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D.LEAGUEに関することーその4:ジャッジ項目の不思議

いよいよジャッジの内容に踏み込んでいきます。
23-24シーズンの各Roundの内容をみていく前に、皆様ジャッジの採点項目を覚えてますか?
おさらいとして下記に書き出してみましょう

  • スキル

  • クリエイション

  • コレオグラフ

  • スタイル

  • 完成度

という、5つの項目になります。
さて、ここでこれを読んでくれている皆様に1つ質問です。

このジャッジ項目、きちんと説明できますか?

例えば、スキルってなにをどうやって評価しているんですか?とかスタイルってなんですか?とか完成度だけ日本語なのはなんでですかwとかとか
D.LEAGUEを初めて観る方に説明することってできますか?





はい、ほとんどの方ができなかったと思います。
もしかしたら、いやいやスキルってのはこういうことだろ?とその意味をそのまま説明するのであれば、ダンス歴の長い方はできるのかもしれないですね。
ただ、それをJUDGEがどのように評価をしているのか、もっと言うとどのように評価するべきなのかって言われたら存外説明に窮するのではないでしょうか?
多分ですが、これだれも説明できないんですよ|・ω・`)
多分D.LEAGUEそのものを運営している「株式会社Dリーグ」の中の人もできない可能性ありますね…
いやいやいやいや、そんなの公式サイトとかに載ってるでしょ?と思った方は普通の方です。

載ってないんですよ…

もう一度言います、載ってないんですよ!
信じられないですよね?
こちらがD.LEAGUEの公式サイトですが、ここに「ルール詳細」といかにもな項目があるのですが、その中身はジャッジの項目については一切触れられていません。

D.LEAGUEの公式サイトのルール詳細の項目

JUDGEといういかにもな項目があるのに、ここに載っている内容は下記の通り、たった2枚のスクショで済んでしまうくらいの内容です…

ぺらぺら
ぺらぺら

しかもその内容は、23-24シーズンの内容ではなく、22-23シーズンの内容のままというお粗末具合…
これは仕事しろと言われても仕方ないと思います。
リーグ戦にして競技としている以上はルールというのは根幹なので、まずここがしっかりしていないと成立しないですよね。
なのにこの体たらくをみると、後に書くような疑惑が出てくるんですよね。
その話は後に譲って、話を戻すと、ジャッジ項目のそれぞれが何なのかということですが、やっぱりわかりません…
わかりませんが、ちょっと考えてみましょうか。

まず「スキル」はきっとダンスジャンル毎の固有の技の出来栄えを評価しているのではないでしょうか。より速いとか正確だとかそんな感じではないでしょうか?

続いて「クリエイション」ですが、この時点でお手上げで匙投げますw
(*・_・)ノ⌒*
創作というような意味の英単語ということはわかりますが、これってダンスの場合、どこをどうやって評価するんですかね?テーマ?音楽?演出?
コレオグラフとの違いはなんですか?

「コレオグラフ」も難しいですよね。調べてみるといわゆる振付のことらしいことはわかりますが、23-24シーズンを追いかけた方はわかると思いますが、ROYALBRATSがとあるRoundで「コレオグラフならでは」という表現をしていたんですよ。「コレオグラフというジャンル」とも言っていてもうパニックですw

あと2つ頑張りましょう!

「スタイル」というのもわかりそうでわからないです。
スタイルと聞くと日本人はすべからく体型のことを思い浮かべると思います。(言い過ぎ?)
ほかにもダンスジャンルをスタイルと言う時もありますよね。
ご存じかもしれないですが、そもそもアメリカではスタイルというと日本でいうところのセンスという言葉のニュアンスに近いらしいです。
そう考えると、ファッションのセンスとかなのか?
でもそれって採点できなくないですか?
あまりに抽象的すぎると思いませんか?

