匂いと内面的な部分を育てることについて思うこと
先日の親子教室での会話。
あるお母さんが、
4歳になるお子さんが、OOの匂いを嗅いで、
『あ、これウォルドルフの匂いだ。』
と、言ったという話をしてくれました。
どうも、親子教室独特の匂いがあるみたい。
『へえ、なんの匂いかなあ?』
会話が続きました。
初めてお子さんが親子教室にパパと参加した時、
『帰ってきたら息子からとてもいい匂いがしました。』
と、あるお母さんが続きました。
考えられる特徴的な匂いは、2つ。
親子教室でするパン焼きの香り
もしくは、ディヒューザーで炊いてる
エッセンシャルオイルの香り
親御さんとなんの匂いか話し合った結果、
パン焼きの香りだという結論に至りました。
シュタイナー教育で語られる12感覚論があります。
その12感覚の中で、嗅覚があります。
嗅覚は、普通に5感の1つでもありますね。
嗅覚は記憶と深く繋がっている感覚
すでに通ってきてくれている子どもたちの中に、
焼き立てのパンの香りと
行っている教室の香りが繋がっているのだと
改めて感じる会話でした。
この繋がりに存在する記憶はどんなものだろうか?
ホッとできる体験がそこに存在しているだろうか?
温かい体験がそこに存在しているだろうか?
そんなことを思い巡らました。
ある匂いを嗅ぐと、昔の記憶が蘇るという
感覚は誰にもあるものです。
例えば、タバコの匂い。。。
私は、嫌いだったけど、父との記憶が蘇ります。
改めて、親子教室のパンの匂いが
温かい記憶として子どもたちの心に
残って欲しいものです。
嗅覚を使ったアクティビティ
さて、ちょうどその日、やっていた手仕事は、
ポマンダー作り。
冒頭の写真は幼稚園の子達と
作ったポマンダーです。
ポマンダーとは?
↓を参照くださいませ。
https://allabout.co.jp/gm/gc/56584/
オレンジに竹串を使って穴をあけ、
その穴の中にクローブを挿していきます。
竹串で刺すたびに、
オレンジの甘酸っぱい香りが
空中に放たれます。
そして、その小さい穴に
クローブを差し込んでいきます。
オレンジの香りに、
クローブのスパイスな香りが混じります。
最後に、シナモンパウダーを
ふりかけたらまた素敵な香り💕
3歳くらいの小さいお子さんと一緒に
香りを楽しみながら、
親子作業を楽しめる
楽しいアクティビティ。
雨の日に室内で楽しめますね♪
さて、ここでちょっと知っていて欲しい
この嗅覚という精神的、情緒的作用。
いい匂いは気持ちをオープンにさせてくれます。逆に、嫌な匂いは自分を世界に向かって、安心して開くことができない。
こうして、嗅覚は物理的にただただ匂いを
感じる体験だけでなく、内なる体験として
精神的感覚を育てます。
ちなみに、一例として日本語には
そういう感覚を表現する言葉がありますね。
くさい演技
胡散臭い
(善悪の)匂いを嗅ぎ分ける
臭いものには蓋をする
鼻の利く人
ファブOーズのような
人工的な香り
VS
自然な香り
偽りの香りと、本物の香り。
これが育てる精神的で情緒的なもの、
子どもの記憶に残るものとしてどんなものか??
そんなことを考えながら、今日はここまで。。。