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気持ちがひとつになった拍手

夫と一緒に携帯を替えるために予約していた携帯ショップに行きました。

春休みだから学生さんが多いのかと思いきや、年配の方ばかり。
きっと、ガラケーからスマホに替えようとされているのかなぁと眺めていました。

私たちが新しい機種の説明を聞いている時、一羽のツバメが店の中に入ってきてしまい天井ギリギリに飛び回り、窓ガラスに当たりそうになったり。

しばらく、その場にいた皆んながツバメを目で追います。
説明されていた店員さんも…。

コロナで換気のために入口も開けてあるし、天窓も一部分開けてありました。

そこから入ってきちゃったんだろうなぁ~と見ていたら、ツバメもなんとか出ようとして閉まっている窓に当たることも。

あ~窓に強く当ったらケガしちゃうんじゃないかとドキドキしながら見ていたら、店員さんが虫取り用の網を持ってツバメの行方を追います。

夫が「網があるってことは、よく入ってくるんだろうな」と言ったその時、開いてなかった天窓をもう一人の店員さんが開けた瞬間。
ツバメがそこから上手に出ていったのです。

「あ~良かった」と思わず拍手した時、その場にいたほとんどの人が拍手をしていました。

そして、みんなニコニコしていました。

隣に座られていたおじいちゃんは、「あーやれやれ。えらいこっちゃ」と言いながら、なんとも優しい笑顔でした。

一羽のツバメの行方に皆んなでドキドキして、出ていった姿に安堵して拍手。

見ず知らずの何人かが同じ気持ちで、ホッと胸を撫で下ろし、手をたたいたあの瞬間、なんとも言えないあったかい気持ちになりました。


そんな穏やかなひとときとは違って、帰宅後は新しい機種に四苦八苦となっていますが…。
一緒に拍手したあの年配の方たちも新しいスマホとにらめっこしていることでしょうね。



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