最後に一番わかりそうな「完成度」ですが、これも実はわかりません…
なぜなら完成度をどのように評価しているかは謎なんです。
割と普通に考えてみると、スキル、クリエイション、コレオグラフ、スタイルを総合して完成度って評価されているんじゃないかと考えると思うんですよ。
でも、ちがうんですよね…
22-23シーズンでお披露目されたルール動画のサンプルの時点からそうなんですが、クリエイション以外の3つは高く評価されて相手を上回ったのに完成度は低かったと判定されたという内容の画像が用意されているんです。

完成度はREDチームの方が高いけどBLUEチームの勝ちという図

採点まとめの記事で赤文字になっていた部分は完成度が高いと評価されたのに結果的には負けているという事象が起きている部分が含まれています。


この記事を書いていても思いますが、
「完成度はREDチームの方が高いけどBLUEチームの勝ち」
というこの日本語に違和感しかないのですが…
これって私だけですか|・ω・`)?

ここまで5つの項目について考えてみました。
結論、1つもちゃんと説明できませんでした!
(´;ω;`)

さて、こうやってジャッジ項目について考えていくと、ふとある疑惑が出てきます。

実はJUDGEは採点しているようでしていないのでは?



どうでしょうか?
そうなりませんか?
公式サイトにも説明がないものをJUDGEはどうやって採点しているんですか?
公表されていないだけで、ルールブックがきちんと整理されているんのでしょうか?まぁ、整理されていたら公表すると思いますけどね…

ふむふむこの項目で評価するのねと言いながら、よくわからないままに勝ちと思ったチームの方の項目をなんとなく「感覚」で採点して、負けと思ったチームの方はそれよりも低い点にしつつ、いやいやでもスタイルは負け側の方が良かったかもしれないなー

なんてことはしていないと言い切れますか?

ダンスも芸術分野であるので、その採点はどうしたって「感覚」に頼らざるを得ないのは理解できますが、それにしても基準が一切示されていないのはどうかと思います。
基準がないことのなにが問題かというと、まず公平性がないですよね。さらに透明性もない。
特にD.LEAGUEのように多様なダンスジャンルを踊るチームの勝負を決める場合は、ダンスジャンルごとに採点基準が設けられていてしかるべきなのではないでしょうか?

こうしてJUDGEが採点していないのではと疑い始めてみると、ある動画をみることでさらに疑惑が深まってしまうと思うのです…
その動画というのが、D.LEAGUEの公式YouTubeで公開されている「ジャッジ解説シリーズ」です。
23-24シーズン分は2024/6/20時点で再生リストが用意されていますが、いつまであるかわからないので、見つからなかったら検索ボックスから探すことをおススメします。

公式YouTubeで見れる「ジャッジ解説」動画

ちなみにですが、22-23シーズンの時は「ジャッジの全てに迫るシリーズ」でした。こちらは再生リストはないので検索ボックスから探してみください。

話を戻しまして、この動画、まずタイトルが「解説」となっていますが、「感想」と銘打つ方が正確です。
ジャッジ解説と言われたら、どんな内容を思い浮かべますか?
スキル~完成度までの5つの項目の採点根拠を示してくれそうじゃないですか?
ただ、その期待には応えてもらえません…
2チームのSHOWを観て、どのように感じたのか、どういう部分がすばらしいのかという「感想」というか「作品に対する批評」とか「JUDGE視点の作品解説」という部分は充実していますので、そういうものだと思えば楽しめると思います。
ただし、繰り返しにはなりますが採点根拠は示してくれません。
例えば、スキル9、クリエイション9、コレオグラフ8、スタイル8、完成度8という結果があった時、スキルはなんで9なの?10に届かなかった理由は何とか、クリエイションはどこをみて9にしたの?とか、コレオグラフはどこの部分で8にしたの?なんで9とか10にはならないの?とかとかとか。
こういったことについてはただの一言も触れられません…

本題はここからです。
採点の根拠は示さないだけではなく、REDチームとBLUEチームを比べてどちらの勝ちにするかの決め手として語られることに「JUDGEは採点してないのでは」という疑惑が深まる部分があるように思っています。
その決め手てとして語られる内容は全部は書ききれませんが、「気持ちが伝わる」とか「好きだった」とか「気持ちよかった」とか「魂を感じる」とか「これが見たかった」とか「オーラ感じちゃった」とか「今までにない新しさを感じた」とか「筋が通った方」とか「心にジーンと残った」とか「勝ちになるんじゃないかな」とかね…
しまいには「なんで負けたのか分からない」とか「どっちを勝たせるか迷った」なんて言ってみたりして…
(;゚д゚) ・・・
いやいや、そうじゃないだろぉぉってなったのは私だけです?

