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復讐──物語に参加できなかった人たちの、最後の手段として


だれかをそこまで継続的に憎悪したことがない、復讐したいと思ったことがない。分からないので、分かりたいと思う。

怒りを抱くためには、何かを大切に思っている(いた)という前提がかならず必要になる。人を愛しているから、それを奪ったものを憎むのだし、特定の主義を信じているから、それに反する思想に怒りを抱く。これらは常に表裏一体で、どちらかだけでは存在しえない。


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2,276字

※22年3月で更新停止。ありがとうございました。

とても頑張って生きているので、誰か愛してくれませんか?