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アルテスノートの世界の考察

令和5年4月13日更新

第4章まででわかるアルテスノートの世界をまとめてみました。物語のネタバレになるので、まだ4章まで読み終わってない方はページを閉じて是非ゲームをプレーしてみてください。

アルテスノートの世界

何もない世界に、神と呼ばれることになる男がいた。そして男に囁く存在がいた。
その囁きに従い、男は火の精霊、水の精霊、風の精霊、地の精霊を認識していく。そしてその四大精霊の作用で世界ができた。地面や海ができ、そこで生活する生き物が次々に生まれ、そして人が生まれた。その男は人から神と呼ばれた。
他の生き物が均衡を保つ中、人だけは他の生き物と違っていた。人は次々と道具を生み出し、世界はどんどんと変わっていった。人は神に近づこうとしているのではないかと思っているところに雷の精霊が現れて天罰を囁く。
そして神は人を罰した。地上は雷に打たれぼろぼろになったが、かろうじて生き延びた人々は自らの手で再び大地を耕し始めた。

この世界にはかつて古代戦争と呼ばれる古代人が争った機械戦争があった。
古代図書館にはその記憶が残されている。

古代人が栄える時代は機械文明であった。古代人たちが作り上げた機械は人々の生活を便利なものに変え、世界は繁栄していった。しかし、その繁栄は暴走し権力闘争から戦争へと、機械は道具から兵器へと変貌していった。帝国が保有する十二の機械獣が猛威を振るい、周辺国を蹂躙していったが、中立国が火山島の地下に機械獣を封印したことにより帝国の力は弱体化し戦争は終結を迎えると思われた。
しかし、人の欲望は簡単に尽きることはなく、古代人は終わらない戦争に疲弊したまま滅びの日を迎えることになった。

神により地上は焼き尽くされ、古代人はある一族だけを残し滅びた。しかし神はその偉大なる力で世界を再生させ、新たな人類、新たな文明を創造した。

そして今、ふたたび世界は大洪水で滅ぼされようとしている。

200年前、大洪水を起こそうとする者の存在に気づき、それを阻止しようとした冒険者がアルテスと4人の仲間である。しかし5人の冒険者は、その企みを完全に防ぐことができず、大洪水は世界を飲み込もうとした。そこで、アルテス達は禁忌の魔法を唱え、その魔法によって世界に大洪水が起きる瞬間を200年先まで遅らせることにしたのだ。その代償として、この世界は「永遠の檻」に閉じ込められてしまった。大洪水に滅びる世界が永遠に訪れない代わりに、世界はこの200年間を繰り返し続ける。禁忌の魔法を唱えた少しだけ後の瞬間から、大洪水が起き、人類が滅びるまでの時間を、何度も、何度も、永遠に。世界の未来を奪った永遠の安寧が訪れた。

神が作った世界のルールを書き換えた5人は神によって罰を与えられた。まどろみの中で苦痛を与えられ続け、意識を失うことも、狂うことも許されない孤独の中で、永遠の拷問が続く。アルテスに選ばれた冒険者がその苦しみから解放するまで。

5人の冒険者は繰り返しの始まりに種を撒く事が出来る。未来の冒険者たちの冒険がうまくゆくような種を。その撒いた種が選ばれた冒険者を自らの元へ導いてくれることを願って。

選ばれた冒険者の目的は、世界を永遠の檻から解き放つこと。大洪水を回避し、「その先にある景色」を見ること。
大洪水を止めるためにはすでに放たれた魔法を覆さなければならない。
繰り返しの世界を止めるには、神の協力が不可欠だ。そのためには、世界を永遠の檻に閉じ込めた5人を苦しみから解放し、その力を持つことを証明し、制御し、未来を拓くことができることを神に示し、神を説得する必要がある。

そのためにアルテスたちは何度も挑戦し、そして世界は繰り返されてきた。

神は選ばれた冒険者が必ず失敗するだろうと心の底から思いながら、それでも奇跡を起こして自らの元にたどり着くことを願っている。
選ばれた冒険者の大いなる冒険心と、諦めず前進するくじけぬ心に奇跡を求めて。

