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人生のチャレンジに立ち向かう意志力を育てるの最初の7年 その1

この9月から大学生になった18歳の長女。
コロナ禍では、大学に入ったといえど、
毎日、自宅でオンライン授業を受けながら格闘中。

一年目なので友達作りもオンライン。
何もかもオンライン。
ともすれば、家から一歩も出ずに、
過ごす日もあります。

夢のキャンパスライフも、
大学での素敵な出会いも、
全て棚上げ。

コロナの時代はそんな人は
珍しくないかもしれないですが、
それでもやっぱり馴染めません。

人生のチャレンジを前に

そんなカナダのオンライン大学生活を
娘を通して擬似体験しているのですが、
勉強量は半端ありません。

彼女にとっては初めて体験する
人生のチャレンジ
と言っても過言ではないのではと思うのです。

ご飯食べている時と、寝ている時と、
シャワーや歯磨きをしている時間以外は
ずっーと勉強。

そして、時々、どうしようも耐えられなくなり、
ポロポロ涙を流します。

一緒にとっているクラスの誰もが
自分より優秀に思え、
自分が場違いのところにいるのでは?
と疑い、
パスしなかったらどうしようと
不安に思い、
息つく暇もなく、
励まし合う仲間も作れないまま、
マシーンのように毎日毎日、
勉強を続ける。

まさにNo lifeという生活。

そんな長女は、
涙を流した後、
涙をふき、
ネガティブになった自分の思考から
自分を立て直し、
また勉強に向かいます。

そんな姿を毎日、目の前で見せつけられ
たまらなくなるのが親心。

たまらなくなりつつも、
何もできないんです。

カナダの大学は、
1年目と2年目がとにかく大変と
よく耳にしていたので、
私も本人も覚悟はしていたけれど、、
はあ〜、これほどとは、、、
と改めて驚くばかり。

親が出来ることって、
じっと見守るだけなんです。
そして話を聞いてあげるだけ。

口が裂けても、『頑張れ!』
なんて言えません。
これ以上、頑張れないくらい
すでに頑張っているのですから。

たまに、彼女が気分転換できるように
美味しそうなケーキを買ってきたり、
好きな夕飯を作ったりするのが関の山。

そんな娘を見ながら、
意志力というものを
改めて意識しています。

意志を育てる最初の7年

さて、ここでシュタイナー教育の話になります。
シュタイナー教育には、
いくつか理解しておきたい
大事な柱があります。

先日、最初の7年は『世界は善である』
ということを学ぶことが
1つの柱であるということを書きました。

そして、もう1つシュタイナー教育の柱は、
意志、感情、思考を育てるということ。

最初の7年は0歳から7歳までは
『意志』を育て、
次の7年の7歳から14歳までは
『感情』を育て、
そして、14歳から21歳までは
『思考』を育てます。

では、最初の7年に意志を育てるということは、
どういうことなのでしょうか?

ちなみに、いろんな教育方法を見てきて思うのですが、
『意志を教育する』と言っている教育は
シュタイナー教育以外に出会ったことがありません。

ただ単に意志といっても、シュタイナー教育における
『意志』という言葉には、普段私たちが使う意志と
いうものとはちょっとニュアンスの違う、
深い意味があります。

意志とは?

私たちが普段使い慣れている
『意志』という言葉には、
例えば、ある目標があれば、
その目標に向かってとる行動を
「そうする!」と決め、
その気持ちを持続しようとする
積極的な心の持ち方を意味します。
 その他、『する』か『しないか』という
能動的な心の働きでもあります。

この意志というもの、
シュタイナー教育では、
『生きる力』もしくは、
『自分らしく生きる力』と考えます。

さらに言えば、
『意志』は
人生のチャレンジに立ち向かう力であり、
『私には出来る』
『私は諦めない』

と、思える力とも言えます。

こういう意志というものは、
残念ながら日常では簡単に意識できません。
『生きる』とこというそのものが
本能そのものだからです。

まさに大木が地中に根を深く張っている
その根っこのようなもの。

そして、もっと深堀りするならば、
『意志』とは
その人の存在目的です。

自分の存在目的とは?

それは、もう宇宙の意志である
ということに尽きるのです。

この意志というものを
しっかり育てたいというのが
最初の7年なのです。

では、最初の7年で意志を育てる
ということはどういうことなのか?
を次の記事に書いていきたいと思います。

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