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【マッチレビュー】山口パッツファイブ 〜新たな航海〜 #6


GAME1
立川86-91山口
(21-22,24-24,16-24,25-21)

今節もアウェイゲームとなった山口。対戦相手は立川ダイス。今シーズンはここまで6勝4敗と勝ち越しに成功している。前節は香川とのアウェイゲームで連敗となっており、ホームで巻き返しを果たしたいところだ。

山口は9.重冨と25.田中のツーガードで試合に入った。山口は11.山口を頂点にツーガードがコーナーを守るゾーンディフェンスを敢行。先制点こそ立川に取られるものの、11.山口のシュートから流れを掴み先手を取った。スティールからのファストブレイクが飛び出し、0-11のランを作った。
しかし、9.重冨のレイアップが外れたところから徐々に流れが立川に。21.フィッツジェラルドのインサイドを起点に11.元澤の2本のスリーなどで逆転に成功。
それでも終盤には32.吉川のスティールから山口が連続得点を奪い21-22で山口リードの1Qとなった。

2Qの山口は1Qで2つのファウルを犯した14.ジャクソンを休ませるしかない状況だったが、ゾーンディフェンスと1.エイブラムの得点でオフィシャルタイムアウトまでリードをキープすることに成功。
ただ、21.フィッツジェラルドをコートに戻した立川がオフィシャルタイムアウト明けは押し気味に進める。21.フィッツジェラルドから41.リックマンへのハイロープレーで得点を重ね逆転。それでも、23.石橋の奮闘とチームディフェンスでシュートを落とさせると、ファストブレイクから1.エイブラムの得点と11.山口のスリー、77.川上の3点プレーで山口が再逆転。
2Qの10分をオンザコート1で戦った山口が45-46と1点のリードを守り切った。

3Qは14.ジャクソンをコートに戻した山口が流れを掴んだ。ターンオーバーを誘発する厳しいディフェンスでリズムを作ると9.重冨、25.田中の両ガードが高確率でシュートを決め、リードを広げた。11.山口、31.富田と合わせ、チームとして5/6でスリーポイントを沈めた山口が61-70と9点のリードとなった。ディフェンスでもガード陣へのヘルプによりインサイドで自由を与えずシュートを落とさせることができていた。

4Qの立ち上がりは32.吉川が躍動、4得点1スティールでチームの良いリズムに上手く乗っていた。ただ、ファストブレイクからのフィニッシュを失敗し、立川の粘りを許すことになってしまう。32.秋山と21.フィッツジェラルドの連続のバスケットカウントにより7点差でオフィシャルタイムアウトへ。
オフィシャルタイムアウト明けは21.フィッツジェラルドの得点で点差を詰められる形となったが、2.上松のファウルドローンで流れを断ち切った山口。1.エイブラムの連続得点で10点差をつけ、勝負は決まったかに思われた。
しかし、最終盤に3連続ターンオーバーで点差を詰められると残り25秒で3点差というシチュエーションになってしまう。さらにファウルゲームのフリースローをことごとく落とし、立川逆転のムードができていたが、上松のスティールと立川のシュートが外れ、逃げ切りに成功。

熱戦を制した山口が先勝を飾った。


GAME2
立川92-78山口
(24-25,30-23,22-18,16-12)

GAME2も同じメンバーで臨んだ山口だが、試合の入りは早いタイミングでのタフショットを選択しスコアを動かせない。立川の21.フィッツジェラルド、41.リックマンのインサイドで先手を取られてしまう。
ただ、11.山口のジャンプショットからスコアが動くと、両チーム一進一退の攻防に。立川は7.飴谷のスリーがあったが、それ以外はペイント内やフリースローでの得点、山口は1.エイブラム、8.下山、11.山口、31.富田のスリーポイント攻勢での得点となった。
24-25と前日に続き、山口が1点リードの1Qとなった。

2Qは1.エイブラム、14.ジャクソンが2つのファウルを犯しているため、10分間オンザコート0となった山口が厳しい戦いを強いられる。しかし、ここでチームを救ったのが8.下山だった。2Qのオフィシャルタイムアウトまででスリーポイントを4本、1Qと合わせると6本決めて20得点の大活躍。得点リーダーとしてチームを引っ張った。
ただ、オフィシャルタイムアウト明けは着実に得点を重ねる立川が点差を広げていった。インサイドを見せながらも3.町井、32.秋山、53.森のアタックで2点を積み重ねていった。
最後は山口77.川上がブザービーターとなるディープスリーを決め、54-48と2ポゼッション差の前半となった。

3Qの入りは32.秋山のスリーと21.フィッツジェラルドの得点で立川がリードを広げた。山口もスリーポイント攻勢で粘りを見せるが、中盤以降はシュート精度が落ちてしまった。その中で立川は7.飴谷の強さを生かしてオフェンスリバウンドを確保し、セカンドチャンスに繋げていた。それでも、8.下山のスリーと31.富田のアタックで何とか得点を奪った山口。76-66と10点差を追いかける展開となった。

4Qは山口14.ジャクソンのゴール下のタフショットや77.川上のシュートが決まらず、厳しい入りとなった。立川は7.飴谷のアタックや21.フィッツジェラルドの得点でリードをキープする。
オフィシャルタイムアウトまでは2.上松、32.吉川のアタックやディフェンスでオフェンスファウルを誘発するなど、執念の粘りを見せていた山口だったが、その前後の時間帯からシュートが落ち始めてしまった。
残り2分からは早いタイミングでのアテンプトを余儀なくされ、そのショットも決まらない。
結果的には92-78と立川が前日のリベンジを果たす快勝となった。
立川は7.飴谷が山口ガード陣とのミスマッチを生かしたアタックやリバウンドでチームに大きく貢献。インサイド陣だけでなく、日本人ガード陣がそこに続く活躍を見せたのが勝因と言えよう。

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