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アニメ小市民シリーズの主題歌紹介+冬期限定ボンボンショコラ事件感想【ネタバレほぼ無し】

2024年夏アニメ、ぶっちぎりで楽しみにしていたのが小市民シリーズです。
私が初めて読んだ米澤穂信先生の著書がこのシリーズの一作目にあたる「春期限定いちごタルト事件」でした。
元々ミステリー小説を優先的に読むほうでもなく、なにより洋菓子と和菓子が苦手で自分で買って食べるということがほとんどありません。
どう考えても手に取るはずが無かった本をなぜ読んだのか。
私の家に遊びに来ていた親戚が文庫本の所有を放棄したからです。
多分うちに来る道中の電車で読んだんだと思う。
今でもはっきり覚えているのですが「主人公が意地悪でムカつくからいらん」つって置いていった。
その親戚、どっちかっていうと海外ミステリーのほうが好きなはずです。
そもそも創元推理文庫ってそっちが多いイメージですよね。
なんで日本の(※あくまで約十数年前のその当時は)よくわかんない作家の本買ったんや…と思いました。
でもまあせっかくくれたんなら読むか、面白くなければブック●フに売ればいいし!くらいの、究極に軽い気持ちで読みました。

面白かった。

面白かったけど、当時ミステリー慣れしていなかったせいで出版社もシリーズ名もうろ覚えでした。
後日図書館へ行き、作者名となんか学園ものだよな…という胡乱な記憶頼りで借りたのがハードカバー版の「クドリャフカの順番」でした。

注1・クドリャフカの順番は〈古典部〉シリーズの3作目です。

やってしまった(^q^)と思いました。
シリーズものの3作目からいきなり読んでしまう凡ミス。
小市民シリーズと〈古典部〉シリーズの区別すらついていませんでした。
これが数年あとだったら「本と鍵の季節」のほうと取り違えていた可能性もある。
原作なりアニメの氷菓なりをご存知の方はわかると思いますが「クドリャフカの順番」は文化祭の話で一番登場人物も多く、構成も入り組んでいるエピソードです。
結局どっちのシリーズもちゃんと腰据えて読まなあかんぞこれ…と覚悟して、今に至ります。

〈古典部〉シリーズと小市民シリーズ、どちらも高校が舞台の学園ものですが、カラーはわりと違うなと感じています。
〈古典部〉が基本的には折木奉太郎一人称の群像劇に近く、小市民は小鳩常悟朗個人の目線の、彼の周辺の話というイメージです。
折木奉太郎は巻き込まれタイプの主人公、小鳩常悟朗は自分で首をつっこむタイプの主人公でもいいかな。
小鳩に関しては彼の人となりを一言で表す、めっちゃ便利な関西弁がある。

いらんことしい。

これに尽きます。
最新刊の「冬期限定ボンボンショコラ事件」に出てくる、小鳩と小山内の出会いのエピソードがまさにそれです。

注2・いらんことしいは褒められた言葉ではないのですが、今回はポジティブな意味で使っています。

「冬期〜」にはキーパーソンと言ってもいい、中学3年の頃の小鳩の同級生の日坂という男子生徒が登場します。
読んでみて思い出したのが、上記の私自身の小市民シリーズとの出会い方です。
日坂はとある理由で小鳩を疎ましく思うようになります。
私の親戚が小鳩を嫌った理由がまさにそれだったのかなって理解が爆上がりした。
十数年越しの伏線回収くらいの気分です。
私はお話の登場人物と現実の人間は完全に切り離して考えるほうです。
だから小鳩に対して思うところは特に何もなく過ごせたんですが、現実にこういう子が同じクラスにいたら、そりゃムカつくかもなあ…って日坂に同情しました。

以上が「冬期〜」のほぼネタバレ無しの感想です。
アニメ始まる前に読み終えようと思ってたのに、なんやかんやでアニメを3話まで観終えた時点で読むことになりました。
アニメの絵柄や声を思い浮かべて読むのはこのシリーズでは初めてで、新鮮でした。
アニメで小市民シリーズに出会った方も、エピソード0的なこの本にぜひ辿り着いてほしいです。


Eve スイートメモリー

映画の画面みたいな画角はアニメ本編でも使用されていますが、オープニング映像はより立体的で美しいです。
恋愛関係でも友情でもない、互恵関係のふたりの曲ってどう考えても難しいと思うのですが、Eveさんの他の楽曲に比べたら平易な言葉遣いできっちりこの二人の関係性を出していてすごいな!と感じました。

ammo 意解けない


タイトルの時点でもう優勝やん!!ってなった曲。
ammoはこの曲で初めて知ったバンドですが、もう確定で他の曲も聴きたい。
聴きます。
こちらは小鳩と小山内の関係性というよりは小鳩から見た小山内のイメージなのかなと思いました。
歌詞も小山内ゆき成分に満ちあふれています。
ぜひフルコーラスで聴いてほしい一曲です。

今回のアニメは「春期限定いちごタルト事件」「夏期限定トロピカルパフェ事件」が原作とのことです。
要するにシリーズの1冊目と2冊目。
分量からいって1クール放送のはず。
ちゃんと最終回まで観るのが小市民たる私の今年の夏の目標です。








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