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「被爆75年対話会」ー開催前のインナーワーク①ー

アーノルド・ミンデル著『ディープ・デモクラシー』のなかに、オープンフォーラムの準備に向けて、ファシリテーターである自分自身の心の整理をしてみよう。というワークが掲載されています。今回は8月9日(日)に主催する「原爆75年対話会=意識を向けてみよう=」についてワークしてみます。
今回は2つのワークを通して考えてみます。次回もインナーワークを2つします。

〈ワーク1〉これから始まるオープンフォーラムを想像してみよう。今はまだ実際にオープンフォーラムを準備していない場合は、あなたがオープンフォーラムで取り組みたいと思っている重要な問題について想像してみる。どの問題が心に思い浮かぶだろうか?

今回の企画は、自分自身のこれまでの人生を振り返ってみたときに、54年間長崎に暮らしているというのに、原爆のことも戦争のこともあまり深く考えたことがなかったなぁ・・という気づきから生まれました。戦争がなくなればいいなぁとか、原爆をなんで作るのだろうかとか、国はどう思っているのだろうかとか・・その時々で思い出したりちらっと頭をよぎることはあっても、平和活動をするとか、原爆について詳しく調べてみるとかという積極的な関わり方をしてきませんでした。

今回の目的は、①参加者の方々は、長崎や広島に原爆が落とされた事実をどのように受け止めているか?②戦争や原爆のことを考えたときにその方の感情はどのように動いたか?・・ということが、対話により、参加者それぞれが感じてみる(意識を向けてみる)ことができたらそれでいいと思っています。「重要な問題」というのは、その対極にある A「知らなくてもいい」という意見のことでしょうか。それとも戦争や原爆を肯定する対極の意見との葛藤のことでしょうか?

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〈ワーク2〉問題となっている争点について話し合うために前面に出てくるであろう二人の発言者を想像しよう。その二人を「あなた」と「相手」と名づけよう。さて、オープンフォーラムと二人の発言者を想像してほしい。二人の発言者がそれぞれ一分間の話をするとしよう。それぞれが何と言うか、静かに耳を傾ける。それぞれの立場に自分の視点を深く話してもらう(ノートに書き留める)。それぞれの立場に何を大切にしているかを話してもらう。それぞれの立場が述べた基本的なポイントは何だろうか?

A 原爆や戦争について 
     (相手)知らなくてもいい 
or (あなた)知るべき
相手:「原爆や戦争なんて昔のことでしょう?今さら知ったところで何か変わるんですか?いま日本は平和だし、生きていくのに何も困っていないわ。原爆資料館とか別に興味ないし、楽しいところなら行くけど違うんでしょう?そりゃあ平和が続けばいいけど、戦争になってひとりで生きててもしょうがないしね。日本はアメリカが守ってくれるんでしょ?大丈夫じゃないの?誰かがこうしたいと言ったからってなんにも変わらないでしょ?政治家が決めるんでしょ。選挙にも行かないし、選挙行ってる人も行く意味ないって言ってたよ。

あなた:「なるほどね~。私もこれまで特別なことは何もしてこなかったけど幸せに暮らせているし、今さら原爆や戦争のことについて調べたり平和活動をしなくてもこのまま何も困らないんだけどね。ただ、はっきり感じていることはもう2度と戦争や原爆を繰り返さないでほしいと願っていることなの。日本はアメリカが守ってくれるって言っても、原爆が投下されてしまったらたくさんの犠牲者が出ることは防ぐことはできないでしょうし、守るって何をどれくらい守ってくれるのかわかんないのよね。空にバリアを掛けられるわけじゃないし・・。私は政治についても詳しく知らないんだけど、ひとりひとりがちゃんと「私はこうしたい!」って声を届けることができたら、もしかしたら今の方法ではないやり方があるんじゃないかって期待してるの。

インナーワークの続きはまた次回にします。

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