■陰鬱、翳った思考に読点
歌唱：重音テト
ほか全部：ひよこの

段落一マス開けては
面妖奇怪な文脈着々
“王様見つけりゃ終わりか？”
そんな単純じゃ世話ないな

鶴の一声で祭りだ
さあさあ席に着け　善悪被れ
思った以上の今日日だ
思考が揺れる

夢に立って尚紡ぐ拉げた世界は
形だけは人並みで
視界　害　阻害　こじ開けることなく

陰鬱、翳った思慮が
滲む黒色インクで句点を打ち出す
理解の及ぶ間すらなく次の頁へ

殷々注いだ雨を
避ける術なくただただ濡れながら
減少一途の熱をまた見届けている

まだこの先も続く文字を追う
ペンはもう折れそう

○か×か黒か白か？
陽か？　陰か？　鬼か？　蛇か？　是非か
思った以上に裏腹
思考がブレる

夢にまで尚顔出す拉げた世界で
もう逃げたくはないでしょう？
視界　害　阻害　こじ開けて進め

陰鬱、翳った思慮を
滲む黒色インクで次々促す
無理解呑んで及んだ次の頁は

殷々注いだ雨は
未だ止む気配もなく胸掻き鳴らす
減少一途の熱をまた見届けている

まだこの先も続く文字を追う
君はもう読んでたんだろ

おいで、おいで
世界は此処だ
おいで、おいで
希望は此処だ

さあ進め、さあ進め
希望は其処だ
希望は其れか？

陰鬱、翳った思慮に
滲む黒色インクで句点ではなく
折れかけのペン突きたて読点で繋げ

絶え間なく続く雨に
何度濡れそぼろうとも辿ってやるさ
減少一途の熱はもう見果てたんだ

まだこの先も続く文字を追う
ペンが折れりゃ治しゃあいい

空白の文字を追う
この先の世界はまだ雨か？
どっちでもいい
知るため視界を開く