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【マッチレビュー】山口パッツファイブ 〜新たな航海〜 #7


GAME1
山口90-82金沢
(22-12,21-23,19-17,28-30)

関東でのアウェイゲームが続いた山口。今節はホームに金沢武士団を迎える。金沢は上位チームとの対戦が続き、ここまで1勝9敗と厳しい戦いを強いられている。今節は2.東野と21.久保が欠場となる中ではあるが、連敗を止めたいところであろう。山口は7.ケンドリックがロスターに復帰した。

1Qの立ち上がりは互いに2Pシュートを重ね、ジリッとした展開。山口1.エイブラムの得点、金沢は7.クロフォードのインサイドを中心とした得点となった。金沢の13.田中志に最初の3Pシュートが飛び出し、10-12と金沢が前に出る序盤戦となった。
ただ、中盤以降は復帰戦となる7.ケンドリックを投入した山口が大きな流れを掴むことに成功。彼を起点としてフリーマンを作り、チームとして良いシュートを放っていった。77.川上の3Pシュートなどで12-0のランを作り、22-12と大きなリードを奪った。

2Qは金沢が7.クロフォードのインサイドを見せながらの3P攻勢で一気の追い上げを見せる。オフィシャルタイムアウトまでで7.クロフォード、18.市橋、33.金久保が1本ずつ沈め7-13と点差を詰めることに成功した。
オフィシャルタイムアウト明けは山口の7.ケンドリックが3Pシュート1本を含む8得点でチームを引っ張った。ファストブレイクから14.ジャクソンのダンクも飛び出し、再び良い流れを掴んだ。
それでも2Qは21-23と金沢が上回った。

3Qは互いにオフェンスの流れ、シュートタッチに苦しむ展開。重苦しい雰囲気が漂う中で、山口は1.エイブラム、11.山口の2Pシュート、金沢は11.田中翔の2本の3Pシュートで得点を挙げた。
中終盤の時間は14.ジャクソン、77.川上のフリースローと8.下山の3Pシュートで得点を挙げる山口に対し、7.クロフォードや15.パクのインサイドで得点を挙げる金沢という構図に。
一進一退の攻防となった3Qは山口が2点を上回り、62-52のスコアで4Qへ。

4Qは序盤から金沢が猛攻を見せる。リバウンド、スティールからアーリーオフェンスを発動。7.クロフォード、19.ゲイのインサイドで2Pを重ねていった。
山口は8.下山、77.川上の3Pシュートで得点を挙げるものの、チームファウルや14.ジャクソンの個人ファウルのトラブルによりディフェンスが機能せず、失点が嵩んでしまった。オフィシャルタイムアウトまでで金沢が4点差に詰めることに成功した。
流れの悪い山口だったが、鮫島HCがオフィシャルタイムアウト明けに用意した策はゾーンディフェンスの採用だった。これによって14.ジャクソンを狙っていた金沢のオフェンスのリズムが狂い、オフィシャルタイムアウト明けから残り1分までの4分弱の時間を4失点に止めることに成功した。この試合のポイントとなった時間帯だったと言えよう。
その時間帯で再びリードを広げた山口は残り1分からの金沢のファウルゲームをきっちり凌ぎ、90-82のスコアで先勝を飾った。

GAME2
山口88-74金沢
(30-18,22-20,16-20,20-16)

この試合も先手を取ったのは金沢。7.クロフォードのインサイドを起点に3.ボヤルキムがシュートを狙う形で先制点を挙げた。
ただ、山口も1.エイブラムの得点から流れを掴み、アーリーオフェンスを繰り出していった。ディフェンスでも7.クロフォードへのパスを全員で封じるシーンも多く、大きなリードを奪うことに成功した。1.エイブラムの得点だけでなく、9.重冨のジャンプショットや14.ジャクソンのゴール下での得点もあり、1Qは30-18で山口が上回った。

2Qの入りで7.ケンドリックのスティールから8.下山の3Pシュートと良い入りのできた山口だったが、相手のファストブレイクを止めるために犯したアンスポと25.田中のターンオーバーで嫌な展開に。
それでも、タイムアウトで流れを切ると7.ケンドリック無双がスタート。2Qで11得点4リバウンド1アシスト2スティールという数字を残しチームを牽引。8.下山の3Pシュートも決まってリードを保った。
金沢は昨日ほどインサイドの優位性を強調することができず、中を狙ってターンオーバーになってしまうシーンが多い印象だった。それでも3.ボヤルキムの3Pシュートが要所で決まるなど2Qは何とか粘りを見せた。
52-38のスコアで前半を終えた。

3Qは金沢がゾーンディフェンスを採用し、山口のオフェンスのリズムを崩すことに成功。しかし、自分たちのオフェンスでもインサイドを狙ってのターンオーバーが立て続いてしまい、思うように差を詰めることができなかった。
山口は10分間通じて流れが悪かったものの、強い気持ちで放った3Pシュートを4/10の確率で沈め、時計の針を進めていった。
結果的には金沢が点差を4詰めて、68-58となった。

4Qも金沢がゾーンディフェンスを採用し、3Qからの流れを継続した。7.クロフォードの3Pシュートと11.田中のシュートで2分弱で5点差までに詰める。
しかし、この後のプレーでリバウンドから32.吉川が素早く敵陣に運び11.山口のシュートをアシスト。バスケットカウントももらい、11.山口が一気に5得点を挙げた。直後に15.パクの3Pシュートで再び点差を詰められるも、7.ケンドリックが相手のゾーンが整う前にドライブで切れ込み2P。
ゾーンアタックに苦戦をしていた山口だったがアーリーオフェンスで得点を重ね、点差をキープした。
終盤は追いつくために3Pシュートが必要となった金沢がその3Pシュートを決められず、点差が開く展開に。
金沢のゾーンディフェンスに対して後半は終始苦しみ課題を残す形となったものの、持ち前の速いバスケットで逃げ切りに成功した山口が88-74で勝利。
今シーズン初めての同一カード連勝となった。

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