見出し画像

【マッチレビュー】山口パッツファイブ 〜新たな航海〜 #2


GAME1
豊田合成89-85山口
(27-19,17-26,19-20,26-20)

7.ケンドリックと14.ジャクソンを欠いて臨む山口はスモールラインナップの中、立ち上がりからスイッチディフェンスを多用。豊田合成のピックに対してスイッチをしてボールマンの自由を奪い、何とか起点を潰そうとしていた。その中でオフェンスでは31.富田が躍動。スリー2本を含む10得点でチームを引っ張った。
序盤から山口のスイッチディフェンスに苦戦をしていた豊田合成だったが、終盤になるにつれ、オフェンスリバウンドとスリーポイントシュートで得点を挙げられるようになり、27-19と8点のリードを奪った。

2Qになると、高さの優位を生かしてペイント内を制圧して得点を重ねる豊田合成に対し、山口はゾーンディフェンスで対抗。すると、少しずつ流れが山口に。ディフェンスリバウンドで1.エイブラムが奮闘し、31.富田がスリー2本を含む10得点を挙げチームを引っ張ると、終盤にはファストブレイクも飛び出し逆転に成功。ディフェンスでの仕掛けが身を結んだ山口が44-45とリードを奪う前半となった。

3Qは両チームともに2点を取り合う展開で一進一退の攻防となった。豊田合成は33.竹村のディフェンスが素晴らしく山口のオフェンスに規制をかけていたが、彼自身のファウルトラブルとチームとしてのターンオーバーで流れに乗り切れなかった。山口は1.エイブラムを休ませる時間帯も23.石橋のリバウンドなどで踏ん張りを見せ、リードを保った。

4Qになると遂に豊田合成が山口のゾーンディフェンスを攻略。トップの位置で34.ファーガソンに預けて周りの選手がゴール下を取るオフェンスを再現性高く遂行した。山口はゾーンを破られた後の次の策がなく、失点を重ねてしまった。それでもオフェンスではタフショットも沈めながらついていき、ファウルゲームに持ち込むまでの粘りは見せた。
豊田合成が先勝。山口は31.富田の大活躍があったが、開幕3連敗となった。


GAME2
豊田合成94-70山口
(29-12,23-21,17-16,25-21)

GAME2は豊田合成がアウトサイドからのシュートを連続で決めるところから始まった。山口はマンツーマンディフェンスで対抗を試みるが、ゴール下の高さで競り負ける厳しい展開。また、GAME1では確率の高くなかったスリーポイントシュートも4/6で沈め、29得点を挙げた。
山口はチームで作ったオープンのスリーポイントシュートを決められず次第にオフェンスのリズムも失ってしまった。

1Qほどの勢いがなくなった豊田合成であるが、良いところでスリーポイントが決まり流れを山口に渡さずに試合を進めた。山口は中盤に25.田中のスピードも生かしながら0-7のランを作ったが、直後に9-0のランをやり返され点差を詰めることができなかった。
とはいえオフェンスの作りは悪くなく、ドライブでのペイントタッチからオープンショットを作ることができている。そのシュートをどれだけの確率で決められるかが、後半のポイントとなるであろう。

3Qは1.エイブラムのバスケットカウントで最初に得点を挙げた山口が押し気味に進めていた。豊田合成のシュートのリバウンドを拾うシーンが少しずつ増え、自分たちのファストブレイクを繰り出す場面が出てきたものの、そこでのオフェンスの精度をやや欠いてしまった。
また、ところどころで決まってくる33.竹村や22.ラスターのショットも山口にとっては痛いものとなり、豊田合成が1点リードを広げることに成功した。

4Qはセカンドユニット中心に進めた豊田合成だったが、計算できるペイント内でのポイントと要所で決まるスリーポイントでリードを保って時間を消化していった。終盤は34.ファーガソンや3.ロスのペイント内からのポイントも重ねていき、リードを広げて勝利を飾った。
1Qの出遅れが最後の最後まで響いた山口はこれで開幕4連敗となった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?