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可哀想な靴

この靴を買ったのは、

25年くらい昔だったか・・・。
いや、もっと前だったかもしれない。

にも関わらず履いた回数は、たぶん30回あるかないかだろう。
メンテナンスはしているものの、ほとんど履いてないのです。

私が持ってる靴の中でも、トップ3に入る高額品なのに・・・。
今となっては、何故あんなに無理して買ったのかも分からない。 笑

使用回数から言えば、1回あたり3千円くらいになる。
恐るべしコスパの悪さ。
(まぁ、自分が勝手に履かないだけですけどね)

一体、どんな靴

かと言うと、いわゆる「ウエスタン・ブーツ」と呼ばれる靴です。
この世界では超有名なトニーラマというメーカー。

かつて3足持っていたが、今はこの1足だけが残っています。

私は古着屋が好きで、よく店員さんとも話しをするが、メンズのウエスタン・ブーツというのは、昨今 全く動かない (売れない) アイテムのひとつだそうで、ユーズド市場では考えられないくらい安価になっている。

もちろん、その手のファッションが好きで、足元はウエスタン・ブーツ以外考えられないという方もいらっしゃるわけだが・・・。

私のように、今日はミリタリー系、明日はモード系なんて、フラフラしている優柔不断な軟弱男を、この靴は認めてくれないのだ。

ましてやファストファッションを良しとする若者が、飛びつく要素はゼロに近いと思う。
ま、組み合わせの面白さはあるのだが。

それと、

ウエスタンブーツやエンジニアブーツ等の、ヒモ無しの筒形ブーツ (プルオンなどと呼ぶ) は、キツイくらいのジャストで合わせる。
したがって履いたり脱いだりが、とにかく大変なのです。

食事処の座敷、あるいは古着屋の試着室、等々、実に面倒くさい。
一度履いて外出したら、帰宅するまで脱ぎたくない靴。
さらに言うとスニーカーに比べれば、当然歩きづらいし・・・。


色々とここまで

憎まれ口を書いてきましたが、私はウエスタン・ブーツが大好きなのです。

ここには書きませんが、尖ったつま先や、後ろが斜めにカットされた高めのヒール、細く長いシャフト (筒部分) 、全てに意味があるのです。

今後もあまり履かないとは思いながらも、手元には置いておきたいブーツである。

流行などとは関係なく、ファッション関係者の中にもウエスタン・ブーツの隠れファンは多いと聞きますね。

さてさて、私の

ブーツですが、エキゾチック・レザーと呼ばれる革を使っているものです。
牛や豚以外の主に爬虫類系の革を指します。

パイソン (ニシキヘビ)
クロコダイル (ワニ)
オーストリッチ (ダチョウ)
昔は、象革なんかもあった (ワシントン条約前)

で、私のは
リザード (オオトカゲ) です。
刺繍の入ったシャフトのみ牛革で、それ以外のアッパーは全てリザード革となります。
つま先にリザードを使っているのは良くあるのですが、全面リザードは珍しいかと・・・。

ホントは、もう少し履いてあげたいのですがね。


ダークブラウン


アッパーは全てリザード革


シャフトが牛革


靴底も革


トニーラマ黒タグ


おまけ

同じプルオンブーツつながりで、レッドウィングのエンジニア・ブーツ 2268。

引っかかるシューレースは排除し、つま先にはスチールトゥが入る。

マニアが泣いて喜ぶ (笑) 、PT91 プリント羽根タグと呼ばれるモデル。


90年代中頃か


この後、刺繍タグへと変わる


革を成型する時に出来るクリッピング跡
(真ん中の縦に見えるライン)



リーバイス 501xx


シュガーケーン 砂糖黍デニム


ウエスタンブーツがよく似合う

上川ジョージさんと
ただののりこさんのセッション
(お二人ともオーストラリアで活躍中)



では、では、また次回。 ありがとうございました!!