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泣き声の大合唱

入園式から約一週間、まだまだ新入児さんは慣れない環境、お母さん、お父さん、お家の人と離れて不安でいっぱいです。

在園児さんも新しいクラスに進級して、新しいお友だちの泣き声や新しい先生に戸惑い、つられて泣き出してしまう子もいます。

しがみついて泣く我が子を保育士にたくして、「おねがいします。」と保育室を背にして走っていくお母さん。

親も子どもたちも、不安に押し潰されそうなスタートです。

玄関前の柱の陰にかくれて、泣き叫ぶ我が子をこっそり見ているお母さんを見ると、なんだか抱きしめたくなります。

子どもはもちろんのことですが、同じように心配と不安でいっぱいのお母さんやお父さんが、私たち保育士に安心して信頼して委ねていただけるように。

私たちも子どもたちと仲良くなれるようにと、みんな頑張っています。

私も久々の仕事復帰となりましたが、やはり現場はいいです。

そして、短大を出てすぐの若い先生たちもあちこちにアンテナを立て、子どもたちの全てを受け入れようと必死です。

経験あるものから見たら、要領が悪かったり、空回りしている姿が目につくようですが。

私は、とにかく一生懸命に子どもたちに向き合う姿を微笑ましく見ています。

「ママと離れて悲しいよね」と子どもの気持ちに寄り添い、ただただ抱き続ける新米保育士。

ベテラン保育士は、子どもが興味を持ちそうなオモチャや絵本をさりげなく周りに置きながら、少しずつ遊びに誘います。

そんな先輩保育士の姿を見て、真似をしながら学んでいくのです。

今は保育技術もおぼつかない先生たちですが、今は技術よりも、子どもと同じ目線で向き合い、丁寧にやりとりすることを大事にしてほしいなぁと思います。

そして、何年経験を積んでもこの気持ちを忘れてほしくないなぁと思っています。

私も、また新たに勉強させてもらいながら、子どもたち、先生たち、お母さんお父さんに寄り添っていけたらと思うスタートです。


連休明けまでは、しばらく泣き声が響く園舎でしょう。

笑顔で、「いってらっしゃ〜い」「いってきま〜す」ができる日がきます。

それまで、みんなで頑張ろうね。



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