第一章のあらすじ

アキーク砂漠にデザートウォームが現れる。世界が大きく変わると時に現れると伝わる伝説上の魔物である。時を同じく、砂漠の東の夜空に虹色の流星が落ちる。落ちた先には冒険心豊かな少年がいた。この物語の主人公、ディオンである。

この物語のナビゲーターはアルテス・デンドルライト。神のルールを書き換えた罰で古びた本の中に閉じ込められているかつての冒険者である。今回、アルテスはディオンを選んだ。古びた本(アルテス)はディオンを冒険へと誘い、ディオンとアルテスの冒険が始まる。

アルテスの使命は冒険者を選び、選ばれた冒険者ディオンたちを冒険の果てまで連れ出すこと。アルテスは、ディオンの行動にきっかけを与え導くのみで、言葉に制限を受けている。ディオンはその冒険を通じ自らの意思で「その先にある景色」を見なければならない。

ディオンはアルテスの導きで生まれ育った町を出て冒険の旅にでた。とある渓谷の底で「風竜の卵」を見つけたディオンに、アルテスは、この世界を救える可能性を感じた。それは世界が用意したアーティファクトの一つだったからだ。アルテスはディオンに最初の目的地を伝えた。そこにいる少女と話すことで、たくさんのことがことがわかるということだ。その場所は「魔法都市ゼイン」。広大な砂漠を抜けた先にあるということであった。砂漠に向かう途中ペペリの町で伝説の魔物デザートウォームの噂を耳にしたディオンは、困っている人々の力になれないかと思い、アキーク王宮へと向かう。デザートウォームとの対決を選んだ王子オシリスにディオンは力を貸すことにした。アルテスに、デザートウォームはこの冒険の果てに「その先の景色」を見るための試練の手始めであると告げられる。砂漠の幻獣スフィンクスの力を得たディオンたちは初代王のピラミッドに巣食うデザートウォームを討伐し、最初の試練に打ち勝つ。オシリスは初めてデザートウォームと対峙した時に虹色の流星を見た「世界を変える資質」を持つものであった。

第二章のあらすじ

オシリスとナナを仲間に迎えたディオンたち一行は魔法都市ゼインに向かって旅を進める。そこにいるという少女、チャルチも虹色の流星を見た「世界を変える資質」を持つものであった。ゼインでチャルチからの手紙を手に入れた一行はチャルチが歯車の遺跡に行ったことを知る。彼女を追って歯車の遺跡へ向かった一行は途中でユニコーンと出会い探している少女が古代人の末裔であることを知る。歯車の遺跡に着きチャルチが拐われたことを彼女の思念波の魔法で知った一行は、彼女を救うために黙示録協会の大聖堂へと向かった。そこで目にしたものは怪物であった。対峙していたドラゴニュートのドヴに加勢し、怪物を倒したディオンたちは、そこで気を失っているチャルチと彼女を守っていたドヴと出会い、彼らと行動を共にすることとなった。

ゼイン魔法アカデミーでゼインの「予言」を知った一行は古代図書館の存在を知る。チャルチの母からチャルチは、世界の真実を知るために歯車の遺跡にある銀色の歯車を古代図書館の壁画に嵌めるように言われていたのだ。ユニコーンの協力で銀色の歯車を手に入れた一行は古代図書館の奥にいる希望の賢者ゼインと会い、世界の真実を知ることとなった。そして、ゼインを苦しみから解放し、残り4人の解放を、それが世界を救うことにつながるということを知り、冒険の目的を理解することとなった。そしてドヴの秘密も。繰り返しの世界の記憶を持つというドヴは、もう一人の記憶保持者であるトウホとのケジメをつけ、2度と世界を繰り返させまいと心に誓った。

第三章のあらすじ

次の目的地が海を渡った先の王国だと、アルテスに告げられたディオンたち一行は船で海を渡ることにした。港で魔物に襲われてる商船を助けたディオンたちは、ザルツァイト王国まで船に乗せてもらえることとなった。途中、魔海域に入り込み黒鯨に襲われ、船は難破したが、セイレーンの助けを得て魔海域を脱出した。無事ザルツァイトの港に着いたディオンたちは、そこで、伝説の冒険者ヒュルドの手掛かりを掴んだ。ヒュルドはザルツァイト王国の建国者である。その子孫であるペネロペ姫に会うため、船長の計らいでディオンたちは闘技大会に出場することになった。

