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THE SPELLBOUND“BIG LOVE TOUR-BOOM BOOM SATELLITES 25th Anniversary Special-“TOUR FINAL/もうスペルバに枕詞を付けることはない。

2023年10月29日(日)Zepp Shinjukuで行われた
THE SPELLBOUND“BIG LOVE TOUR-BOOM BOOM SATELLITES 25th Anniversary Special-“に参加してきました。
そのライブ体験記noteになります。

今回の会場は新宿ということで電車で向かった。

イベントごとに参加するようになってからあまり好きじゃなかった東京が少し好きになれたかも。


整理番号はF51。
追加販売で確保したので当然後ろの方。

仙台公演で交流を果たしたサイポート(XAIさんのFC)の民と入り口横で待機して、その時を待つ。

前回参加した仙台公演ではあまりに没入しすぎてBOOMBOOMSATELLITES、THE SPELLBOUNDの大枠しか捉えられていなかった気がするので今回は細部までしっかり楽しみたい。

仙台公演のnoteも宜しければ↓



ドリンク代の支払いがICカード決済で流石は大都会の真ん中にある会場だなと思った。

ロッカーに荷物を入れて階段を降っていく。
現場は既に超満員。

1500人キャパで正直近くで見るのは厳しいかなと思っていたが、丁度自分が前に降りていったタイミングで右端の動線を観戦スペースにして頂けた。
そのおかげでそこそこの場所を位置取ることが出来た。

ステージに対して角度があったのでもしかしたら機材に隠れてしまってXAIさんの姿が見れないかもと思ったが問題なかった。

4桁サイズの会場でライブを観たことがなかったのでどんなもんかと見渡してみた。

横と後ろが今まで参加してきた会場の5倍以上広くて、面を食らった。
これが全員狂乱したらどうなってしまうんだろう。

BGMに身体を揺らしつつも少し持て余してしまった僕はXAIさんのTシャツを探してみることにした。
自分らと目的が同じなら右端側にいるはずだ。
前方に目を凝らしてみると背中に四角いXAIさんの姿を発見した。同志がいた。
応援しような、歓声を上げような、楽しもうなと
念を送りつつ近くて良いなあなんて思ったり。

今まで見た中で1番見てる感が強いライブになった。
演者を見上げてステージと客席の境界線をはっきりと感じた。
ただその分観客として演者と向き合っているという意識が強くなった。 
そのおかげか熱狂する自分とそれを冷静に見る自分を同居させることができたと思う。


記憶に残っていることを書き連ねる。


HELTER SKELTER

真っ先にボルテージが上がるポイントがある曲で、すぐに会場が温まる。
ブンサテの各楽曲がどういう立ち位置をしているかは分からないけど自分は一曲目に相応しいなと思った。
曲に身を委ねて身体を揺らす。そして盛り上がり時に合わせて右手を振る。それがここ1ヶ月で学んだライブの楽しみ方。
今回も最高の時がきたと否応なしに思わされた。

MORNING AFTER

中野さんと小林さんが向き合ってプレイをしていてめちゃくちゃかっこいいなと思った。魂の波長を合わせているように見えてグッときた。

LAY YOUR HANDS ON ME

曲自体はずっと前に耳にしたことがあって、仙台で改めて聴いてどんな事を歌っているのかなと歌詞を調べた。
僕の手が届かない詞だなと正直思った。
ただ実際に聴いてその美しさや神々しさのようなものは受け取れた。

EASY ACTION

すごく耳に残っていて興奮が抑えきれなかった。
身体が勝手に跳ねて腕を振り回した。


曲を堪能していると不意に後ろから衝撃を感じた。
おそらく後ろの方の手が接触してしまったのだと思う。その意識外からの衝撃でなにか急に我に戻されてしまった。

自分は元来とても小心者で周囲に目が向いてしまう事がしばしばある。
けれどそれは今回自分にとってポジティブなきっかけになった。

周りの人の楽しみ方が目に入ってきて気づいたことがある。

それは案外みんな別々の楽しみ方をしているんだなということ。
単純にブンサテを昔から応援していた人であったり、スペルバから好きになった人などが混在していて幅広い客層だったということもあったかも知れないが。

