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東京都で感染者数が107人に 小池知事警戒呼びかけるも具体策なし

 東京都は2日、新型コロナウイルスの新規感染者が107人と報告されたことを発表した。感染者が100人を超えるのは5月2日以来2カ月ぶりで、緊急事態宣言解除後では最多を記録。だが、小池百合子都知事は警戒を呼びかけるものの、具体的な対策は示さず、あくまで都民の自衛を求めていく考えのようだ。

 小池百合子都知事は夕方17時から緊急記者会見を開き、感染状況について「感染拡大要警戒」と強調。これまで繰り返し警戒を呼びかけてきた夜の街関連のほか、若年層における会食の場で感染が広がっている恐れがあるとして、改めて夜の繁華街などへの外出自粛を求めた。

 現在の感染状況については、都の基準で定めた4段階のうち2番目に警戒度が高い「感染が拡大しつつあると思われる」と説明。医療体制は、「体制強化の準備が必要であると思われる」の段階でレベル2にあたるとしている。国立感染症センター長の大曲貴男医師は、「今回の数値は現在の検査体制による積極的なPCR検査などの影響が含まれている」としたものの、「接触歴等不明の新規要請者数も増加していることから、積極的な検査数の増加によるものだけではない」と警戒を強めている。

 一方、小池知事は休業要請について問われると「またあのような状況に戻ることは誰も望んでいない」と回答。加えて、「WITHコロナということで、新しい日常が基本となる中で、自らの行動で感染しない、させないことをお願いしたい。今日警戒を出したのはそういうことを踏まえてのもの」との考えを示すにとどまり、具体的な対策は何も打ち出さなかった。

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