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身体を作るのはなぜ大切か?最初の7年に身体を作るということ〜食の巻

前回の『身体を作るのはなぜ大切か?最初の7年に身体を作るということ』の続編です。

今回はさらに掘り下げて
題して食の巻。

前回の記事は以下の通り。

真弓定夫先生との出会い

私の娘がまだ幼かった頃、
今から15年ほど前に、
シュタイナー教育と出会った時と
同じ頃に出会った日本の小児科の
お医者様がいます。
出会ったと言っても、
当時、仲良くしていたママ友が
貸してくれた真弓定夫先生が
著作された本です。

それまで、娘たちの食育に
気を使っていると思い込んでいた
当時の私の目をガツンと覚ますような
体験だったのを覚えています。

真弓先生がどんなことを話しているか。
以下のサイトや真弓先生のドキュメンタリー
『蘇れ 生命の力』の短い予告編でも
真弓先生が伝えようとしていることを
垣間見ることが出来ます。

『食は薬である』

この言葉は真弓先生だけでなく、
当時、たまたま、久司道夫の
マクロビオティックも少しかじり、
学んでいましたが、腸の大切やさ
根本的な食のあり方をまた別の角度で
みた体験でした。

マクロビオティック を学びながら、
私の中で、大事に思われたことが以下の3つでした。

1、身土不二、その土地にその季節にできるものを食べよ
2、一物全体、生命体は全体において調和しているのだから、全体を食べよ
3、We are What We Eat—私たちは私たちが食べるものである

シュタイナー教育と出会った時、
幼稚園で実践されている食事が
この真弓先生や九司道夫氏が
話していることとなんとなく
重なりました。

シュタイナー幼稚園でのおやつやランチは
全てオーガニックで手作り菜食。

シュタイナー教育っていうと、
オーガニックの食事とか、
玄米・菜食の食事だったりとか、
そんなイメージばかりが
先行することもあります。

あれもよくない、
これもよくない、
あれは避けた方がと
なんだか窮屈な食事と
感じたなら、どんな素晴らしい
食育であってもそれは
いい結果をもたらさないでしょう。

食の大切さ。
深いです。
沢山情報があります。

健康意識が高いバンクーバーでは
いろんな食事のあり方が巷で
流行になります。

ローフードダイエット
グルテンフリーダイエット
ケトダイエット
ベジタリアンダイエットから
ビーガンダイエットまで

健康オタクな私は、そういう情報に
ついつい飛びついてしまう癖があります。

が、、、、
最終的にシュタイナー幼稚園の
現場で勤めながら、アレルギーのある
子どもたちと一緒におやつやランチをいただき
意識の中に止めておきたいと思ったことは

身体を作る食べ物とは?
食べ物をいただくというプロセスとは?

と、いうことでした。

腸をしっかり育てること

では、身体を作る食べ物とは、
どういうことでしょう?

もちろん栄養が豊富な
食事をすることはとても
大切なのですが、
この栄養が豊富とは
どういうことなのか?
この問いにたどり着く答えの
1つがこれです。

腸を育てる食事。

今でこそ腸活という言葉が
唱えられるようになり、
発酵食品が見直され、
免疫を高める食事も見直される
時代になりました。

腸の状態がいかに感情や思考に
影響を与えるかの
リサーチも沢山出始めています。

お砂糖の取りすぎや、
食品添加物、農薬が残るような
食物は腸にダメージを
与えてしまいます。

精製された食品もしかりです。

白米はお砂糖に近い糖分でも
ありますし、白い小麦粉も同じ。

できれば、玄米や全粒穀物を使った
食事が栄養価としても高いですし、
自然環境にも身体にも負担が多い
肉食はできればなくてもいい、
あっても少なめに、そして
オーガニックにこだわらずとも、
無農薬野菜や地元で取れた
野菜が多い食事が身体にいいと、
ここで話すのは今更感もありますが、
付け加えておきます。

特大バナナうんちの話


ちょっと余談になりますが、
この記事を書きながら、一昨年
シュタイナー幼稚園に来ていた
Kくんのことを思い出します。
K君は日本人家庭で育ち、
お家では特にベジタリアンではないものの、
お砂糖はかなり少なめ、
そして野菜たっぷりの
手作りが多い食事でした。

甘味はメープルシロップだったり、
蜂蜜だったり、ベーキングなどケーキを焼いても、
デーツやフルーツの甘味を
上手に使っていたと記憶しています。

自分たちでも小さな菜園を持ち、
育てる楽しみを体験しながら、
食事に対して頑張りすぎないけど、
食べることを楽しみとし、
意識しながら自分たちの生活に見合う
美味しくて質のいいものをうまく
選んでいるそんな印象のある家庭でした。

ある日、K君が幼稚園でウンチをした後、
ちょっと手伝って欲しかったようで
私、、彼に呼ばれました。

そこで目撃したもの。

そこには、かつてみたことのない、
特大バナナうんちが!!

こんな小さい体から出てきたとは
思えないような大きさ。
まさに黄金のように輝いていました。
(と、私の目には映ってた〜笑)

彼の家庭での食事が、彼の体に
とても適していることを
垣間見た体験。

ああ〜素晴らしいなあと感動しました。

特大ウンチ見て感動する
さゆり先生は、ちょっとヤバイですね。💦


シュタイナーの世界で出会った食の知識

別に、シュタイナーだけが
言っているわけではないですが、
私がシュタイナーの世界で初めて出会った
知識というのがあります。

1つ目は

大豆について

教員トレーニングの時に、
ふと、先生から日本人の食について聞かれました。
特に、味噌や醤油について。。。
これは大豆からできた食品ですが、
どちらも発酵食品。
先生が言いたかったポイントは、
大豆は発酵食品だったら
大丈夫ということでした。

でも、大豆って発酵食品でない場合、
あまり食べない方がいいとそこで学びました。
その時、ちょっとした衝撃というか
ショックを感じたのを覚えています。

日本で学生だった頃、
小学校の教育実習をする際に読んだ
『すがたを変える大豆』
という話があります。

3年生の国語の教科書に
もう何十年も使われています。

それを読む限りは大豆は
素晴らしい食品なのです。

でも、シュタイナー教育では、
まるで逆。。。。なんと!!

詳しくは、こちらのサイトでどうぞ。

https://logmi.jp/business/articles/14464

さて、2つ目は

じゃがいもとトマトについて

シュタイナーはじゃがいもとトマトの
消費を積極的にはお勧めしません。
ついでにいうとNight shadeという
食品類もしかりです。

Night shadeという食品をリストすると

じゃがいも
トマト
茄子
ピーマンやパプリカ

多すぎる消費は将来的に
関節炎を起こしたり、
炎症を悪化させたり
するそうです。

これらの食品は、
食べてはいけない
という見方をするより、
沢山取りすぎないように
気をつければいいのかなあと思っています。

身体を作る食事。。。
各家庭や住んでいる国や地域によって
大切なことがちょっとずつ違っていたりしますが、
人生の土台になる身体を作っている渦中の子どもたちに
質のいい食事が与えられたらいいなあと願います。

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