秋分の日と魂の目覚め

今日は9月22日 
Equinox Day
秋分の日。

日本は彼岸ということもあって
休日ですが、ここカナダでは
軽〜く、素通りされてしまう日。

ちなみに、シュタイナー学校では
9月の行事といえば、
ミカエル祭がありますが、
それは29日があるので、
Equinox Dayをあえて
取り上げることはありません。

ただ、この秋分の日を境に
冬至に向けて、
ここカナダでは勢いを増して、
夜が長くなります。

私は、この『秋の夜長』が実は、
ワクワクするくらい好きです。

これから冬に向かう中で、
私の思考が普段よりも、
だんだんとクリアになり、
暗い空間の中で、大袈裟ですが、
私の中の内面から何かが
生まれてくるのを感じます。

そんな時は、普段よりも
閃きも多く、毎日の中で
自分一人では、
どうにもならないことや
ちょっと難しいこと直面しても
これまでの私だったらしないかもしれない
ちょっとだけ違う選択肢を模索する勇気が
持てる感じがあります。

そんな感じを言葉で、
『あ〜、これこれ!こんな感じ。』
と、説明してくれる本があります。

それがこの本。
マンフレッド・クリューガー(鳥山雅代訳)の
『魂の暦』とともに

この本の中には、ルドルフ・シュタイナーが、
春・夏・秋・冬の1年の地球の呼吸とリズム、
自然界と人間の内面が呼応しあう様を
詩篇形式で書かれた『魂のこよみ』と呼ばれる詩が
書かれています。

週に1篇,1年で全52篇に1書かれており
その週のタイミングに合わせた詩は
その時々で読むたびに、
不思議と私の魂の中で
ふと何かが灯る感じがあります。

ちなみに今週9月22日から28日までの
第25週を紹介しましょう。

やっと自分自身を取り戻した私のなかで
今まさに内なる光が輝きだし
時間と空間の闇のなかへと明るく広がっていく。
自然が眠りにつこうとするとき
深い魂のなかで目覚めが生まれる。
そして目覚めつつ熱い太陽の灼熱を
冷たい冬の寒気のなかへとそそぎこむ。

毎年、同じ時期に同じ詩を読みますが
感じ方が微妙に異なってくるを感じます。

マンフレッド・クリューガーはそれぞれの魂のこよみに
ちょっとした解説のようなものを書いてくれています。

マンフレッドはこの第25週の詩に対して
こう書いています。
長いので、私の中で響いた箇所だけ
抜粋するならば、、、、

『・・・・夏の光はただ浴びられただけでなく、
私たちのなかで内面化したのです。
だからこそ、これから始まる秋と冬の季節に
暗い時間と空間のなかで私たちの内面化した
光は明るく広がっていくことができるのです。』
と。

そして、最後にこう締め括っています。

『今までは世界が私を照らしてくれました。
これからは私が世界を照らす番です。』

私たちは照らせる存在になれる。

そして、闇の中にいるほど、
自分の中の光に気が付きやすくなるような
そんな気がします。

これからの季節は自然界が
何か寄り添う形で導いてくれる、
そんなイメージが描けます。

土曜日に開催している親子教室の
人形劇のおはなしの前に歌う歌があります。

ろうそくをともしましょう。
心に光がともります。

蜜蝋のろうそくは、
ミツバチが夏に集めた太陽の光の
エネルギーがそこに託されています。

ろうそくの火を灯し、
そして、これからやってくる暗い季節、
心に光をさらに灯していきたい。

そんなことを思いながらいる秋分の夜です。

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