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雑記:このところ英語の夢を見る。(2024/5月下旬)

路上に貼られた£20ステッカー。(拾おうとしたから知ってる。)

2週間後、卒論の内容についてこっちが15分説明した後、3人の教授から質問攻めにされるという鬼退治方式の試験があるので、その練習のために、言いたい事と、ありそうな質問、予想外の質問が来た時の良い感じの返答などを思い浮かべながら、家で永遠に独りごちている。だから最近は、朝から晩まで一度も日本語を見ず、聞かず、話さないもんで、このところ英語の夢を見る。

英語の夢は、留学が始まってか2年目くらいからチラホラ見るようになった。あの頃は日本語90%英語10%くらいで、今は日本語70%英語30%くらい。留学の始めの頃はコロナで、オンライン授業以外は常に一人ぼっちだったから、生のコミュニケーションが始まってからは1年くらい。そう考えると、留学して1年経つとその土地の言語で夢をみるって噂は嘘じゃないらしい。今まで、関西の大学に通ってたというだけの関東人が、所々で関西弁になることを小バカにしてきてゴメン。たぶん、エセ関西人の3人中1人くらいは、ホントに無意識だったと思う。残りの2人は、エセだけど確実に。別にエセでも良いけど。俺もエセイギリス英語だし。でもなんかゴメン。

あと、英語で夢を見るクセに、同時に日本語を忘れてきている。「テレビショッピング」「懐中時計」は全く意味を忘れていて驚いたし、「過ち」「労わる」は読めなくて諦めて調べた。書き順を忘れたのは日本に居た時からなのかもしれないけど、自覚したのは最近。他に「です・ます」と、それから「頭が切れる」「目が点になる」みたいな慣用句には軽くひっかかる。イギリスで教えられたり覚えたりした言葉の日本語訳は知らない。そのくせ英語が100%理解できるかというと、全然全くそんなことは無く、本を読んでいる時に「ここ10ページくらい意味サッパリだ」とか、誰かと話していて「意味わからんけど、愛想笑いしとこ」とか、「分からんすぎ、これでグレたらアンタのせいだぜヘイヘイヘイ」とか思う。

日本語を忘れながら、英語の夢を見る、ロクに分かりもしないくせに。自転車の乗り方を忘れながら、車の運転する夢を見る、ロクに運転もできないくせに、みたいな話。腹が立つのは、夢なのに英語に詰まる事。夢の中くらいペラペラであれ。フロア沸かせ。俺に付いて来い。

ちなみに、英語でみる夢は「頭を使わない場面」ばかり。例えば、友人に会うとかレストランで注文するとか。あと、英語が第一言語の人が日本語を話し始めることは、絶対にない。それから、英語話者と会話のラリーが続いて頭を使う話になり始めると、まるでトンネルを抜けたみたいに夢から覚める。これは多分、いまの英語力ではネイティブの英語を再現できないからなんだろうな。少しは英語が上手くなった気もするけれども。第一言語と第二言語のスキマで暮らしている。

話は飛んで、最近、お気に入りのパブがある。1600年代創業の老舗で、年季の入った木造で、スッキリと高い天窓から降ってくる月明かりが綺麗で、ガイドブックにも載っていないからなのか、平日なら何時に行っても空いている。そこに週4で通っていたら店員の兄ちゃんが顔を覚えてくれて、店に入ってカウンターに着くまでに「いつものビール」を注いでくれる。一人で飲んでいても、彼から話しかけて来ることは絶対に無い。これが、とても良い。多分彼、まだ20くらいなんじゃ無いかなあ。

けどそのせいで、「今日は気分を変えて黒ビールだな」の日には行けなくなった。嬉しいような寂しいような。いずれにしても、いつでも行けるお気に入りのパブが、今日は気分を変えて黒ビールだなの日には行けないパブになった。こんな時「今日は黒ビールの気分なんだ、悪いけど注ぎ直してくれ」とは言えない。だから、いつも通りにサクッと飲んで店を出て、家の近くのスーパーで缶の黒ビール買って帰る。やっぱし人間と接触すると、こういう事があるよな。今後は決して油断しないように。

最後になりましたが、カモノハシの後ろ足には、毒針があるそうです。綺麗なバラにはトゲがある、よりも断然良いですね。以上です。

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