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子どもたちの手仕事(キンダー編)

前回の記事で、手仕事とはなんぞや?そして手仕事が私たちにもたらしてくれるメリットをご紹介しました。

前回は、大人の方に手仕事をして欲しいというメッセージを込めて書きましたが、今日は、子どもたちの手仕事体験について書いてみようと思います。

バンクーバーのシュタイナー幼稚園に来てくれている日本人のお母さん、はしのちかさんが最近ブログを始めました。彼女のお子さんたち二人のシュタイナー教育の体験を少しでも沢山の方とシェアをしたいという気持ちからのブログ。。。

不思議にもなんと彼女がブログを始めた日が私がブログを始めた日と同じ。奇跡的なシンクロー!!に驚きましたが、、、彼女の、親からの目線で書いた子どもたちのシュタイナー教育体験が書かれています。

その中でも、嬉しかった内容が、娘さんの、手仕事体験のお話。

とても具体的に体験が綴られていてわかりやすい!

キンダーの手仕事

手仕事ができるようになるのは大体4歳以降から。。。これも個人差はあります。小さい子どもの発達は、大きな動きから小さい繊細な動きへという感じで数年かけて発達していきます。なので、手仕事のような指先を使う前に、まずは体全体のコーディネーション、大きな動き(Gross motor skill)の発達がある程度整うことが大事です。

小さい頃の手仕事体験は大人から、強制的に押し付けられるように行うよりも、大人がまず見せて、もしくは、自分よりも年上のお友達がやっているのをみて、そしてそれを自分もやってみたいと思うところから始めたいもの。

私の5歳6歳のキンダーガーテンのクラスでは、9月に新学期が始まって最初に紹介されるのは、太めの毛糸を使った指編みです。

絵を描くように、お話を語るようにイメージを使って説明してあげることで、どの子たちもあっと言う間に指編みをマスターします。

そして、次は、針と糸を使った縫い物の最初のプロジェクトは小人作り

冒頭の写真に小さなピンクの小人さんがいますね。これは、5歳、6歳の子どもたちが作ったもの。作り方は、とてもシンプルなので、初めて針と糸を持つ子達も作りやすいビギナーなプロジェクト。

自分で作った小人を使って、子どもたちは人形劇をしたり、小人のお家を作ったり。作る楽しみだけでなく、それを使って遊べます。自分で作るから作った小人をとても大事に使ってくれる子も多い。

そのほか、プロジェクトは個々の興味や段階に応じて、ビーンバッグを作ったり、お人形の簡単な服を作ったり、はしのちかさんが紹介してくれているように、フェルトシートに刺繍体験をしてコースターを作ったり。

手仕事は、縫い物や編み物ばかりとは限りません。

木工で本物ののこぎりやカナヅチ、釘を持って剣を作ったり、セーリングボートを作ったりするプロジェクトもします。木工で大事な意志力を高める作業がサンドペーパー(紙やすり)を時間をかけてながら、木の表面を子どもたちのほっぺと同じくらいすべすべにしていくと言う作業。

早く仕上げることよりも、1つ1つのプロセスを大切にして、出来たら出来たことを共に喜ぶ。そんな小さな積み重ねは子どもたちに自信を与え、もっとやってみたいと言うモーチベーションに繋がります。


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