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KING OF PRISMの話

「KING OF PRISM from PrettyRhythm」、見てきました。感想はレポマンにしたのでこちらを。

観る前はなぜキンプリはこんなに絶賛されてるのか、求心力があるのか、なぜレポを書かせ、なぜ「キンプリを見て」と言わしめるのか、全く理解不能でした。なにか多くの人が騒いでるのはわかるけど、そんなにヤベーのか?。

ツイッターで爆発的に話題になり始めたのは正直1月の20日過ぎくらいでしたが、1月の公開初期から、一部の方(おもに女児向けアイドルアニメ好き)はすでに「キンプリを見てくれ」と言っていました。その時点では(キンプリて何?)くらいの感情だったと思うのですが熱量のある感想やレポが増えてきて私も気になってきた。

「レポする」「感想を言う」ってとても手間がかかるし、伝えることって技量がいるし難しいことだと思うんですが…キンプリにはそのハードルを越えさせる何かがあるのか?と。

でもそんな「涙が出る」「新人類になれる」「世界が輝いて見える」って怪しい言葉をあんまりに並べられると斜に構えちゃいませんか?私は実際若干ナメてた。冷め切ってました。くだらねえ。感情が繊細なオタクが1を100ほどに騒いでるだけなんじゃねえか。

流行のジャンルでTLが埋め尽くされて嫌!じゃあブロックしろや!っていう論争は何万回も繰り返されてることですが、それは自分がハマれてないジャンルの話題を繰り返され過ぎて寂しいっていうのが少しはあると思います。その結果流行のジャンルを毛嫌いしてしまう。キンプリだって言ってしまえば流行の一つですが、キンプリもみんなが騒いでるだけじゃねえか?

でも…違った。キンプリは私の頑なな、生意気で、凝り固まったクソオタクの心をバラバラにした。プリズムの煌めきの力で。はちみつで…公道ルールで…ストリート系の力強さで時に優しく激しく…。

私はあんまりアニメについて真面目に考えるのが苦手です。間とか、セリフ回しとか、色調とか、伏線とか、メタファーとか。最近のアニメって凄く丁寧に作られているがゆえにそういう「視聴者側で汲み取っていく」のが多いような気がして勝手に疲弊していました。

でもキンプリは…何だろう?「キンプリを見るときそんな難しいこと考えず、俺たちについてこいよ!虹の向こうは…パ~ラダ~イス」って言ってくれてるみたいでした。そう、身構えなくていい。オバレやエーデルローズの皆が私たちをプリズムの煌めきで押し流してくれる。キンプリの向こうにいる製作スタッフたちの頼もしさを感じる。「娯楽」としての特化。


キンプリをくだらない作品だって言うのは簡単ですが、くだらない作品を大喜びで見てた時期はたぶん誰しもにあると思います。もちろん今でもくだらない作品を愛し、くだらなさを尊びながら暮らしている人もいます。

でもどっかでふっと冷めちゃったことはあるんじゃないか。私の友達は今日キンプリを見てきたんですが、「訳の分からないものをそのまま受け入れるっていうのは結構忘れてたこと」って言ってて、私も深く共感しました。

彼女も私もボボボーボ・ボーボボが大好きなんですが、ボーボボを初めて読んだとき、好きになった時、亀ラップを暗記していた時、私たちの心はもっと素直だった。くだらないという善のエネルギーに前向きでした。

イナズマイレブンもそうです。観賞前にキンプリ紹介PVを見ていた時、私はイナイレに情熱を傾けていた時の感情がワッと甦って震えました。

サッカーのルールをかなぐり捨てるようなエンタメ、脚本に感動していたあの気持ち。キンプリはそれらを思い出させてくれた。

キンプリが劇場作品という「体験」の形態だったのも幸運でした。テレビで放映されているものを見ることや、ネットで配信されている動画を見ることは簡単です。でも映画館(自宅から遠い人も近い人もいるだろう)まで足を運んで、1600円払って、暗い空間で、大きな画面で見るということ。

それが私たちを自然とキンプリと向き合わせてくれた。

タダで見れるってことはとても素晴らしいことです。間口も広くなるし。でも私はタダで創作物に接するとき、お金を払って接するときほどそれ一つに集中しては向き合えない。何かを別タブで見ながらかもしれないし、ご飯を食べながらかもしれない。(めっちゃ意識が散漫な人間だから……)

でも1600円払って劇場に来たからこそ、私たちはキンプリ製作スタッフたちの全身全霊と一対一で向き合うことができる。多くの人とその価値や感動を分かち合えるのではないかと思う。菱田監督は「キンプリに無駄なシーンや無駄なセリフは一つもない」というようなことを仰っていて、実際その通りだと思います。足を運んで、1600円払って、あのめくるめくような未知の体験…新しい感情が返ってくるっていうのはとんでもない、確約されたハッピーです。お客さん全員、ハピな~る!


素直だった自分に返れる。スタッフの全力に身を委ねられる。笑える、泣ける。キンプリは最高です。キンプリから帰ってきてからというもの、ずっとキンプリのことを考えてしまいます。それは幸福…(宗教の匂いが飽和しちゃう)

まだキンプリを見てない人。どうか劇場で上映しているこの今、キンプリを見に行ってください。「エベレストの頂点立ったら人生変わったわ!」って言われてもそう易々とエベレストは登れないですが、キンプリは座席を予約して、映画館へ行って、見るだけです。

それで人生が変わる。今このとき、たとえ見終わった後バカにしてもいいからどうかどうか見てほしい。

これは私がキンプリを観る前に呟いたことですが、観た今となっては「とにかくキンプリを観てほしい」としか言えません。キンプリがもたらしてくれるものは言葉にするのは難しい。だから観てとしか言えないのです。

誰か好きな人に楽しいものを伝えたい、だからこそ人はキンプリを広めたくなってしまう…………単純なことだったんだね、シンくん?

プリズムショーはみんなを笑顔にする…太陽のようなあなたの…プリズムジャンプが……………アカン泣けてきた…愛媛の応援上映はいつなんや…………ワイはもう…辛抱たまらん!!!!!!!!!!ヒロさまあ~!夢を見せて~!!


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