闘技大会でディオンが出会ったのは父の名を継ぐリューゼスと言う名の竜追い。そしてリューゼスからヒュルドの「竜の至宝伝説」を聞き、ヒュルドに会いに行くとい言う最終目的が同じだと言う事を知る。闘技大会に優勝しペネロペ姫と謁見したディオンたちは、これまでの冒険の経緯を説明し、愛の吟遊詩人ヒュルドに会うために姫の協力を願い出た。ペネロペ姫も、オシリスやチャルチと同じく虹色の流星を見た「世界を変える資質」を持つものであった。竜追いリューゼスとペネロペ姫を仲間にしたディオンたちは竜の至宝伝説を頼りに再び魔海域へと出航した。抜け落ちた海で雷竜を倒し、黄金の鍵を手に入れたディオンたちは、海底神殿の扉を開けヒュルドを解放し、竜の至宝伝説の本当の意味を知る。

ディオンはこれまでの冒険で世界のルールに苦しむたくさんの人を見てきた。ディオンは世界の歪みに苦しむ人々を救いたいと、強く心に願った。残る伝説の冒険者は後二人。ディオンたちの冒険は続く。

第四章のあらすじ

ディオンたち一行はザルツァイトの南方に海に浮かぶ火山島「監獄島」へ向かうことにした。竜巻諸島を抜けたあたりで海から現れた牛の形をした巨大な機械が船に衝突し襲ってきた。機械には古代文字で「九番目の機械獣<牛>」と刻まれており、かつての古代戦争で使われた兵器であること、そしてそれが監獄島から来たであろうことが推測された。機械獣を破壊したディオンたちは一抹の不安を抱え監獄島へと向かう。そしてその不安は的中してしまう。現れた機械仕掛けの神を称する監獄卿にチャルチが攫われてしまい、ディオンたちは監獄送りへとなってしまった。困難な試練を乗り越え、無事に監獄を抜け出したディオンたちを出迎えたのは、イフリートであった。イフリートから事の顛末を聞かされた一行は火山の頂上にある地獄門から地の底の世界へと旅立った。

地底の世界にいたのはドワーフ族。訝しがる彼らにディオンは地上からやってきた旨とこれまでの経緯を説明した。ヴァーニアの言い伝えどおりに、古びた本に導かれし者たちが『地上』から降りて来た、という事実にドワーフたちは驚き、ディオンたちに助けを求めた。ディオンたちとドワーフたちは、監獄卿に機械竜の復活のために攫われたチャルチを助けるため、お互いに協力することとなった。
機械竜が封印されている鋼鉄霊廟の機械扉を開くため、メーシャの案内のもとディオンたちは禁足の風穴へと向かうことになった。禁足の風穴で無事ヴァーニアを解放した一行は機工都市アルマニアへと向かい鋼鉄霊廟の機械扉を開けることに成功する。中に入り、監獄卿を制するも機械竜の復活を止めることはできなかったが、地竜の助けを得てなんとか倒すことに成功した。試されてるとはいえ、これまで幾度となく神の妨害にあったディオンは、その神の存在に不信を募らせていた。
ディオンは、もう神がどんな妨害をしてきても絶対に諦めないと誓った。

これまでの冒険で分かっていること(箇条書き)

伝説の5人の冒険者のうち4人は
・アルテス・デンドルライト「伝説の冒険者」(ヒューマン)
・ゼイン・シュルテンブルク「希望の賢者」(エルフ)
・ヒュルド・タルティーニ「愛の吟遊詩人」(ハーフヴァンパイア)
・ヴァーニア・ヴァルヴェルデ「慈悲の機械技師」(ダークエルフ)
残る伝説の冒険者は後1人。

