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不安なサバイバル生活!

自然環境リテラシー学
熊野海道コース
2022年 9月 3日, 4日, 5日

はじめに

 こんにちは。今回の自然環境リテラシー学は鳥羽コース、尾鷲コース、熊野海道コースと選択できました。私は熊野海道のコースになったのですが、体力に自信がある人にオススメだとか、無人浜でのテント泊があるだとか事前に知らされていて、正直めっちゃ不安でした。キャンプ自体この実習で初めてだったし、体力にめっちゃ自信ないよ…。階段を上るだけで息切れするし…。
 そして、熊野海道というから三重県南部の熊野市の方に行くのかと思っていたけど実際は鳥羽市と伊勢市で活動しました。
 今回は「臨機応変」がテーマとのことで、天気、海気の状況に合わせた行動が重視されました。

1日目

 ついにやって来た1日目。台風も近く前日から大雨警報が鳥羽市に発令され、当日になってもなかなか解除されないまま、とりあえず鳥羽に向かいました。また電車も雷の影響で少しの遅延も生じていて、実習出来るのかな…、と思いました。
 やっとの思いで集合場所の三重大学の水産実験所に到着しました。雨の強くなったり弱くなったりが激しくて、判断が難しかったと思うのですが、海に出たい人は出てみようとのことでカヤックで海に出てみました。私はとりあえずカヤックを漕いでみたかったので出航することにしました。

 不安定な天気の中のカヤック乗車!

雨で視界が悪い
真っ黒な雨雲がすぐそこにある

 

雨めっちゃ降ってる

雨が降ったりやんだりなため、低体温症予防のためにレインジャケットを着用した上での出航となりました。今回のルートは下のようになります。

 カヤックに乗ってみて思ったのは、鳥羽には宿泊施設が多くて、海に面した所に部屋があるホテルがあって、海側から手を振ってみると割とみんな手を振り返してくれるのと、全部の部屋が見えているけどホテル側はわからないんだろうな〜。隣の部屋の人のことなんか考えないし。

風がつよすぎた話

 陸に帰ってきてから事件が起こりました。風で大人数が入ることが出来るテント、タープが風で壊れちゃいました…。風つよすぎ!!!急いで荷物が濡れないようにビニールシートを被せて、予備のタープに交換して、と、みんなの臨機応変な素早い対応を見て、力はないけれどやることを探しました。

風で壊れたタープ

晩御飯に感動!

 タープを片付けたり、寝る用のテントを立てたりしているうちにもう晩御飯の時間になりました。メニューにはアヒージョ。あひーじょ?そんなおしゃれな食べ物食べたことない!野菜を切るとこから始まり、オリーブオイルで炒めて海鮮も入れて出来たアヒージョ!パスタ入れてもおいしかった!この実習でこんなん食べれるのかって感動しました〜!

2日目

 夜が明けてみると、、、めっちゃ晴れてるー!今日は荷物をカヤックに積んで無人浜でテント泊するらしく、荷物のパッキングから始まりました。

パッキング

 とりあえず1泊分の荷物だったのに気づいたら荷物めちゃくちゃ重い。やっぱり自分、旅行とか向いてなさそう。そして、長い距離を漕ぎそうだったから2人乗りのカヤックのタンデムに乗せてもらえることに。荷物はカヤックの前と後ろにあるハッチに入れることが出来ます。そこにあまり濡らしたくないものを入れます。足元に置くのは沈したときになくなってしまう可能性があるから、とオススメはされませんでした。タンデムは6人くらいで運んで何とかなるレベルで重たいのに荷物が2人分も入る?これはちょっと狭いかも。めちゃくちゃ焦って、どうしよう詰め方変えれば行けるかな、とかいろいろしていると、ハッチに空きがある先輩に手伝ってもらうことができ、何とか全部荷物をカヤックに積むことが出来ました。

 前回の反省(めちゃくちゃ酔った)も込めて、ちゃんと酔い止めも飲んだし準備OK!3つのグループに分けられ、私は1番最後に出発するグループになりました。いざ出艇!

 カヤックでの長い旅はじまり

 海に出てみると、やっぱり波が強い!!!そしてタンデムの安心感を凄く感じる。波が強いエリアは先程分けられた3つのグループ毎に固まって一気に進みました。テトラポットの近くは船が近くまで来なく、カヤックで通るのに向いているそうなので、テトラポットに当たらないようにしながら進みました。
 そうこうしているうちに、初めの休憩スポットの無人島に到着しました!

 平らな石が多くて、水切りをして楽しみました。無人島だから、特に何も無いけどいるだけでワクワクしました!

 夫婦岩を海から!

 次にやってきたのは夫婦岩!私は来たこと無かったのですが、恋愛成就で有名なスポットらしく多くの人が訪れていました。陸から見るのと違うんだろうなー、と新鮮な気持ちになりました。

右側にある岩が夫婦岩

 海から川へ

 今晩泊まる浜までは、海から通って行けるけれど、せっかくなので水路を通って行きました!

