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OODA Loopと企業活動

OODA Loopという人間の行動様式に関する言葉がある。クラウドネイティブ系のカンファレンスだとたまに聴くことになるので今日は可能な範囲で書いてみることにする。まぁ底は浅いし、他所のサイトで読める話と同じ話かもしれない。ウィキペディア

Observe-Orient-Decide-Act

OODAは人間の行動パターンを表していて、「観察する-可能性を探す-決断する-行動する」という戦闘機乗りの戦闘経験から得られた洞察に基づいた人間の行動様式モデルらしい。戦闘においてはこのループを知ることによって大きく2つの応用が生まれる。一つはOODALoopを早くする、二つ目はOODALoopを遅くするという応用である。

OODA Loopを早くする

相手より早く動き戦闘的に優位なポジションを維持し、相手を混乱させる。早くするには基本的には訓練をする。訓練により「可能性を探ってー決断する」ところをスキップする。例えば野球ならダブルプレーを狙う状況だったりサッカーならアイコンタクトでパスが繋がったり訓練にはOODA Loopを早くする方向に進化させる効能がある。

会社組織的な話でいうと、もちろん訓練はあるが、現場の判断を尊重し、会議や報告を増やさないとかそんな話が効いてくる、この場合はリーダー育成とプロセスが必要になる。

OODA Loopを遅くする

相手のOODA Loopを遅くする。 OODAをよく見ると決断できないと行動できない。何が起きてるかわからなかったり、判断できない状況を意図的に作り出せば相手のOODA Loopを麻痺させることができる。フェイントを入れたり奇襲をしたり、同時多発テロなんかはこの効果を狙う。会社組織的な話でいうと、新製品やサービスを意図をもって連続的に投入するような状況や奇襲的な発表だろう。遅くするには「同時多発的に連続して」仕掛ける。

企業とOODA

昔ながらのもの作りだとライバルの製品/戦略を分析し、マーケティング分析を加えて自前の営業力と生産力で勝つようなやり方もあった。

ライバルが意図的にOODA戦術を取り入れると分析している間に次の手を打たれ右往左往しているうちになんとなく負け始めることになる。なんせ相手は分析し放題なのにこっちは分析しきれない。小隊がたくさんいるようだと辛い。そもそも1 v.s 1というわけでもなし...

早さには早さだけで対抗するのかというと一定の早さがあればがっぷり四つになって勝負所での体力勝負になっている感もある。Walmart v.s. Amazonは物流勝負、Disney v.s. Netflixはコンテンツ勝負という具合。そこまでいかないと土俵に乗れない訳ですが。


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