いや、ダンスは表現ですからね。分かりますよ。
私だって、プライドもって踊っているDリーガーたちの頑張りを観ていれば気持ち伝わるな!かっこいいな!と思います。
Dリーガー側からしたって、俺たちかっこいいだろ!とか俺たちの気持ち伝われ!と思いながらて踊ってますよね。たぶん。

でも、あくまでD.LEAGUEは競技ですからね。
JUDGEのお気持ちは心に閉まっておいて、決められた項目を採点して判断しましょうよと思いませんか?
作品批評ももちろんそれはそれで聴いてみたいと思うのは確かですし、なるほどそんな観方があるのかとか、勉強になりますと思うところも多いです。
でも、ここをもっとこうした方が良いとか、パンチが足りないとか、見せ場が弱いとか、これはダンスなのかとか様々なことを言っていますが、それが各採点項目のどれにどの程度影響してているんですか?というところが気になってモヤモヤするし、そもそもその作品批評が影響して良いんですか?とも思います。
この辺でも項目の採点ではなく好き嫌いで判断していませんか?とさらに疑惑が深まるんですよね…

続けて項目ごとの採点結果ですね。
22-23シーズンの名残なのか、各項目で必ず優劣を決めないといけないようなんですよ。
23-24シーズンで各項目で同点になった結果は1つもありません。
例えばスキルでREDチームが9点だとしたら、BLUEチームは10点もしくは8点以下のどちらかになり、9点で同点とはならないようです。
だったら1~10までの幅を設ける必要なかったですよね?
5点を配分する方式のままでよかったです。
せっかく1~10まで幅を広げて両チームをそれぞれ採点できるようになったのに、「REDチームのスキルは9点、BLUEチームのスキルは9点」とはならないのって不思議じゃないですか?
仮にですが、スキルは同点だったとしてもほかの項目で差が出れば勝負は決まりますし、仮に全部の項目が同じ点数だったとしたらドローでもいいと思うのです。
最終的な結果だって、仮にすべてのJUDGEの結果がドローとなった場合でも、Audienceの結果で勝負が着くかもしれないし、Audienceだってドローになる可能性はゼロではないのだから、Audienceもドローになってしまったらそれはそれで最終的な結果ドローとなるだけですよね。
AudienceとJUDGEの票が割れて、最終的な結果がドローになるのはこれまでもあったことですし、違和感ないと思います。
JUDGEはどちらかのチームを必ず勝ちとするというのは、本当はどちらも9点だなーと思っているところを強引に理由をつけて勝負を決めなくてはいけないとなっている可能性があるわけで、それってちゃんとした採点ですか?採点関係ないのでは?と疑惑が深まるんですよ。

ということで、私はジャッジ項目を不思議に思っているだけでなくJUDGEのあり方そのものにも疑問を抱いています。
次回以降、23-24シーズンのJUDGE採点まとめの内容から、この疑惑についてもう少し細かく書ければと思います。

最後ついでに自称「解説」動画の内容についての批判をもう1つ書いておくと、JUDGEの方々の話している内容って分かりにくくないですか?
ダンス経験者ではないので使っているダンス用語のニュアンスが理解できない(音遊びという単語が最たる例)ということもあり、全部が全部とは言いませんが、単純に語彙力というか表現力というか、その言葉の使い方合ってます?みたいなところとか、意識高い系もびっくりするほど横文字多かったり…
JUDGEに言語化する能力の向上を求めたいです。
来シーズン以降、期待しています。


ここから先は本当におまけ中のおまけ
言語化という部分で、D.LEAGUE絡みで気になるところでもう一つ。
毎年KADOKAWAから発行されている「D.LEAGUE OFFICIAL BOOK」ってご存じですか?
私は過去3年分の全てを電子版で購入しています。

Amazonで購入できます。

各チームのディレクターや選手紹介が載っているのですが、その内容があまりにもペラペラだし、日本語ところどころおかしいので、なんとかしてくださいKADOKAWAさん!

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