 水路に入ると写真からもわかる通り波がとっても穏やかでした。そして何より水が冷たい!海水と淡水でこんなにちがうのか、と実感できました。そしてなんだかジャングルみたいで、、、日本のアマゾンや〜とか思いながら漕いでました。笑

 この写真は、途中に線路があり電車と一緒に撮れたらめっちゃいい感じになるよね、ってことで撮った写真なんですけど、電車が全然来なくて30分くらいはここで待ってました。そしたらやっぱりこんなに綺麗に撮れてて感動しました…。

 だんだん疲れが、、、

 この写真撮ったのはまだ序盤の方だったのでみんな元気だったけど、徐々に疲れが。頑張っても先頭は早すぎて追いつけないし、ずっと同じような景色だし、特に何もない。これ今タンデムで後ろに先輩乗ってるから精神何とかなってるけど1人だったら多分病んでたし。先輩にも感謝しながらひたすら漕ぐこと2時間くらい。ほんとに周りジャングルみたいで家も道路もなさそうで絶対人いないだろここって感じだったけど、ようやく道路が見えてきた!人がいる〜!

 久しぶりに見たセブンイレブンに謎に感動したのを覚えてます笑。もうすぐだよーって何度言われたことか、、、。今思えば確かにもうすぐだったけど、当時の私にはまだ?!もうすぐから30分くらい経ってる気するけど!って思いました。だんだん水温も上がってきたし波も強くなってきて、海に来た!と感じながら。そして、もうすぐ詐欺からようやく脱出!長かったー!やっと無人浜に着きました!ほんとに長かったんです。

 これ見てびっくりしました。16km?!だいたい1時間くらい休憩があったにせよ、5時間もかけてカヤックで移動した私たち、ほんとに頑張った…。明日の筋肉痛が確定したので今日はもう休みます。

柴田さんのお話

 テント、タープの設営、夕食が終わるとガイドの柴田さんのお話を聞きました。昔は、海での天気、つまり海気を予測するにはラジオで聞く天気図を書き出して利用し、毎回自分で予測していたそうです。今では天気予報を見ているけれど、とってもすごいなと思いました。また柴田さんレベルの人になると今日くらいの距離はなんともなくて、50kmくらい漕いだことがあると聞いた時は驚きすぎて、信じられませんでした。

 キャンプでファイヤー

 ずっとやりたかったキャンプファイヤー!暖かいしみんなで囲いながら話すのもなんだか楽しい!焼きマシュマロもやっちゃお〜ってことでやろうとしたけど、火が熱すぎてマシュマロを焼けない〜!粘ったけど諦め、ちょっとぬるめのマシュマロを食べました。あと、街灯がないから星がとっても綺麗に見れました!1日目の水産実験所でも星を綺麗に見れたし、今回は夜が晴れててとっても満足しました!

 3日目

 なんだか、体が痛い。今日で終わってしまうのかー、と寂しくなる最終日。今日の最終のゴールは鳥羽ではないそうでちょっと悲しい。とにかく柴田さんについていけ、との事だったので頑張るぞー。今日も海側を通らずに水路を通って目的地まで行きます。そして、昨日はタンデムだったけど今日はシングルに乗ってね、と言われたので不安ながらシングルに。

最終目的地に出航!

 またまた海に出てみると勝手に流される〜。みんなから離れると不安になるから必死に近くに行きます。そしてふと気づくと昨日タンデムに乗っていたから忘れていた自分の力のなさを思い出しました。なんで先輩そんなにゆっくり漕いでるのかなーって思ってたら、私が一番後ろになっていたからでした。あれ、こんなに進まなかったっけ。みんななんであんな早いんやろ。おかしいな。それだけを思いながら頑張ってついて行き、なにかをしている1年生を横目に見ながらとにかく漕いでいると、いつの間にか先頭が止まっているところまで追いつくことが出来ました。何かやってた1年生はけん引をしていて、ただやってみたいからやっていただけなので、私も後でやろうと思います。

ようやく追いついたところ
ほぼ先頭みたいになってしまった

 そしてまずやってきたスポットがこの浜。低い草原が広がっていて綺麗な所でした。

けん引に挑戦!

 先程やろうと決めていたけん引に挑戦します。腰にベルトを巻いてそこから出てる紐をけん引したいカヤックに繋ぎます。そうしてひたすら漕ぎます。ちゃんとけん引できてるかな、大丈夫かな、と思って後ろを見てみると、先輩がラクそうにしてたので、これでいいのか。と思いました。5分くらいすると疲れてくるのでやめたんですけど、逆にけん引してあげるよって言ってくれて、先輩は神様ですか?ありがたい!って思いながら引っ張ってもらいました。

けん引してもらっている様子

 けん引が終わるとまた気づいたら最後尾に。先輩と1番後ろって1番前が見えなさすぎて心折れるよねーって話をしながら、割と本気で心が折れそうになりながら、先頭がどこにいるのかを探していました。すると意外とすぐにゴールは来て、長いカヤックの旅も終わりになってしまいました。

 2日目と比べるとだいぶ楽な距離でした。そして、この地域はよく見ると水路に囲われている島のようなものが多く、カヤック的には面白かったです。

さいごに

 この3日間の実習を通して、無人浜でも寝られたし、お風呂も入ってないけどなんとかなったし、かなりキャンプにも慣れてきたなと感じました。はじめは、熊野海道のコースで、やだなーって思ったりもしたけど、めっちゃ楽しかったし、ここまで自然を満喫できたことあんまりないなー。だから、自分のなにかしらのレベルは上がったんじゃないかなー。でもほんとに楽しかった!!!3日間もおつかれみんな!そして自分!!!


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