しております。直近は、組織や営業のデジタルを使った効率化や、改革に取り組んでおり、また、システムサービスの開発のプロジェクトマネジメントを経験していることもあり、ITを軸にサービスを提供しようと、最初から考えていました。
その他の経験は、あまり武器にならないと思っていたのですが、ディスカッションの中で、うまく引き出して頂き、「事業にもITにも精通したコンサルタント」の様なコンセプトを作ることができました。
副業の戦略
次の回は、とても苦労しました。
副業の戦略、すなわち、どんな顧客層のどんな課題にアプローチしていくかを考えていきました。自分のやりたいこと、今まで見つけてきた自分の武器、市場性、これらを見合いながら、戦場と戦い方を考えます。
後から振り返っても、ここが一番勉強になったと思う箇所です。今まで、副業の目的と強みまでは、精度はともかく自分でも定期的に考えておりましたが、戦略はほぼ皆無でした。
最初に、リサーチに時間を掛けました。
各種統計資料を読み込んで、どの企業にどんな課題があり、また、どのくらいの市場ボリュームがあるかを、机上で計算したり、
行政が開催している副業イベントに参加し、実際に人材を求めている企業の方にお会いし、直接、課題を聞いたり、
これらの情報をもとに、方向性を詰めていきました。
もう一点意識したのは、ポジショニングです。
顧客ニーズを突き詰めて、私がそれを提供できたとしても、大勢、同じような活動をしている方がいる場所だと、私が埋もれてしまう可能性が高いです。また、そもそも企業が多く参入している領域だと、個人に発注されることが難しくなってきます。いずれも、発注者側の気持ちになれば容易に想像がつくことですが、自分では抜けていた視点でした。
ネット検索でも、情報は取れますので、自分の領域に参入している企業がいないかや、副業している個人がいないかは確認し、競合が多そうであれば、ポジションをずらすことを意識しました。逆にそれが自分もできそうであれば、考えを頂くこともできます。
こうして、少しずつ計画をブラッシュアップしていきました。
ラボには、SNSチャットでも相談できますので、自分の仮説をブツけたら、土日でも、即レスしてくれてありがたかったです。
仕事の内容を伝える
ここまでくると、終盤戦で、方向性が決まったうえでの、方法論に入ってきます。
肩書きや名刺の作り方、パンフレットやホームページの作り方、人脈・ネットワークの作り方などです。
私の場合、パンフレットを先に作りました。受注活動の際に企業の方に渡して、すぐに私の仕事を理解してもらえるように、A4用紙1枚に全ての活動内容を凝縮します。
ここと、前段の戦略は、行ったり来たりしました。実際に資料に起こしてみると、客観視できてきて、今までのアラが見えてきます。
「自分が意思決定者だったら、この資料をもらっても、発注しない」と思い、戦略に立ち返り、サービスを修正し、また、パンフレットを起こし・・・と繰り返しました。
また、この間、ネットワークを広げる活動も並行して行っていました。目的は、社会や仕事、様々な知見を広げることであったのですが、せっかくなので、知り合った方に副業のことも説明しました。説明することで、また、アラも出てきますし、賛否両方の意見を頂くこともあります。それをまた戦略や資料に反映させていくこと言うこともしています。
まとめ
こうして、ライフシフトラボの非常に濃密な二か月が終わりました。個人でここまで計画を立てるのは、なかなか難かしかったと思っています。特に自分としては大きな学びになった個所は、以下の3点です。
・副業の目的を徹底的に考えることが大事。目的次第で到着地が変わる。
・副業とは起業である。戦略なき副業では、立ち向かえない。
・副業関連情報は黎明期でカオス状態。ナビゲータがいるととても心強い。
既に、活動は開始し、案件受注しておりますが、より長期の案件獲得に向けて、現在も営業活動中です。
また、追って、共有していきます。
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