ちょいと熱中症

育児中のみなさん、夏休み突入ですね。

夏休み目前、学期末の定例行事のひとつ、懇談会に行って熱中症になりました日和見堂です。

小学校までは懇談会といえば担任と保護者の二者懇談が普通ですが、中学に入学しまして初の懇談会は担任・保護者・本人の三者懇談となりました。

夕方16時ごろスタスタ歩いて20分ほどの道のりにある中学校まで日傘を差して歩いていきました。

保護者は自転車で来校しても構わないのですが、生徒は自転車での登校は禁止されておりまして、息子同伴でしたので一緒に歩くことにしたのです。

自宅から校門まで20分、校門から百メートル以上ありそうな上り坂を上がって校舎、校舎に入ったら4階にある息子の教室まで階段を上がるしかなく、それでもいまどきは教室に冷房が付いているからと高を括っておりましたら…

廊下は冷房がないという現実。

そして方角的に西日が入る廊下で。

うげえええとなりつつ、それでもあと5分、予定通りに順番がくれば耐えられると持参した水筒の水を飲みつつ、先客の懇談が終わるのを息子と2人待っておりました。

時刻になりましたが、先客終わらない。

もちろんこんなことはよくある話で想定内。さてどのくらい延長なるかが問題。

教室内の気配に耳を澄ましてみるものの、懇談が終わりかけてる気配はしない。これはまだまだ話が延びるとみていい。

階段を登ってきたために一時的に上がって座っているうちに落ち着いた心拍数が再び上昇し始めた。

水筒はもう空っぽになる。水道があれば流水で顔や手を冷やすのだが、水道は四階にない。一階のトイレまで行かなければならない。

心拍数の乱れが尋常でないのを感じる。

息子に保健室はどこにあるかと尋ねると窓から中庭を挟んで向かいの一階を指差した。

あそこまで自分の足で歩くにはこれ以上逡巡している暇はないし、ヘタに我慢してここで私が倒れても救急を呼んで搬送するには階段しかない四階では搬送に余計な時間も手間もかかると判断して、教室のドアをノックした。

懇談を中断して担任が出てきたので、私自身が熱中症を起こしかけているので涼しく休める場所はないかと質問したら保健室を提案してくれたが、保健室が遠いので一旦教室に入って休んでくださいと仰る。

いえ、それでは懇談中のお話が聞こえてしまいますので保健室へ行きます。息子が案内してくれるので大丈夫ですと断って移動した。

保健室は保健の先生が不在で鍵が閉まっていたので、保健室と廊下を挟んで向いの職員室のドアを開けて声をかける。

おそれいります。懇談に来た保護者ですが、保護者が熱中症起こして保健室にきたもののご不在で。

職員室に居た先生があわてて保健室を開けてくださった。担任の先生には断りを入れてからこちらに移動してきたこと、担任は懇談の続きをしていることを告げると、すぐに入れ替わり副担任の先生が現れて、冷房を付けたり経口補水液を持ってきてくださったりいろいろ対処してくださった。

経口補水液を注いでくださった紙コップを手に取って飲もうとしたら、思いのほか手が震えていた。おう、やばいやばい。

副担任が男性だからといって遠慮している場合ではないとすぐに自分で靴下を脱ぎ、スカートのホックをゆるめ、ベッドに横になって、深呼吸を繰り返す。動悸や震えをセルフで整えるにはまずカラダを楽にして深呼吸を繰り返すしかない。ひどく発汗しているわけでもないので水分・塩分の補給を急ぐよりも呼吸を整えて自律神経をおちつかせるのを優先した。

副担任は救急車を呼ぶか、タクシーを呼ぶか、とにかく今日は一旦帰宅されて懇談会を後日延期か後日家庭訪問にできますからと言ってくださるが、いや意識はしっかりしてるし、会話は問題ないのでむしろ今すぐタクシーなど呼ばれるよりもしばらく冷房で休んでから帰らせてもらう方がありがたいと申し出て、できれば保健室で息子の懇談会もしてしまいたいとお願いした。

手の震えがおちついたところで経口補水液を飲みつつ、先客が終わって担任が来てくれるのを待った。

15分ほどして先客が終わり、自分たちの懇談も済むまでおよそ1時間ほど横にならせてもらっているうちに経口補水液も効いてきて充分歩いて帰れそうなくらいまで回復したものの、あまりご心配をかけても申し訳ないのでタクシーを呼びますというご提案は甘んじて受け取ろうとした。

しかし結局タクシー会社の電話に誰も出ず。

なんだかんだでそろそろ18時。日も傾いてきたし、帰りは何時までに到着しなければならないという制約もないので、のんびりぼちぼち途中コンビニ休憩も入れて無事に徒歩で帰宅。

シャワーを浴びて軽く夕食を摂り20時にはベッドに入ったものの、喉の渇きが度々ぶり返すので塩とハチミツとお酢で適当に自作した経口補水液もどきの補給を繰り返した。

結局しっかり寝ついたのは日付が変わる頃で、その時間になってもまだ身体の火照りと指先に痺れが残っていた。

翌朝、5時ごろ目が覚めた時には火照りも痺れもなくなっていてほっとした。

みなさん、全国で猛暑酷暑が続きます。体調に異変を感じたらためらうことなく、すぐに必要な対処をしてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?