基本的にハンドクラップを続ける人や両手を振続ける人、サイドステップを踏む人がいればひたすら縦に跳ねる人もいる。

迷惑にならないのが前提だが各々が自分の思うままにライブを楽しんでいてそんなに気負う必要はなかったんだなと思った。

それに気づいてから、より素直に楽しむことが出来たと思う。

もっと自然体で曲に身体を同調させて、
ただ右手を挙げるんじゃなくて両手を挙げてみたり逆に左手を挙げてみたり、
口パクで曲に合わせたり、
中野さんのリードでハンドクラップをしたり。


今回は間違いなくブンサテとスペルバが好きで来てるファンの一人なんだという自負が持って参加していた。もちろん1番はXAIさんなのだけれど。

Push Eject

今ライブ1番脳が動揺したのが点滅する演出。
光景がコマ送りになったような感覚に陥って
「やべえ、すげえ」なんて声を漏らしていたと思う。
たぶんPush EjectとBACK ON MY FEETの時だったと思う。記憶が少し曖昧。

kick it out
これが本当にカッコよくて、ノリまくりだったと思う。
サウンドに合わせてライトの色合いや強弱が変わるのも相まって1番高揚した曲。
身体を跳ね回して、両手を掲げて気持ちを1番吐き出せた。


MC
中野さんの開口1番目が"皆楽しそうだね"。
まさにその通りで笑みが溢れる。
それを言っていた中野さんがすごく嬉しそうに見えて自分まで嬉しくなってしまった。

そして今夜はBOOM BOOM SATELLITESとTHE SPELLBOUNDが一つになる日だと語られた。

カウントと同時にBOOM BOOM SATELLITESの幕が落ち、THE SPELLBOUNDの幕が姿を表した。
それを見た瞬間鳥肌が立ってしまった。
ブンサテの魂を引き継ぐような、
なんちゅうカッコいい演出なんだと思った。

THE SPELLBOUNDは本当に劇的で舞台を見ているような気分になる(舞台観たことないけど)。小林さんにライトが降り注ぐところなんてまさにそうで、芸術的な演出で展示されている美術品のように感じた。

前回も思ったけどスペルバの時のXAIさんって良い意味で無色透明。
それでも存在感あって観ている人を魅了する。

多分前回は没頭しすぎて気づかなかっただけだと思うけど、間奏の間とかノリにノっていてその振る舞いですごく気持ちが伝わってきたような気がした。
そしてこの日もお綺麗でした。何より笑顔が素敵。

すべてがそこにありますように。

XAIさん登場。
この曲だとシリアスな力強さというか落ち着き払った強さのようなものを感じる。
それがまたかっこいい。

Lotus

小林さんとXAIさんの声が綺麗に交差してすごく聴き心地が良かった。
曲自体も強さと諭してくれるような優しさがあって好き。

はじまり

小林さんのシャウトがめちゃくちゃカッコ良かった。

なにもかも

サビの音を抜いてバーンって来る感じがすごくカッコいい。
曲終わりのXAIさんのコーラスがすごく綺麗だった。

A DANCE ON PAINTED DESERT
段階的に声の強度が上がっていくのがすごく綺麗で印象的だった。

ポエトリーリーディングは
どうしても低い声だけだと音が聞き取り辛くなるから小林さんの呟きをXAIさんの声で拾いやすいようにしているのかなと感じた。


FOGBOUND

曲の始まりに予定通りだったのか、何かしらのハプニングがあったのかは分からないけど小林が舞台袖に捌けるシーンがあった。
その間のドラムの音がめちゃくちゃカッコよくて心臓を叩かれているような気分になった。

Flower

仙台公演で大好きになった曲。
何回聞いても良い。

MC
まずは中野さんから
『川島さんが早く亡くなってしまったので自分はその分長生きしようと思う。
みんなより長生きして人生を送り出す音楽を作っていきたい。小林さんは自分の要求に応えてくれて楽しませてくれている。感謝を贈りたい。』と語られた。

