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【マッチレビュー】山口パッツファイブ 〜新たな航海〜 #4


GAME1
山口77-72三重
(25-12,13-24,19-18,20-18)

前節アウェイで今シーズン初勝利を挙げた山口。今節の対戦相手は同じくシーズン1勝のヴィアティン三重となった。

この試合も7.ケンドリックがロスターを外れることとなったが、1Qから山口のディフェンスが冴え渡った。スイッチとローテーションが機能し、三重のボールマンに対して常にプレッシャーをかけることができていた。また、1vs1では前節に続き相手のSFの外国籍選手とマッチアップすることとなった11.山口が8.ピアースをシャットアウト。三重のオフェンスを2.マーティンのゴール下に制限することに成功した。
オフェンスはファストブレイクを中心に得点を重ね、25-12と大きなリードを奪った。

2Qも出だしは山口が1.エイブラムの得点でリードを奪うものの、2.マーティンと12.アブの2センターでインサイドでの優位を強調し始めた三重が次第にペースを掴んだ。
ディフェンスでも高い位置でのプレスによって山口のオフェンスを止めることに成功した。2.マーティンと12.アブの二人で15得点を挙げ、2点差まで詰め寄ることに成功した。
山口はファストブレイクでの得点以外に、セットオフェンスからの形もクリエイトしたいところだ。

3Qは序盤に1.エイブラム、14.ジャクソン、11.山口の得点で6-0のランを作った山口のペースで進んだ。その中で14.ジャクソンのブロックショットやインサイドでの得点が生まれ、チームを引っ張った。しかし、両外国籍のどちらかを休ませるマネジメントを行うと、途端に2.マーティンに押し込まれる機会が増えてしまう。三重は2.マーティンと12.アブのインサイドアタックを徹底し、2.マーティンは3Qだけで10得点を挙げた。
試合は山口の3点リードで最終クォーターへ。

4Qは一進一退の攻防。両チームともにインサイドを試合のポイントと捉え、インサイドプレーヤーの起用を継続した。中盤あたりで三重が逆転を果たすもすぐに山口が再逆転。
キーとなったのは良いディフェンスからのファストブレイクであった。1.エイブラム、14.ジャクソンを中心にゴール下をギリギリのところで封鎖し、9.重冨を筆頭に走り切った。2.上松のパスフェイクからの得点も重要なところで決まり、最後までリードを保った。

試合開始から8.ピアースを封じ込めていた山口。両チーム3Pシュートの成功数は2本ずつだったことからも分かるように、インサイド偏重の展開に持ち込み、三重のオフェンスを制限することに成功したと言える。
2.マーティンと12.アブをコートに立たせ続け、自分たちはファストブレイクで効果的に加点できたことが接戦をものにできた要因だったのではないだろうか。

最終スコアは77-72。ホーム山口が何とか逃げ切りシーズン2勝目を挙げた。


GAME2
山口77-85三重
(21-20,20-20,14-21,22-24)

三重は12.アブと9.溝口をスタメンで起用。1Qはアウトサイドからのドライブが昨日よりやや増えた印象だった。その中で8.ピアースに連続スリーやドライブからの得点が生まれ、昨日とは違うことをアピール。
一方の山口はガード陣のターンオーバーがいくつか出る中、1.エイブラムや14.ジャクソンを中心に満遍なく得点を重ねていった。1Qはディフェンスでマンツーマンとゾーンのチェンジングを行っていた。
スコアは21-20、山口の1点リードとなった。

2Qは三重のベンチプレーヤーである15.粂の連続ポイントと11.笹山のスリーポイントで、三重が逆転する出だしとなった。しかし、山口のベンチプレーヤーである77.川上が14得点で再逆転。77.川上はスリーポイント3/3と大当たりでチームを引っ張った。
三重は前述の二人以外では8.ピアースが7得点で昨日とは異なる姿を見せている。
2Qは20-20でタイスコア。同点のまま試合は後半へ。

3Qはついに三重が逆転に成功。8.ピアースの得点はもちろん、ここでも15.粂がキーショットを沈めた。4得点ではあるが、印象的な得点だった。また、山口14.ジャクソンがファウルトラブルになる中で山口のオフェンスを見事に封じ、55-61と6点のリードを奪った。
山口は11.山口のアタックを中心にオフェンスを展開したが、77.川上以外のガード陣に当たりがほしいところだ。

4Qは9.重冨と1.エイブラムによる5-0のランで山口が良い入りを見せたが、直後のターンオーバーをきっかけに8.ピアースの6得点で三重が突き放す展開。25.田中、9.重冨の得点で追いすがる山口であったが、インサイドプレーヤーのファウルトラブルが勝負を分けた。
14.ジャクソンがファウル4つで際どいディフェンスができない中で12.アブが残り5分前後から8.得点。粘る山口を振り切って試合を決めた。
山口としては14.ジャクソンの状況が厳しい中で12.アブのゴール下をどう止めるかという部分で周りの選手がファウルを使うといったサポートが必要だったように思う。
2.マーティンが欠場の中、ベンチプレーヤーのステップアップもあり見事なカムバックを見せた三重が77-85でGAME2を勝利した。

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