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猫のいる生活(中)
彼女は無事に治療をうけ外猫としてお世話になっていたお宅の玄関内で年を迎えることになりました。
年が明けておぢさんは2日ほど会社に行き有給消化に入りました。 彼は2月で65歳になり嘱託社員を辞めると昨夏より宣言しており、いよいよその時がやってきたのです。
「亭主元気で留守がいい」で15年過ごしてきたのでこれからどうしたものかと鬱々としておりました。あのおぢさんはますますポケモン三昧で…… あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
2日ほどたった日おぢさんは私に札束を見せ 「いくらで飼わせてくれるの?5万?6.7.8.9.10万…」私は咄嗟に首を振りました。金で釣る?! ふーんそうだったら…まだ首を振る「……20.21.22.23.24.25万」「えーまだー26.27.28.29.30万これで何とかしてよ~」おぢさんは半泣き
そう、うちのおぢさんは彼女を家で飼うことを金で解決した訳であります!
飼えるのならなんだっていいわけで。ま、そのあとが大変でした。正々堂々と「俺は金で解決した」と言いふらす始末。プライドは皆無。すっかり私は「がめついキャラ」になってしまいました。(泣)
おかげで皆さん大喜びで……野良猫時代に彼女を一番かわいがっていたのはうちのおぢさんでしたから。
飼うと決まってからまぁ色々御指南を受けながらホームセンターでいろんなものを買いました。キャットタワー、トイレ、爪とぎなどそしてその組み立てなどはとても積極的。普段はなにもしない奴なのに。そして振り回されるわたくし。
ただわたくしだってただ金だけで承知したわけではありません。 有給おやじに楽はさせません。私はアッシー君ではない(古いか!) おぢさんにいくつか条件を付けました。
1.彼女のお世話はメインですること。(自分で飼うといったので当たり前)1.家の手伝いをすること(小学生みたいだけど本当にできないので) 1.旅行は定期的に行くこと。行けるように預け先を探すこと (飼っているから旅行に行かないというのは絶対ダメ) 3つ目はこのご時世で今のところむりなんですけどね。
ただ本当に家はとっちらかっているので猫を飼ってよいのだろうかとずっと心配しておりました。いまだってそう思ってますよ。かといっておぢさんは片付けてくれません。そのままでいいんだというのですがちっともうれしくない感じです。
そうして彼女は我が家にやってきました。1月中旬のことです。
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