次に小林さんから
『そうしたら自分は中野さんより一年長く生きます。今回のツアーでは川島さんが使われていたギターを使っていた。このギターは存在し続けるし、BOOM BOOM SATELLITESの音楽も存在し続ける。みんなで大切にしていきましょう。』と語られた。

自分は川島さんのことを音源とインターネットに
残っている記事や動画でしか知ることが出来ませんでした。
しかし今回のライブツアーの中野さんや小林さんの語部、それに対する客席からの反応、そして何より音楽で少し存在に触れることができたと思います。

中野さんのみんなより長く生きて送り出す音楽を作りたいという言葉に少し鼻がツンと痛くなった。
寄り添うような言葉でこれからの生活に勇気をもらえた。  

BACK ON MY FEET

もう終わってしまうなと思って全力で楽しんだ。
ライトの点滅演出も相まって身体がぶっ飛んだ。

sayonara

前回は物悲しさを感じてしまったけど今回はすごくポジティブな気持ちで聴くことができた。
何故ならもう心にTHE SPELLBOUNDが住み着いているから。
そう思うと詞も前向きなものに聴こえてきた。


また巡り合う日まで
二人音も立てずここから飛び立とう
さよなら少しの間。


別れの時。
可能な限り両手を降り、ありがとうと叫んだ。
1000人以上からの声に応えるみなさんの笑顔がとても素敵だった。

感無量。
自分としては何一つ後腐れがない。
大切なものを頂けた。

舞台袖に5人が捌けていくと
アンコールを期待する手拍子が鳴り響く。
その期待は叶わなかったけれど、
ライブの演出とはまた少し違った客席からの真心のようなものを感じた。
そうだよな、めちゃくちゃ良かったよな、もっと聞きたいよな。

舞台裏まで届いていたかはわからないけれど大きな愛を感じた。それはライブツアーの冠通りで客席側の最後に相応しい光景を体験することができた。
その場にいられたことを誇りに思えた。

汗を拭うという考えも浮かばず跳ね続けた2時間ちょい。腕にはじんわり汗の玉が浮かび上がりTシャツは腹付近まで汗濡れていた。

退場のためスタッフの方の誘導を受け階段を登って行く。
昂揚して宙を彷徨っている心を身体に捩じ込んで
会場を後にする。どっと疲労感に襲われた。
足は棒のようになりおぼつかない。
それが今日のライブの素晴らしさを物語っていた。


人数が人数のため人波が上手いこと動かず階段の踊り場で立ち止まった。
それを上手く乗りこなせなかった自分は少しよろめいてしまう。
後ろの男性に謝罪をしつつ体制を立て直そうとした時、階段を上がってくる見慣れたTシャツを来た男性が目に入った。おそらく開演前に見つけた人だ。

すかさず左胸のXAIfontを人差し指でトントンと叩き、笑顔でアイコンタクトを試みた。

大成功。
快くレスポンスをいただき少し話すことが出来た。

お揃いですね。
後ろから熱心に見られてるの見えてました。
自分はXAIのTシャツ二人並んで見てました。

短い時間で当たり障りの無い交流になってしまったかも知れないけど、また知ってる人が出来た。
嬉しい。


地下1階に上がるとライブ中に発表された
BIGLOVE VOL.2,3のポスターが貼り出された。
絶対に行きたい。


人波に揉まれながらロッカーから荷物を回収し外に出る。肌を撫でる冷たい風が少し気持ちいい。

この日不覚だったのはLotusを置いてきてしまったこと。ステッカーを貰い損ねてしまった。残念。


XAIさんを追いかけて参加したライブツアーだったが、気づいたら心を奪われていた。

THE SPELLBOUNDを語る時、
枕詞をつける必要はなくなった。

ただそれがあれば嬉しい。
そこに自分の大好きな歌手が加わったらもっと嬉しい。そんな存在になった。

最高の時間をありがとう。

自分の楽しみ具合を記録に残さねばと思い、汗染みを撮ってみた。


うん、全然伝わらない。
実際は絞れるんじゃないかと思うくらいだったけど。
白Tが汗染み対策に抜群だということだけが分かった。

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