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ゴキブリを好きになる方法

今回の部員日記は、法学部2年の塚越日和が担当させていただきます。


今回は、悩んだことがない人はいないともいえる、ゴキブリについて書きます。具体的な描写は避けていますので、閲覧注意ではありません。

1.ゴキブリが嫌いな理由

私はゴキブリが死ぬほど大嫌いな人間です。こうして「ゴキブリ」という言葉を連呼するのも耐えられないくらい大嫌いです。
ゴキブリが出たから更新の前に部屋の引っ越しを余儀なくされたし、🪳←この絵文字を作ったからスティーブ・ジョブズが嫌いだし、殺したいほど嫌いなのにゴキジェットにデカデカとヤツの図体を描く企業の気が知れません。それでもゴキジェットは不可欠なので、私はヤツの図体のイラストにガムテープを貼って「玲奈」と仲良しの友達の名前の書くことで気を紛らわせています。他にも、一つ願いが叶うなら「ゴキブリを大好きになるように催眠をかけてもらうこと」で本当に催眠術師を探したこともあるし、自分の茶色の髪の毛を見たらチャバネゴキブリを思い出してしまうため黒染めしたこともあるし、上下黒い服を着ている人は無意識に避けてしまうし、「ちょっとした虫出たから助けにきて〜笑」といかにも大したことない風に友達を呼び、実際はゴキブリと対峙させ友達に嫌われたこともあるし、私が将来の結婚相手に求める絶対条件はゴキブリを処理できることです。話せばキリがありませんが、このように、私の人生はヤツによってかき乱されているのです。

ですがそんな私でも、さすがにゴキブリは理不尽に嫌われすぎているのではないかと思います。私自身、ゴキブリを自分の目に入れるのが嫌なだけで、ゴキブリが私の目に入らない範囲で同じ屋根の下で暮らすのならば許容できるくらいの動物愛護精神は持ち合わせています。そこで、ゴキブリのメリット・デメリットをプレゼンしたいと思います。

2.ゴキブリのメリット・デメリット

メリット
・奈良県で神として祀られている
・食物連鎖における分解者としての役割

デメリット
・見た目がありえないほどキモい
・害虫(不衛生)

これらのデメリットの問題を解決していきます。
まず、外見という問題ですが、恐怖は慣れで克服できると思います。私は中学生の頃スマホを使いすぎていたので控えるために、大量の本物のゴキブリの画像をスマホのホーム画面に設定しました。結局、スマホを見る頻度は減らず、自ら辛い思いをしてスマホをいじるだけの地獄の日々に終わりました。ですが、ゴキブリにだんだん目が慣れてきたことでホーム画面のゴキブリを見ても恐怖心は以前ほどありませんでした。今もこうしてゴキブリと連呼することで、ゲシュタルト崩壊して「ゴキブリ≒ましゅまろ」と思えるくらい脳が混乱しています。このように慣れは大事なのです。
次に不衛生な害虫であるということですが、これは疑いようのない事実です。ゴキブリやシロアリ、ダニなど、世界中の害虫及び虫は全て滅びてしまえばいいと思います。現時点で、世界の人口にゴキブリ人口が上回っているそうですが、ゴキブリも少なくなったら絶滅危惧種に指定されるのでしょうか?哺乳類などの害獣で、絶滅危惧種に指定されている前例もあります。たとえ害獣とはいえ、その個体数が減少すればあまり害を及ぼさなくなるそうです。そんなの知りません。私は家にゴキブリが出たら絶滅危惧種だろうと殺して潔く牢屋に入ります。

3.理不尽に嫌われるゴキブリ

ゴキブリ自身にもデメリットがあるのでしょうがないですが、まずもってゴキブリは固定観念で損しています。我々の先入観がゴキブリを絶対悪とみなしているだけで、トイプードルが絶対悪の世界線もあるかもしれません。しかし固定観念は深く根付いているものなので、拭い去るのは難しいことです。自然に世の流れに身を委ねるしかないのです。出川哲郎が「嫌いな男」「抱かれたくない男」から徐々に好感度の高い芸人に変わったように、ゴキブリが世間にフィーチャーされ、ゆるキャラグランプリに「ゴキちゃん」がランクインする時代はくるのです。そして家でゴキブリを見つけたら、茶柱が立ったように家族で喜んでから一度殺し大切にティッシュに包み、仏壇にお供えする時代もくるのかもしれません。
また、ゴキブリと海老は似たような味がするそうです。

4.ゴキブリの対処法

また、対処法も見つかっています。「視力を奪うこと」です。私の場合はメガネを外すとゴキブリが黒いわたに見えます。メガネをかけていないと全ての黒い点が虫に見えて怖い、の逆で、ゴキブリではなくてデカめの蜘蛛だと思って始末すれば楽勝です。目が悪くない人は目を薄めるなどすると効果的です。
ハライチ澤部さんがエアコンからゴキブリが降ってきたことがあると話していたことがありますが、私もそのような経験があります。なので、エアコンの室外機に防虫キャップをしたり、定期的にバルサンを焚いたりといった、未然に防ぐための努力も不可欠です。

5.ゴキブリの名称

ゴキブリは身分相応でない、良い名称をもらっていると思います。「キ」で破裂音、「リ」でやさしい構成運動の音を使い、発音しやすく耳に心地のいい音です。柔らかさも親しみやすさも併せ持つ、唯一無二の言葉ではないでしょうか。「ゴ」と「ブ」の濁点で恐怖感・無敵感を出しているところもお見事です。私も名前が「ツカゴシ」で「ゴ」が入っており、多少ゴリゴリした印象になってしまうのが、残念です。また、略称としての「G」ですが、「G」と最初に略した人はすごいと思います。「G」この一文字でヴォルデモートのような名前を言ってはいけないあの人のような危機感も伝わり、それでいて普遍的なものな呼称になっていて万人に伝わります。天晴れです。

6.終わりに


テーマに掲げた「ゴキブリを好きになる方法」ですが、調査の結果、今回はありませんでした。しかし、「少しマシになる方法」は提示できたのではないかと思います。
上記のように、ゴキブリは今のところマイナスの方面とはいえ、私の生活を豊かにしてくれました。嫌いと思い込んでいる生命体について私は夢中になって話しているので、もう逆に、好きなのかもしれません。いつか手で処理できる日が来たらいいなと思います。

ゴキブリが嫌いなみなさんも、一度真剣に向き合ってみたら、そこまで悪くないな、と思えるかもしれません。



拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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