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D.LEAGUEに関することーその3:JUDGE方法の変遷

前回の記事で、23-24シーズンにおけるJUDGEの採点結果をまとめました。
その内容に迫っていこうと思いますが、その前にD.LEAGUEのJUDGEの方法はこの4シーズンの間で3度変更されたことをご存じですか?
4シーズンで3回はかなりの頻度ですが、創成期にはあるあるだと思うのでそれはいいとして、実際にどのように変わったのかをまとめてみましょう。

初年度である20-21シーズンは、全チームが抽選で決まった順序でSHOWを行い(SHOW CONPETTIONと言うらしい)、それぞれのSHOWが終わった時点でダンサージャッジ2名とエンターテイメントジャッジ2名の計4名がそれぞの3つ項目(下の図を参照)で評価し採点した点数(最大20点/1名)と、オーディエンス投票の投票数で決まる点数(最大20点)を合わせたものがそのチームの得点となり、得点の多い順で勝ち点が振り分けられる仕組みでした。
これがオリジナルルールとなります。

20-21シーズンのRuleMovieから抜粋

さて、1度目の変更ですが、なんと20-21シーズンの後半(Round7)に起こります。
4名だったジャッジが8名(ダンサージャッジ4名、エンターテイメントジャッジ4名)に増員され、点数も「最大10点/1名」と変更されたのです。
それだけではありますが、初年度からルールが変わっているという事実。
21-22シーズンは20-21シーズンの後半と同様の方法が採用されています。

続いて3年目となった22-23シーズン、ここで2度目の変更がありました。
この変更で21-22シーズンまでとはガラッと変わりました。
1VS1のVS方式となり、両チームのSHOWが行われた時点でジャッジは両者を5つの項目(下の図を参照)で評価し、より優れていると判断した項目が多い方が勝ちとなり1票を得ます。
5名のジャッジの票とオーディエンスの投票で投票率の多い方が得られる1票を合わせて、獲得した票が多かったチームが勝ち点を得るという形に変更されました。

各ジャッジの評価項目
5名のジャッジとオーディエンスの投票結果で勝利チームが決まる
満票獲得の場合はボーナスもある

そして3度目は、直近の23-24シーズンで起こりました。
VS方式に変更はありませんが、ジャッジが評価する項目が持ち点5点を配分するものではなく、1~10点まで点数をつけるものとなりました。
公式サイトでの説明が23-24シーズンが終わっているにも関わらず、22-23シーズン仕様のままなのはどうなんですかね…
サンプルとして、23-24シーズンのRound14の結果をお借りします。
その他は、22-23シーズンと同様の内容が採用されています。

ジャッジの評価項目と採点方式

ということで、3度のルール変更をみてきましたが、いかがでしょうか。
個人的には20-21、21-22シーズンで採用されていたルールには顕著な問題があり、公平性や透明性に欠けるものだと思っていました。ジャッジが8名に増えたことで多少改善された部分もありますが、それでもね…
問題点を挙げていくと、

  • SHOW順序が早いほど採点が低くなる傾向があった

  • オーディエンス投票の獲得数が公表されないかつ点数の振り分けの妥当性が不明

  • エンターテイメントジャッジのジャッジ項目が抽象的

  • ダンスジャッジのジャッジ項目が限定的

  • ジャッジ1人の比重が大きい(8名になるこで改善)

といった感じです。
とはいえ、今更この点について言っても詮無いことなので、割愛します。
22-23、23-24シーズンで採用されているルールについて言えば、それまでのシーズンとは違い改善はされた部分は多いと思いますが、それでも割と問題があるルールだと思っています。
この辺は、ジャッジの内容に踏み込みつつ言及できればと思います。

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