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メンタルを守れ!夫編

我が家のコロナ感染の発端は、間違いなく夫です。なので、すごーく嫌な言い方をすると、息子のコロナ後遺症は夫のせいとも言えるわけです。息子がPS8だった頃、この現実を夫は受け止めきれないだろうと思い、夫には「逃げろ!」と心の中で叫びました。そしてこの息子の後遺症のことは全部私が背負おうと決めたんです。

当時夫は単身赴任中で、コロナの影響で帰宅回数も少なく、単身赴任先でも在宅ワークが多い状況でした。同僚以外の知り合いがいない土地で、一人でいる時間が多かった夫に、息子の後遺症のことを負わせるのは私が怖くてたまらなかった。そして、もし夫に何かあっても息子のことで精一杯で、夫のことまで面倒みられないし、今後のことを考えるとお金がいくらあっても足りないかもしれないのだから、働けなくなるのは絶対に困る、しっかり稼いでくれというのも本音。

だから、あえて深刻な状況は伝えませんでした。息子も察しのいい子なので、たまに夫が帰ってきた時にはいつもより元気に振る舞っていたように思います。

夫もさすがに現実について薄々わかっていただろうけど、目を背けてきたんだと思います。たぶん今でもPSとかもわかってないし、ペーシング?なにそれ美味しいの?状態のはず。

それが良かったのか悪かったのか。どちらの気持ちもあって、もっと助けて欲しいと思ったことも当然ありました。でも、治療方針で揉めるとか、通信制への進学に否定的とか、そういうことは一切なくて、すべて私と息子の判断に任せてくれたので、私の性格的にも良かったかなと思います。色々な治療にたくさんお金を使ったけれど、それについても一切何も言われてません。

もし、夫が息子の後遺症にもっと関わっていたら、全ての事で意見が一致することは難しかっただろうし、意見が対立して揉めてたら、家族みんながずっとしんどかったはず。そして、そうなっていたら、私は間違いなく禁断の「あなたのせいで」という言葉をぶつけて夫を黙らせた。なので、うちの家庭として、家族全員にとっての最適解だったはず。もし今あの時に戻っても私は変わらず「逃げろ!」と言うだろうと思うのが、私の答えです。

夫のことを許しているのかと問われたら、即答はできないです。コロナ感染した時の夫の行動は軽はずみだったと思ってるし、あの時にああしていればという後悔はずっと残ってる。せめてデルタじゃなければと思ったことも何度もあります。息子は元気になったけれど、元に戻れたわけではないし、失ってしまった中学校生活は二度と取り戻すことができないのだから。許すって本当に難しい。私のこれからの課題です。

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