これまで10回以上にわたって荒川氏と私のメールのやりとりを紹介してきた。これらのやりとりから、荒川氏の下記noteに多数の虚偽や印象操作が含まれていたことは明白である。今回はそれらを全てリストにまとめて示す。
実際には12月27日に荒川氏から私宛に記事の紹介があり、それに対して掛谷が返信をしたというのが事実である。よって、荒川氏の上の記述は印象操作である。
プレプリントとして公開し、その後学術誌に掲載された掛谷・松本論文には荒川氏のデータは一つも使われていない。すなわち、上の荒川氏の主張は虚偽である。
荒川氏は自身の論文のcritical readingを誰かにお願いしたいと掛谷に依頼し、それに対して掛谷が松本氏(M先生)を候補として挙げ、荒川氏が承諾した。Critical readingをした松本氏は脱アミノ化変異の偏りに注目することで、変異か人工か天然かを評価できる可能性があるとの助言を行った。その助言をもとに掛谷と荒川氏は解析を行った。掛谷が草稿を送った日より前(3月6日)の時点において、松本氏を論文の共著者に加えることに荒川氏は同意していた。よって、荒川氏の上の主張は虚偽である。
掛谷・松本論文はdN/dSではなく、変異の確率モデルを立ててN変異とS変異の偏りが生じる確率を計算するものであり、従来のdN/dS解析とは異なる。
掛谷がパリグループで論文の内容について発表したとき、論文共著の呼びかけをした事実はない。また、パリグループの会合への参加者は30人程度である。パリグループへの共著呼びかけについては、荒川氏が著者から離脱した後に議論されている。よって、上の荒川氏の記述も虚偽である。
荒川氏はコンセンサス配列を最初の10個をもとに求めている。一般的にはもっと多くの配列の平均をとるので荒川氏の手法の信頼性は高くない。掛谷・松本論文は一般的にコンセンサス配列と同じであるとされる代表的な配列を使っている。荒川氏のコンセンサス配列と似た配列を検索して使ったというのは事実に反する。
掛谷がそのような発言を行った証拠はなく、当時の状況からそうした発言をした蓋然性もない。
掛谷・松本論文はPLoS Comutational Biologyなどの比較的インパクトファクターの高い雑誌に最初は投稿している。さらに、最終的に採録されたIPSJ Transactions on Bioinformaticsの投稿規定についても『内容に本質的や誤りがないと思われ、新規性、もしくは、有用性が十分にあれば、採録します』と書かれており、荒川氏の上の記述は不正確かつ悪質である。
論文初稿の図のキャプションには元データが荒川論文であることが明示されており、掛谷が荒川氏の図を自分自身の図表として使おうとした事実はない。
以上のことから
との荒川氏の主張は全く根拠のない虚偽であり、荒川氏のnoteは虚偽の風説を流布し、偽計を用いて掛谷の信用を故意に毀損したものである。