きみが僕にウサギの耳を生やした
骨の話です。やな感じがしたら読み飛ばしてください。話自体はフィクションですが、記憶と想いを書き留めた備忘録のようなものです。
妻は僕を「うささん」と呼ぶ。
寂しがり屋の方のウサギだ。
プロポーズの返事は「うささんが死んでしまうと困るので一緒にいてあげよう」だった。ウサギも俺も寂しくてどうにかなったりしないと返したら、無粋な奴めと脛を蹴られた。
友人連中からは図体がでかくて邪魔だのむさ苦しいだの顔が亀に似ているだのと言われたい放題な僕の頭に、彼女は容易くウサギの耳を生