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お気持ち届いたでしょうかという話

いや~~…ゼロサム7月号が発売されて…しかも…ゼロサムオンラインでも…

公開されましたよね…拙作。

面白い名前ですね。(他人事)

いや本当に実感がないというか、自分の同人誌のタイトルヒラギノ角ゴでベタ打ちっぱなしの人間がこんな…最高にポップで可愛くdesignされて…何?何様…?気鋭って“気”が鋭い…?っていう…。そもそも“あのゼロサム”の紙面に自分が載っていること自体、錆びついた時の中でメイクアトレジャーして君の声を聴いていた私からするとま~非現実的な話です。


この話が公開されるまで、「この話って本当に面白いのか…」「そもそも…絵がヘタすぎないか…?」という疑念に苦しめられていたのですが、意外にも優しいお言葉をたくさんかけて頂き安堵いたしました。もろもろの悩みが感想の弾丸一発で報われた気がします。

まあ感想までくださる方はよっぽど徳の高い人なので…優しさバイアスが極振りなんだと思いますが……


今回のような商業に限らず、私は普段から「この私が面白いと思って書いてるギャグって他人にも通じるオモシロかな?!大丈夫かな!?!?!」という答えの出ない禅問答に終始してしまう方なので…もういよいよ最終的には「唯我独尊私が面白ければよい!我が漫画は永遠に…御身のオモシロと主にあり…(王家の紋章)」と己を鼓舞するしかないんですが…。

そもそも何を「面白い」と感ずるかは人間一人一人違っているのが当然なので。

↑たとえば春コミで出した同人誌のこのカットなんですが、友達から「右から2番目のオタクが特にキモくて良かったね」と言ってもらえて本当に嬉しかった。描きながら自分でも特にお気に入りだったので。こういう細かいオモシロが通じると嬉しい。思いが通じた…(天貴志)


田舎で暮らしていると、世の中の面白いことの粋は大都会に集結してしまっているのではないかという気がして(面白いフォロワー、大体都会に住んでいる。)苦しむことがよくあります。

オタク飲みしたのか…?俺以外の奴と…?俺が…田んぼ用水路に詰まった草を除けたりしている間に…この世では凄いスピードでオモシロが生まれているというのに…人生とは………うわっでけえゲジゲジが出た!ホースが裂けた!等々。

それでも私が片田舎で描いた面白いと無理やり信じて描いた漫画がインターネットや、今回のように紙面に乗ってどこかに届き、それを誰かが面白いと思ってくださったことで「私ってちゃんと生きてるし…誰かと面白いと思ったことが共有できたし…愛媛県と世界って繋がってるんだ~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と思えるのです。これはきっと漫画を描く術を持たなかった自分であれば実感できなかったでしょう。ゼアイズサンクスオンリー、感謝鹿稚内。

私は基本的に漫画を描くのが嫌いです(究極に面倒くさがり屋だから)。でも誰かに面白がってもらうことが死ぬほど好きです。

だから誰かに田舎で作ったこのオモシロが少しでも届いていれば嬉しいです。面白くなかったら申し訳ないのですが、つまらぬ記憶は消して……………他のオモシロに行こう!!!!!この世にはいっぱい面白いことがあるので!!!!



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