伝説の5人の冒険者は新しい繰り返しの始まりにそれぞれをまくことができる。
・アルテス「(まだ明らかになっていない)」←(ナジュムの知恵かも?)
・ゼイン「魔法アカデミーに伝わる予言」
・ヒュルド「竜の至宝伝説」
・ヴァーニア「暗闇を照らす篝火の言い伝え」
・最後の一人「アルテス・デンドルライトの冒険譚」←(予想)

伝説の5人の冒険者を解放した証
・アルテス「(まだ解放していない)」
・ゼイン「希望のペンダント」
・ヒュルド「愛のブレスレット」
・ヴァーニア「慈悲の懐中時計」

各章で幻獣が1匹(?)づつ仲間になっている。
・第1章ではスフィンクス
・第2章ではユニコーン
・第3章ではセイレーン
・第4章ではイフリート
幻獣には幻獣のルールがあるらしい。

虹色の流星を見た者=「世界を変える資質」を持った者
・ディオン(ヒューマン)第1章
・オシリス(ヒューマン)第1章
・ナナ(ヒューマン)第1章
・チャルチ(エルフ)第2章
・ドヴォロンド/ドヴ(ドラゴニュート)第2章
・リューゼス(ワーウルフ)第3章
・ペネロペ(ハーフヴァンパイア)第3章
・メーシャ(ドワーフ)第4章
※ナナとリューゼスには明記がない。

物語上に出てくるアーティファクト
・風竜の卵
・ざくろ石の剣
・フフィンクスの羽
・ユニコーンの角片
・銀色の歯車
・希望のペンダント
・聖血晶
・消えずの種火
・愛のブレスレッド
・オリハルコン<牛>

この世界には「宿命の歯車」が用意されている。
デザートウォーム、アーティファクト、幻獣、古代人の末裔、記憶保持者、
選ばれし冒険者と世界を変える資質を持った仲間達、アルテス達伝説の冒険者
世界に用意された舞台の上で、何を選び、どんな物語を紡いでいくのか。

アルテスが冒険者を選ぶときに「虹色の流星」が発生する。
アルテスは「虹色の流星」とともにこの世界に降りてきた。
「世界を変える資質」を持つものは虹色の流星を観測できる。

世界には不変の存在がいる。記憶保持者と古代人の末裔。
「記憶保持者」は、世界を繰り返すたびに、記憶の継承先の人間が変わる。
「記憶保持者」は、毎回違う体に生まれ変わる。種族と性別だけは同じ。いつも違う名前、いつも違う外見、いつも違う人生。繰り返すたびに世界も全く違う歴史を歩む。そんな世界で古代人の二人だけがいつも同じ。同じ名前、同じ性格、同じ優しさ。彼女だけが希望だった。
古代人の末裔は古代戦争の生き残りの一族
チャルチは古代人の血を引くこの世界でただ一人の人間。
古代人の血に眠る、失われた力を取り出したのが「聖血晶」。
古代人の聖血晶は願いを叶える。
聖血晶が秘めているのは、世界のルールを変える力。

アルテスはディオンを選んだ。
選んだ理由は冒険心
選ばれた冒険者の死は世界の終わりを意味する。
選ばれた冒険者が諦めない限り、大洪水は起こらない。そういうルール。
大洪水が起こるきっかけとなるのは、選ばれた冒険者が、その冒険心を失った時。選ばれた冒険者が冒険を続けたいと思っている限りこの世界は終わらない。

神は一人ではないらしい。
神はアルテスたち5人の冒険者に罰を与えた。
神は世界を永遠の檻から解放しようとする冒険者が現れると、妨害者を用意する。
神は楽しんでいる。ディオンたちがどこまでできるのか。美味しいものを食べながら、愉しげに眺めている。
神はディオンたちを試している。
神はディオンたちが必ず失敗するだろうと心の底から思っている。
神はディオンたちが奇跡を起こして神の座にまでたどり着くことを願っている。
神は零番目の機械獣を復活させて、偽の記憶と意思を刻み込んだ。

神は気まぐれに地竜の翼を捥いだ。
神は地竜に嫌われている。
神は双子の兄妹天使を地上に堕とした。
神は完璧だ。
神は完璧だからこそ嫉妬する。不完全だからこそ人が持ってる、人の冒険心に。



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