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初カヤックで教えてもらったこと、感じたこと

自然環境リテラシー学
山コース第1回
2022/6/11~2022/6/12 

 こんにちは。今回私は三重県津市にあるマリーナ河芸さんで行われた自然環境リテラシー学の実習で学んだことについて書きたいと思います。

 今回私がこの実習に参加した理由としては、私自身キャンプをしたことがなく、山に囲まれているところに住みながらも、自然にそれほど触れ合ってきたことがありませんでした。
 海には年に一回だけ海水浴と魚釣りをするくらいだったので、海は楽しいものだと思っていました。

1日目

 一日目は自己紹介から始まりました。
今回の実習についての説明が終わると、まず、テントを張りました。私自身キャンプをしたことがなくて、初めてのテント泊だったのですが、そんな私でもテントを立てることが出来ました。テントを張る際にもやい結びという結び方でテントを固定しました。張力を考えた結び方で感心しました。

カヤックに乗る前に

 次に、カヤックに乗る際の装備の付け方を教わりました。カヤックを乗る際には濡れてもいい服装で、海の上では陰が無いため日焼け対策に、できるだけ露出の少ないものを着ます。そのうえにスプレースカートとPFDを着用しました。


上の画像の青いものがPFD、腰に巻いているのがスプレースカート


 スプレースカートとはカヤックのコックピットの部分に取り付けることができ、水が内部に入るのを防ぎます。PFDとは安全性、保温性、視認性、クッション性、浮力があることに優れたライフジャケットの事です。PFDの肩の部分を持ち上げても隙間が出ないようにしっかりと自分の身体に合わせると、安全に救助をしてもらえます。
 説明が終わる頃には雨がポツポツしてきましたが、海岸までカヤックを運びました。

カヤックを運び終わった時点での海と空の様子


カヤック運搬している様子

 カヤックは想像の10倍は重くて、2人で運ぶのも、とても大変でした。半分ほど運び終わると、次第に雨風が強くなってきて、ラッシュガード1枚では寒さを感じたので合羽を着ました。合羽を着ることで水を弾き、後に説明する低体温症を防ぐことができると知り、合羽の必要性を感じました。また、海も荒れ始めたので海岸から内湾に移動しました。常に変わる自然の中では判断を誤ると思わぬ事故になるため、先を見据えて行動することが大事だと教えてもらいました。今回、天気予報ではこれから晴れるという予報と雨風がより強くなるという予報がありましたが、雨風がより強くなるという判断のもと、内湾に移動しました。
 内湾に行くと、はじめに、カヤックへの乗り方、パドルの漕ぎ方、ハッチの確認、ペダルの合わせ方を教えてもらいました。カヤックへ乗る際にはコックピットの後ろの部分に身体を乗り上げ、脚から入るというものでした。私は、はじめは海と顔が近くなるので、かなり怖かったです。パドルの持ち方としてはひじが垂直になるように持つようにしました。次に、ハッチとはカヤックの前方と後方にある荷物を入れるための空間のことです。そこに水が入っていると沈んでしまうため、乗る前には確認をしないといけないと教えてもらいました。確認が終わると、陸でコックピットに座ってみてペダルの調整を行いました。ペダルがあることで力が入りやすくなり、左右への転回が上手くできます。それらの確認が済むと実際に海で乗ります。その際には着用していたスプレースカートをコックピットに取り付けます。

スプレースカートをコックピットに取り付けている様子

 私はこれが難しくて、1人では取りつけることが出来ませんでした。先輩方に手伝ってもらい2人がかりで、やっとつけることが出来ました。

初カヤックで出航



 いざ海に出てみると、落ちてしまいそうだと思っていたけれど、思ったよりバランスがとれて落ちずに済みました。

カヤックに乗っている様子

 ポイントとしてはパドルを漕ぎ続けることでした。雨風が強い中だと、波と風で何もしなくても流されてしまいます。また、船の進行方向には垂直になるようにしておくと良いです。船の進行方向と平行になると転覆する原因になってしまいます。右に一気に曲がりたい時は右手側を引き左手側を押すという行為を何度もすると一気に右に曲がれます。また、カヤックに乗ると普段使わない脇の下辺りの筋肉を使うため、かなり筋肉痛になりました。

低体温症とは

 自然環境下で活動する時に注意するべきなのが低体温症です。初期症状としては鳥肌が立つ、震える、から始まり最悪死に至るというとても危険な症状です。今回私たちはカヤックで水に濡れるうえに、雨の中の気温の低い中での活動だったため、低体温症の危険がありました。その中でも雨合羽はとても役に立ちます。また、PFDも保温性があるため着用することで温かさを感じました。

グループレスキューに挑戦

 2日目はグループレスキューの練習を内湾でしました。海の中でカヤックから落ちてしまった時に再びカヤックに乗り込むためです。

レスキュー中の様子

 ポイントとしては、落ちた人は絶対にパドルとカヤックから手を離してはいけません。パドルがなくなってしまうと、再びカヤックに乗ることが出来ても操縦が出来ません。同様に、助ける人も絶対に落ちた人のカヤックから手を離してはいけません。私は助ける側の方が大変だと感じました。2日目は風速が10m/s近くになり、思ったように漕げませんでした。なので、落ちた人のところまでなかなかたどりつけず、かなりの体力を消耗しました。

 初ヨット


 その後に、ヨットに乗せてもらいました。同じ海上をエンジンなしに動く乗り物として、カヤックとの違いをかなり感じました。風があるとどこまでも進めるため、動きが早かったです。また風で動くため風上には行けないとの事でした。帆を45°に傾けるのを何度も繰り返すことで前に進むという仕組みでした。風を感じることが出来たので、とても気持ちよかったです。

ヨットに乗っている様子

カヤック洗浄


 最後にカヤックの洗い方を教えてもらいました。外側を水で洗い、内側にも海水が溜まっていることがあるのでしっかりと洗い流します。その際にキズがついていないかの点検も行います。私はカヤックを持ち上げるのが難しくてなかなか、中の水を抜くことが出来ずに苦戦しました。

カヤックを洗っている様子

今回の感想と次回の目標

 私は野外での活動もカヤックに乗ることも今までしたことがなくて、今回行ったこと全て初めてでした。ですが自然環境リテラシーということで、他の人に伝える、ということができるように次回からの実習でも教えてもらったことは絶対に忘れないようにしたいですし、自然に触れ合って来ていない人にも、自然の楽しさを伝えれるようになりたいと思います。


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